下知での財政再建説明会
高知市の財政再建に関する地域説明会は、7月22日に午後7時から昭和小学校体育館で開催されました。岡崎誠也高知市長他副市長や部長ら市幹部が揃っていました。周辺地域市民約60人が参加していました。
まず岡崎市長が財政危機になった要因と、今後の見通しの説明をしました。
「高知市の市債{借)金残高は2661億円。これを今後5年間で1700億円に縮小する。このまま手をこまねくと、平成21年から25年で300億円の財源不足に陥る。
公共事業費はピーク時の4分の1にしている。」
「台風による水害対策が一段落し、都市間競争に対抗するために都市基盤整備に力を注いだ。また2002年の高知国体のために施設整備のための多額の整備を行った。
目算が狂ったのは国の三位一体改革の影響で、地方への交付金が大幅減額されたこと。不況で市税収入が伸び悩んだこと。社会保障費の増大も財政を圧迫しました。」
「清掃工場の新設に335億円。体育施設に328億円。かるぽーとに196億円。土地区画整理事業(やえもん・潮江、高知駅北街区)に976億円)を投資しました。平成12年から13年はかるぽーと清掃工場の建設が重なったため2年間で1000億円近い借金が大きな要因です。」
「公共事業費の抑制や、職員の削減。人件費の圧縮、事務事業の見直しもしてきました。内部努力には限界があり、市民の皆様に新たな負担をお願いすることになりました。
具体的には固定資産税超過利率の期間限定での引き上げです。現在0.1%を0.15%上乗せします。ゴミ収集の有料化も図ります。」とのことでした。
「市長の再建策を聞きましたが甘すぎますね。まずご自身の給与を半分にして、一般職員も一時金をすべてカットする。高知市の民間企業ではボーナスもらえる会社は少ないですよ。経営者も個人保証したり大変な状態で経営しています。この状態で固定資産税をあげられたら大変です。」
「年金暮らしの高齢者で土地建物の所有者が多い。現金収入が少ない人たちに固定資産税を上げることは大変です。」と反対意見が多く出ました。
「高齢者で年金暮らしの人に関しましては何らかの減免措置は必要です。固定資産税も未来永劫ではなく期間限定ですのでご理解をいただきたい。」
その他、はりまや橋バスターミナルの無駄な施設はなんだ?という意見。市職員の退職金の減額。増税を言う前に市役所の努力不足だ。ゴミ収集の体制だが民営化すれば経費は削減できる。ごみ減量化はコンポストやEM,電気ゴミ処理機への補助をし、ゴミを減らす補助金を出すべきです。
市の土地開発公社など特殊法人の「かくれ借金」が含まれていない。売れない塩漬けの市有地もあり問題である。あまり市職員の給与の引き下げばかりが問題になっているが、そればかりですとモチベーションが下がることになる。
多様な活発な意見が出されました。午後9時半に閉会しました。
感想は県庁がしている「対話と実行」よりはましでした。あちらは知事1人の「勉強会」。開催は大変でしょうが市民との直接対話が大事ですので、もっと機会を増やしていただきたいと思います。
個人的なことですが高校のクラスメートに40年ぶりに再会。お互い変わり果てた姿に驚きました。久しぶりに痛飲しました。積もる話はいいものです。
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