旧式飛行機の”競演”
先日図書館で借りた本で「時には、昔の話を」(宮崎駿・加藤登紀子・著・徳間書店・1992年刊)を読みました。
宮崎アニメの「紅の豚」の製作者である宮崎駿さん。そのアニメに登場する女主人ジーナの声を加藤登紀子さんがしていました。なかなかビックな2人の対談でした。
加藤「紅の豚は自分の内なる世界観や美意識を他人に押し付けもせず、伝えもせず、できるだけ気取られないようにしながら、だけど毅然と生きてきた男の映画だと、私は思っているんです。
でもそういう男のイメージって歴史的にずーっとありますよね、ジャン・ギャバンから高倉健まで。」
宮崎「そのイメージというのは実をいうと、加藤さんの「時には昔の話を」とか、「さくらんぼの実る頃」のフレーズが、大きなひっかかりになっているんです。
「さくらんぼは」は痛みのある追憶の歌でしょう、1871年のパリ・コンミューンへの思い込みをこめたー(56~59ページ参照)。だから1920年代になって、半世紀も前の歌を愛しながら、真っ赤な飛行艇に乗って飛び続ける「豚」に託された心情というのは、おそらくうまく伝わらないだろうとわかっているんだけれど、それはま作る側のひそかな楽しみですから。」(「映画と時代の波長」P91-92
それでこの本に掲載されているイラストは「映画紅の豚」のエンディング用に、宮崎駿さんによって、描かれたものだそうです。
飛行機好きなうちの子供も学校時代の絵本製作で「空のあんちくしょう」とかを描いておりました。なんかの偶然でしょうが、薄い茶色のトーンで飛行機を描いていました。
子供のときから「丸」とか言う軍用機雑誌(?)を古本屋で購入すれば飛行機の絵を描いておりましたから。
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