種崎の津波避難ビルは素晴らしい-下知は?
高知市種崎にある種崎地区津波避難センターを6月に訪問しました。種崎地区津波防災検討会長の宮村映子さんに施設の説明と案内していただきました。見ていて立派な施設です。
種崎地区は過去の南海地震では幾度も津波で壊滅的な被害を受けていた地域です。しかも地域には山や高台もなく海は近い。目前が太平洋。地震とほぼ同時に津波が押し寄せて来ます。津波避難場の確保は地域の悲願でした。
元公民館と消防所屯所跡の市有地に、内閣府の「津波防災拠点施設整備モデル事業」を活用し100%近くを国費で建設され、2009年の4月から活用されています。
鉄筋コンクリート4階建て。屋上部分を含め、最大800人の地域住民を収容が可能であるということです。総事業費は2億2千万円であるとか。種崎地域の皆様はひとまず安心・安全な施設が出来ました。
(二葉町は海抜0・2メートル地帯です。)
高知市の下知地域や二葉町はあいかわらずこうした施設の整備はありません。下知図書館の改築も5年後に延期されました。それも高知市が財政再建すればの話です。いつになるのかわかりません。
16億円もかけ、ほとんど使用されていないはりまや橋観光バスターミナルの建設費が16億円。維持費が年間2000万円。この費用があれば種崎地区にある津波避難センターが高知市内に8個もできます。下知地区に4個。高須、潮江地区に2個ずつ津波避難施設ができるのです。
高知市長や高知市議会は市民に「安心。安全」な暮らしを提供しなかった罪はきわめて重いのであります。
下知地区で唯一の耐震構造の公共建築物はかるぽーと。ここまで二葉町から津波ー地盤沈下の浸水でたどりつくことはおそらくできないでしょう。
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