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2009.05.15

高知県警白バイ事件の裁判記録の閲覧レポート

 先日Yさんという人から「高知県警白バイ事件の裁判記録を閲覧された上でのレポート」が送信されてきました。面識のない方です。
 文面は渾身のレポートですので、原文のまま公開させていただきます。実名表記されておられましたが、事情がよくわかりませんので、Yさんとさせていただきます。


徒然憲法草子~生かす法の精神~

請願書「修復的正義は機能しないのか」

 高知県警白バイ事件の裁判記録を検察庁へ閲覧に行って来た。午後2時34分スクールバスと白バイとの衝突事故は起こった。それから3時4分現行犯逮捕までの経緯に奇妙な点があることに気がついた。それは、この30分間の目撃白バイ隊員とK受刑者(現在)との接触の有り様である。

 二人の尋問調書と周辺目撃者の証言を参考にすると、Kさんは事故直後、道路に倒れていたA白バイ隊員に駆け寄り声掛けをしていた。そこに、事故から約15秒~30秒程後にB白バイ隊員が現れ、Kさんが「救急車を呼んでください」と叫び、B隊員は即座に通報に行った。白バイに備え付けている無線と携帯電話で119 番並びに県警本部へ連絡している。もしB隊員がのちの証言通りに事故の一部始終を目撃していたのならば、現認した犯罪の被疑者としてKさんを取り扱っていなければならない。

 ところが、B隊員の調書には、特にKさんに関する質問部分に顕著な動揺が読み取れ「Kさんがどこにいたのか分からない。覚えていない」などという証言が出てくる。つまり、Kさんの身柄を被疑者として拘束していた事実経過がないのである。現場保持の指示は出しているが、Kさんは自由に行動していた。それが証拠に、約20分後に救急車が到着した時、B隊員とKさんの2人で重傷のA隊員をタンカに乗せている。

 現行犯逮捕の要件は、逃亡と証拠隠滅の恐れの2点である。この2点が存在しない状況であったならば、現行犯逮捕は違法行為となる。実際、生徒もバスから降りず、KさんもB隊員の指示に従っていた。逮捕は不要で任意同行で十分であった経緯が伺える。

 さて、二人の接触の有様を読み解くと、B隊員は事故の一部始終を目撃し、犯罪を現認した警察官としてそこで行動していた様子はなく、駆けつけた警官としての職務の遂行しか見られない。もし証拠隠滅、逃亡の恐れがあると判断していたならば、目を離さないように被疑者を拘束する必要があり、バスの中にいて下さいとの指示を出すはずではないだろうか。Kさんを信用し協力し合っているのはおかしい、不自然である。この事実からは、現認したとされる事故の一部始終の裁判での証言の信憑性に対する疑義が深まる。

 5月3日、自由民権記念館で支援集会があった。石川鑑定人は、摩擦熱でゴムが溶けてできるタイヤ痕は、後部に顕著な形跡を残すのが普通である。前輪にしかスリップ痕が存在しない形跡など見たことがないと人為的な物証捏造の事実と科学捜査研究員の証言の杜撰さを暴露した。

 また、元裁判官の生田暉雄弁護士は、上にしか目がついていないヒラメ裁判官に、謀略事件として向き合ってもらう必要があると話された。警察・検察・裁判所の謀略の真実にどこまで迫れるのか。私達県民は、この真相が封殺されないように県警の弁明を見張る必要がある。


(送信者 Y)

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コメント

前略、良識がないと誤解されているようなので、弁明いたします。レポートの全容をご覧ください。

週刊金曜日 ルポルタージュ佳作 12月18日掲載予定 レポートがまとまりました。

ルポルタージュ
「修復的正義は機能しないのか」
~高知県警白バイ事件の真相究明を求める~

これは、高知の歴史上重大な憲法問題。私達県民は、この事件の真相が公に解明されるよう、高知県警の警察官としての良心の声と、その弁明を見張り、釈明の本質的真実を見極める必要がある。

〒781-0261 高知市御畳瀬三十八番地
高知・コスタリカ友好交流を創って行く会
mail:costarica0012@mail.goo.ne.jp
http://blog.goo.ne.jp/costarica0012

投稿: 山下 安音 | 2009.10.25 16:01

もんたさんのご指摘のように不思議に思われる事件です。仲間を思う意識は理解できますが、あまりに不自然な事件であり裁判だからです。

 来週から「裁判員制度」が開始されますが、警察や裁判所の態度が今ひとつ信用できないと、裁判員に参加したいとは思いません。

 この事件は警察と裁判所に対する信頼性を揺るがす事件でした。

投稿: けんちゃん | 2009.05.16 14:50

あの事件の場所は時たま通りますが、なぜ、あの見通しの良い場所で交通事故、特に死亡事故が起こるのか理解できないです。被害者の方は白バイに乗られた方でした。通常の方よりも回避能力のある方と思いますが。
警察の方も不思議に思われないのでしょうか。警察署員の安全指導に問題はなかったのでしょうか。指導する前に自分たちの安全管理は十分でしょうか。そんな不可思議を感じます。
真実はどうだったのでしょうか。それを聞きたいですね。
地方裁判官も現場を確認されたのでしょうか。確認して判決されたの? バスの生徒の目撃者もいるのに摩訶不思議な判決にやはり思えます。

投稿: もんた | 2009.05.15 20:35

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