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2009.09.06

福井照さんの本来の価値とは

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 支持者からも「心の自由民権」であるとか意味不明な発現が多いと指摘されている福井照さん。しかし福井さん本来の考え方は都市計画に明るく、環境対応型の都市づくりである「風水を活用した都市」を目指すという先進的なものでした。

 昨年の6月に福井照さんに当時わたしがやっていた番組のゲストに来ていただきました。思いのたけを思い切り話していただきました。その発言を聞き取りして、テープ起こしをしてまとめています。

 福井照さん番組出演記録(2008年6月収録記録のまとめ)

 建設官僚時代に、ドイツの「環境先進都市」として有名なフライブルグに留学されていたそうです。また収録の合間にも話しましたが、建築家安藤忠男氏の弟さんとも親しく、「風水での都市づくり」の対談もされたようでした。

 「風水」といえば、家を建築するとき、建築士が「鬼門」を少し言う程度です。福井照さんは、「風の道」「水の道」を無視した都市づくりをしてはならないとも言われていました。
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 しかし先般の衆議院選挙では、周囲に「そんなこと言ってもすぐには理解されない。それり福井が獲得した予算や実績を強調スベキダ。」ということで、選挙用のチラシでも、街頭スピーチでもすべて、地元への「利益誘導」に徹底した内容でした。

 国土交通省(元建設省)のキャリアの官僚であった福井照さん。同期生や同僚が国土交通省の中枢や地方整備局の決裁権のある地位におられ、公共工事予算の獲得に優位であったことはあったと思います。

 しかし所属する自民党が100議席程度の少数野党に転落しました。政治の理屈からも今までどうりの予算獲得や、地元への公共投資を増加させることは望み薄です。
Fukuip2

 ですので、福井さんが対談でも言われていましたが「農産物を海外{アジア諸国)に販売、拡大する。」「中国、台湾、アジアの環境客を高知へ誘致する。」ということを「本気で」実行することが、高知県浮上の「近道」であるかもしれません。

 「地震対策」や「防災対策」では日本は住民の意識や行政の取り組みなどで、アジア諸国より進んでいるところがあります。福井さんは「そういうところも高知の「売り」になる。」と言われました。

 このあたりはメディアにも市民にも「誇大妄想ではないか」と揶揄されたようですが、案外実現性は高いコンテンツではないかと思います。

 高知県庁の「地産外商」戦略は主に国内市場をターゲットにしています。福井照さんの戦略は近隣アジア諸国,インドにまで得意先を拡大しようという壮大なものです。所得が日本人と同じ階層が、3億人いるといわれています。確かに有力な市場であると思います。

 ただ各種の「非関税障壁」はあるでしょうから、克服する手段は1県の努力では到底無理で、政府の支援やサポートも欠かせない壮大な事業であると思います。

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