衆議院選挙(高知選挙区)の見所
7月21日に「ようやく」衆議院が解散されました。8月30日の投票に向けて各立候補予定者にとりましては、まさしく盆休み返上、夏休み返上の「暑い」戦いが火蓋を切りました。
さて「そこそこ」マスメディア以外の情報が何かと入手している高知市の1市民であるけんちゃんが、個人的な予断と偏見・独断でもって無責任な大局予想をしてみます。天気予報のようなものですね。
全選挙区全体の「概況」と各選挙区の「予報」をしてみたいと思います。
{概況)
前回{2005年)の小泉「郵政選挙」とは全く反対方向から強風が吹いています。自民党の勢いが全くなく、党の看板はまるでブランドではありません。地元にどれだけ組織があるか。有権者とどれだけ対話してきたかが勝負です。
自民党現職3議員には強い逆風。と言って他県のように民主党に高知県は「追い風」が吹いているかといえばそうでもない。原因は候補者のコミュニケーション能力が低い。当選できるとは思えない。共産党は候補者を立ててはいるが得票数の伸びは期待できない。
(1区)
先頭を未だに走っているのは無所属で4期高知県知事を務められた橋本大二郎さん。しかし最近は勢いに翳りも見られる。7月22日の高知青年会議所主催の「高知1区立候補予定者 未来の高知を語る討論会」に何故か欠席。それ自体が「余裕のない」のではないか。
トップの橋本さんとそれほど差のない2位争いが、現職で4期目を目指す福井照さん(自民党・公明推薦)。陣立ての大きな政党タッグであれば当選確実であるが、相手が選挙上手の橋本大二郎さん。自民・公明支持者を固めきれるか。今回無党派層の支持は全く期待出来ないために、きちんとした組織選挙が出来るかどうかが鍵です。
激しい2番手争いは田村くみこさん(民主)。全国的に「民主は追い風」です。しかし残念ながら「候補者のコミュニケーション不足」がたたり追い風を利用しきれていない。また民主党勢力も1枚岩ではなく、一部の実践的労組部隊に橋本大二郎さん支持者がいるようですし。無党派層は橋本さんとの争い。無党派の支持があれば橋本さんに肉薄出来る可能性があります。
春名なおあきさんも善戦すると思います。共産党の固定票の1・5万にどれだけ上積できるかでしょうか?
参考 福井照さんの政策について
(2区)
ここは現職の中谷元さんが強い。ただ磐石ではありません。その理由は後2人の候補者が弱すぎるので、当選確実ではないかと言われているだけです。
支持母体のゼネコン、農林業団体も弱体化し、昔ながらのしめつけいけいけ選挙は全く展開できません。札束と上から目線で取り仕切ってきたゼネコン主導型組織選挙が、全然できないからです。
民主・共産のパワーのある候補者が出れば、逆転は容易でした。楠本清世さん(民主党は、風に乗り善戦すれば比例で復活当選する可能性もあります。
山中正博(共産)さんは当選には届かない。
(3区)
順当であれば現職の山本有二さんが当選するはず。しかし民主党の中山ともいさんが大善戦しています。6月に小沢一郎民主党選対本部長が来るぐらいですし。
自民党への逆風が更に強まれば、かなり肉薄するのではないか。
共産党の村上信夫さんは、ナイス・ガイですが、当選には高い壁があります。
(比例)
今回民主党に多く議席配分される可能性があります。惜敗率の関係もあるので、県内の民主党で言えば、楠本さんか中山さんのどちらか今回は議席獲得の可能性は高い。
民主党が3議席。自民党が2議席。公明党が1議席(自民党とのバーター選挙協力が機能すればの話し)。共産党は残念ながら議席を得られないでしょう。
とまあ高知市の1市民であるけんちゃんが予想してみました。
参考ブログ記事 高知1区立候補予定者公開討論会
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