« だれが利用するの?迷惑メール | トップページ | 日本はチリに4-0で快勝! »

2009.05.27

北川正恭氏講演会を見学

元三重県知事で「マニフェスト」という言葉を流行させた北川正恭氏(現早稲田大学院教授)の講演会が高知県法人会連合会の主催で開催されました。うちの会社も会費負担だけで行事には参加していませんでした。初めての参加しました。

Houzinkai1_r
 会場の高知新阪急ホテルには約200人ほどが来ていました。ほとんどがスーツ姿の経営者の人たち。こういう席では作業着姿は目立つ。気にせずに前の席でまじめに講演を聞きました。

 有名な人でしたが、経歴についてはさほど知りませんでした。28歳のときに三重県会議員になり3期されました。衆議院議員を4期努め、三重県知事を2期されました。豊富な地方と国政の政治経験が豊かな人であります。

 国会議員をされていた1995年前後に「地方分権推進法」と「小選挙区比例代表並立制」がつくられました。北川氏によればそれは「車の両輪」のように、中央主権のしくみを地方分権にするためにこしらえた政治改革なのだと。

 Kitagawa_r
主に講演では三重県知事時代の話をされていました。三重県庁で「常識」とされたことをどんどんとりやめたり、あたらしい仕組みをこしらえていきました。県庁職員6000人にアンケートを実施すると4600人から回答があったとか。前例がなかったことにようでした。

「賢い人といわれるひとほど、固定観念に縛られている。その場を支配する空気(ドミネント・ロジック)に流されている。
 それを打ち破って新しい価値の創造が求められているし、すぐに行動に移さなければ社会はかわりません。」

「坂本龍馬は、薩摩・長州は不倶戴天の敵と言う固定観念を打ち破り、誰も考えなかった薩長を結びつけ大きな渦を起こして明治維新の土台をつくりました。今日本に求められているのは、この柔軟な発想と断固たる決意、そして行動です。」

「気づき、行動、共鳴、誘発、爆発の良循環が必要です。」

「日常を律詩正しく生きることもとても大事です。同時に明日をつくるため、非日常の決断が必要な時代でも今はあるのです。」

 と北川氏は淡々と語られましたが、「熱い」メッセージではありました。

「いままでは東京の霞ヶ関へ陳情していればよかった。これからは地方が本気で自立しないといけない時代です。このままの流れが続けば東京近辺に総人口の50%、あとの10%は関西と愛知周辺。残りの30%に全国の地方の人たちが住むといういびつな構造になります。」

 幕末維新の大変革。敗戦後の変革。1985年以降の変革。そして今の時代もそのひとつであるとか。

「選挙でなにも変わらない」という(ドミネント・ロジック)に縛られてはいないか?そうではない投票行為によって政権も政策も変えないといけない。その流れに参加することが新しい日本をつくることになり、あなたの会社も変革されるのですから。

 なかなか面白い話ではありました。

|

« だれが利用するの?迷惑メール | トップページ | 日本はチリに4-0で快勝! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 北川正恭氏講演会を見学:

« だれが利用するの?迷惑メール | トップページ | 日本はチリに4-0で快勝! »