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2009.09.05

勝利者のいない高知県選挙区

 総選挙の結果は小選挙区では自民党候補が全勝しました。全国的に吹き荒れた「民主の風」は高知県では全国現象とは「真逆」に。

 元知事も民主党候補も共産党候補も敗れ去り、自民党候補と公明党比例候補が勝利を収めました。票数では自公両党の票よりも野党候補者の獲得票数が遥かに多いのに、当選者は与党議員のみでした。野党の敗因は「結束しなかった。」につきます。「独自の戦い」で勝てるほど小選挙区は甘くはありません。抜群の知名度があった元知事も小選挙区を勝ち抜けませんでしたし。

 野党各党は沖縄県選挙区を見習うべきでしょう。野党共闘が機能したので、4つの小選挙区は民主が2人、社民と国民新党が1人づつ当選、比例は共産が当選しています。高知同様に公共事業に頼る貧乏県ですが沖縄は気概を示しました。

 最近アメリカ政府高官が米軍基地問題で鳩山民主党に揺さぶりをかけていますが、連立3党が小選挙区で揃い踏み当選した沖縄の現実が米国政府に脅威を与えているのです。普天間基地のある沖縄2区は社民党候補が当選しておりますし。


下地幹郎氏(48)=国民新・前(1区)
照屋寛徳氏(64)=社民・前(2区)
玉城デニー氏(49)=民主・新(3区)
瑞慶覧長敏氏(50)=民主・新(4区)
赤嶺政賢氏(61)=共産・前(比例)

 高知県は「国の公共事業を引き込んだ地域活性化」を叫んだ自民党候補者が全勝しました。しかし少数野党で従来どうりの公共事業が獲得できる保障はありません。与党議員不在の高知県に国から手厚い交付金が来るとは思えません。

 今回の総選挙。高知県は勝利者がいない不思議な地域になりました。

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