比例得票と小選挙区獲得票との相違は?
8月30日に激戦の衆議院選挙は終わりました。高知県は全国的に吹き荒れた「民主の風」の影響はなく、小選挙区では自民党現職がすべて当選する「異例」の県でした。
それはともかく比例代表選挙で投票された政党別獲得票と、小選挙区での票を比較検討してみます。
2009年衆議院選挙高知1区比例代表政党別投票数
自民党 31232
民主党 53606
公明党 23666
共産党 18260
社民党 5775
幸福党 920
2009年衆議院選挙高知1区の結果は以下のとおり
福井 照(55)自民・前(公明推薦)当選 44,068
橋本大二郎(62)無所属・新 39,326
田村久美子(50)民主・新(国民新推薦) 38,117
春名 直章(50)共産・元 13,072
桃田 妙子(49)幸福・新 890
ここで気がつくのは、比例と小選挙区での投票行動に違いがあることですね。
まず自民党と公明党をあわせてみると54898です。福井さんの得票数が44068ですので、10830はマイナスです。
民主党は53606です。社民党の5775を足しますと59381.田村さんの獲得数が38117ですから、21264のマイナスです。
共産党は比例で18260ですが、春名さんは13072ですので、5188のマイナスです。
マイナス分を合計しますと、37282となります。この数字は橋本大二郎さんが獲得した39326とほぼ等しい数字ではないでしょうか。
橋本大二郎さんはすべての政党支持者からも支持票を獲得していたことになります。
衆議院選挙には2票あるといわれています。その上手な使い分けが当落を決めるものであると感心しました。
| 固定リンク
コメント