「排除の思想」が大赤字の原因
(使い勝手の悪い文化施設かるポート。「排除の思想が」欠陥施設をこしらえました。
7月14日に高知市の昭和小学校で開催された「財政再建に関する地域説明会で、岡崎誠也市長は。高知市文化プラザかるぽーとに関してしてこう発言されていました。
「年間の収支ですが、経費が3億7千万円かかっています。利用料収入は1億2千万程度。差し引き年間2億が市の会計からの持ち出しです。
開館した平成14年から7年間での持ち出しが22億円です。」とのこと。建設費が196億円。維持管理費用が収入を差し引いて年間2億円。です。」
説明を聞いていてやはりそうだろうなと思いました。
開設準備期間に高知市社会教育課は文化活動に関わる市民有志を集めワークショップを開いていました。しかしそれは最初から当時の県民文化ホールを高い利用料を支払いコンサートに利用しているDUKE(J-POP音楽など)やアルテック{ジャズ)を最初からワークショップから排除し敵視していました。
「高知市には1500人ホールがある。500人ホールはいくつかあるので1000人ホールをつくればいい。という結論に。結果人気アーティストの公演はできないし、音響設備搬入に不便な施設で使い勝手が悪いため、施設利用で好成績をあげることは開設当時から難しいことは予想されていました。
対照的に高松市のサンポート高松の施設検討委員会には最初からDUKEがメンバーで入っていたようです。ですので高知市のかるぽーとのように使い勝手の悪い施設ではありません。
まさに高知市かるぽーとは、当時の高知市社会教育課が「文化」を公民館活動としか捉えていない偏狭な考えで動いたために、プロの興行者の意見を無視し、敵視してきわめて利用勝手の悪い施設をこしらえてしまいました。「設計ミス」なのです。
開設当時「けんちゃんの吠えるウォッチング」でも「かるポートは使い物になるのか?」{2001年)と指摘しています。
当時の予想が今となってはそのとうりになっています。市長の説明でも「お荷物施設改善」の妙案はなく、継続される借金施設として運営されていくことでしょう。
結局「設計段階」で、文化施設に関わるすべての人ではなく、偏った一部の「公民館利用者」だけでワークショップをした当時の高知市社会教育課の責任は重大です。
また文化活動を公民館活動に収斂させるだけの組織に、巨大な文化施設の設計を任せた当時の高知市政過ちもありますね。
排除の思想が諸悪の根源と言えるでしょう。
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