「ナニワ憲法宣言」(青木雄二・著)を読んで
1999年に発刊された本です。近くの図書館で借りて読みました。筆者は「ナニワ金融道」で有名になった漫画家青木雄二氏の著作でした。もう10年も経過し、青木氏も亡くなられていますが、書かれていることは古びておりません。
「借金大国日本に捧げる新憲法」
「平等な世の中にするために、”公”の僕たるの公務員も、給料一律カットにリストラや!」
「中流どころか、日本人はほんまは貧乏なんや。これからは「1億総下流意識」を持つべきや。
「学校では哲学と手形を教えよ」
「漢字もまともに読めん政治家がおるんやて!?議員数も大リストラと、半分に減らしたれ!」
「選挙だけはちゃん 行かんとアカンで!」
見出しだけも見ても今に通用する「格言」を吐いておられますね。特に「漢字の読めない人」が総理大臣にまでなっていますから、青木氏は天国で怒っておられますね。
35Pに「国民の個人資産は1200兆円だって?そんなもんだれがみたんや」という発言はそうてあると思います。当時の調査でも1200兆円の個人資産のうち、首都圏に住む56万人が400兆円の資産を持っているといいます。そのなかの4・5万人が240兆円持っている。(P39)は卓見ですね。
2001年からの小泉内閣の「格差社会推進政策=構造改革」のおかげで、日本より格差社会に構造改革しましたので、より富の偏在と不平等社会になりましたし。
青木氏は日本社会の行く末を心配され著作されたのでしょう。
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