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2009.08.03

「デジタル社会はなぜ生きにくいか」を読んで

Dzihon
 「デジタル社会はなぜ生きにくいか」(徳田雄洋・著・岩波新書)を読みました。表題のとうり、インターネットを利用した詐欺事件、盗聴、盗難やいじめなど人を落とし込め、傷つける道具でとしてデシタル機器は活用されています。

 システム・トラブルは日常茶飯事。迷惑メールときたら毎日毎日押し寄せて来ますし。

「私たちはウェブ上で無償の有益な仕事はたくさん創り出すことができる。無償の有益な仕事は多くの可能性を持っている。しかし一般にウェッブ上で、有償の仕事や雇用を創り出すことは困難と思われている。」(P137 「困難はつくられる。」)

 急速な情報化社会と情報機器の変化と進歩に社会の体制もしくみもついていけないことも原因でしょう。個人で多くの情報を簡単に流すことも出来るし、悪意を持った情報が社会を混乱させていることも原因でしょう。

 徳田雄洋氏は「生きるための心構え」(P170)でこう述べています。

1)半分信用し、半分信用しない。

2)必要な知識や情報を得て、自分を守り他人の立場を尊重する。

3)自分ですることの境界線を定める。

4)利用することと利用しないことの境界線を定める。

5)危険性を分散し、代替の方法を持つ/心構え。

6)依存しすぎない。

 デジタルは不慮の災害やトラブルには弱い。災害はいつくるかわからない。依存しすぎると生命力のないひ弱な人間になるだろうし。とくに2)の項目なんぞは、デジタル時代の「憲法」とすべきでしょう。あまりに品性のない人が多すぎるから。

 進歩に意識が追いついていませんが、これも「道具」ですので、なんとか良いものとして使いたいものです。

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