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2009年11月

2009.11.30

昔は人材は地方にもいた

  「エンジン01」とかいう有名人の「同窓会」が終わったようです。山本一力氏が「力んで言うほど」のたいそうな影響力はなく、無事に事業は終了しました。あれは「同窓会」でいいのでしょうが、わざわざやるだけの意義はわかりませんでした。

 「花神」(司馬遼太郎・著)を読んでいまして、150年ほど前の日本は、鎖国体制で、300の諸藩が統治していた農業主体の貧しい国でしたが、教育水準は当時としては高いものがあったんだと驚きました。しかも高い水準の知識人が地方に分散していたのです。

 学問に力を入れていたという長岡藩(今の新潟の一部)は有名ですが、村田蔵六の長州や、彼が一時滞在する宇和島藩(愛媛県の一部)も蘭学が盛んであったようです。村田蔵六が凄いのは、文献の検索だけで、計算し、宇和島で蒸気船をこしらえたことです。

「役に立たない学問」ではなく、まさに実学で新しい分野をこしらえ、時代を切り開いていった人たちが当時地方にはたくさんいました。

 テレビ番組の多くは中央に集まったお笑いタレントの仲間内の話の暴露で笑いを獲るというくだらないことばかりしています。のりピーがどうしたとか。それよりも沖縄の問題をそうするのかのほうが、はるかに大事であり重要なのです。

 「エンジン01」で私が聞いた政治評論の対談は実にレベルが低くつまらないものでした。会場との対話もなく話を拝聴するだけの価値はなく、500円と時間がもったいないと思いました。

 村田蔵六は、淡々と学問に打ち込み文献検索をしていました。周囲に望まれたら、ちゃんと意見を具申し、官軍の総司令官にもなりました。前線を支えるための兵站を重視し、資金調達を重要視するリアリストでした。壮士然とした愚かな発想で日本を滅亡に導いた彼の後輩の軍参謀本部が出来ようとは村田は思わなかったことでしょう。

 今でも人材は各地にいます。それを発掘する桂小五郎のような政治リーダーが不在なのでしょう。地方の政治リーダーがあまりに卑屈なのが気に入らないです。

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今年の重大ニュースにはまだ早いけれども

今日で11月も終わり。週明けであり月末。しかも明日から師走の12月。なんだかせわしくなりますね。2009年もあと1ヶ月でおしまい。来年は2010年。サッカーのW杯もあるし、バンクーバーで冬季五輪もあります。

 今年のニュースをいろいろカウントするのにはまだ1ヶ月あるので早いが、私個人としてはベスト10で絶対はいるニュースは、「政権交代民主党連立政権誕生」と「マイケル・ジャクソンさん急逝」はどうしても入れないといけない。

 そのほかのめぼしいニュースは、これから「思い出さないと」いけないでしょう。日本がW杯出場を決めたことも大きなニュースであるし、WBCで日本が連覇し、イチローが9年連続大リーグで200本安打を打ったというのも大きなニュースでしょう。

 新型インフルエンザの蔓延というありがたくないニュースもあります。

 12月になると年末の挨拶回りと、年賀状作成も大きな仕事に。11月に会社のホームページもやりかえたので、そのメンテナンスもしないといけませんし。上手に疲れを取り、インフルエンザなどにならないようにしないといけないですね。

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2009.11.29

ドラマ「坂の上の雲」の感想

  「坂の上の雲」(原作・司馬遼太郎・著)が、NHKで放映されました。物凄い前宣伝があり、ドラマ1本の制作費洋画4億円とのこと。さてそのできばえは?

 江戸時代と明治時代の境目から物語りはスタート。松山の町もよく再現されていた。貧乏士族の生活ぶりもリアルに描いていた。やがて秋山兄弟は上京し、東京での生活が始まる。そのあたりの描写も映画的に展開する。コストがかかっているととは思う。

 ただ40歳代の本木雅弘(秋山真之)と香川照之(正岡子規)が、16歳の中学生を演じるのは俳優とはいえちと苦しい。ぺ・ヨンジュンさんが冬のソナタで」高校生役をやっていたと同様に苦しすぎる。

 まあ肩肘を張って見る番組でもあるまい。娯楽番組としては悪くはない。裏番組では亀田が内藤に判定勝ちしたそうですが、全然見る気持ちが起こらなかったので、出来は悪くはなかったとは思いました。

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「花神」を読んで

 「花神全4巻を図書館で借りてきて休日に一気に読みました。司馬遼太郎さんが1972年に新潮社から出版された小説です。

 主役は村田蔵六(大村益次郎)。日本史では戊辰戦争の時に、総司令官として登場、日本陸軍の兵制をこしらえた人ですが、明治2年に京都で暗殺されました。

 1977年のNHK大河ドラマで放映されたとのことですが、関西ー東京勤務時代でせわしく見ないで終わったようで全然記憶にありません。

 今日から「坂の上の雲」という同じ司馬遼太郎さんの歴史ドラマが鳴り物入りで始まります。そういう背景もあり、司馬さんの書籍を「この国のかたち」を読んでからやたら読みたくなり図書館で借りてきて読みました。
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 幕末・維新の歴史の大転換期にあって、主人公村田蔵六は異様なキャラクター。血気盛んな志士を軽蔑し、ひたすら蘭学に打ち込み、大秀才といわれていました。しかし百姓身分のせいか、出身の長州でも軽く扱われ、後に宇和島藩や幕府の役人にもなります。しかし「攘夷」の気持ちからか、出身地の長州に請われ、安い給与と待遇ながらそちらへ移籍します。

 村田蔵六の凄いのは、一度も外国へ行かないのに、西洋医学や科学を会得。宇和島藩では書物を頼りに蒸気船をこしらえます。長州では第二次長州征伐の大ピンチに司令官として抜擢され、大勝利を演出します。その後戊辰戦争も想定より短く1年足らずで終わりましたが、それは村田蔵六の功績がとても大きいと思いました。

「攘夷という一大発熱によって日本の体質を変える。ひとびとの需要のために村田蔵六という男は存在している」(1巻P138)

 司馬遼太郎氏はご自身の惨めな戦争体験を踏まえ日本の近代史を総括してしまっています。
「明治以前までの日本の歴史は虚構をほとんど受け入れることなく進行し、維新後80年間は絶対的天皇制という非日本的な虚構を大がかりにつくりあげたが、ついにキリスト教、インド教のように身に付かず、第二次世界大戦の敗北によって、もとの現実主義的な日本人に戻った。」(第4巻 P15)

 司馬氏によれば村田蔵六は徹底した合理主義者であり、思想や感情が支配されることを嫌う冷徹な現実主義者であったようです。
「ただほんのわずか普通人というか、とくに他の日本人と違っているところは、合理主義の信徒だったということである。この違いはわずかに見えるが、考えようによっては、日本的風土の中では存在しがたいほどに強烈なもので、その強烈さのために蔵六はその風土を代表する政治的狂人のために殺された。(第4巻 あとがき)

 幕末維新の立役者であり、今でも国民的な人気のある西郷隆盛と生涯うまが合わず。その危険性を村田蔵六は予見し、「九州から足利尊氏がやってくる」と彼の死後の8年後の西南戦争を予見、それに備えるために新型の砲台をたくさんつくれと言っていました。それが役立ち、政府軍は薩摩軍を鎮圧できました。

 どんな境遇に置かれても、冷遇されても不平を言わず、学問や文献調査に明け暮れていた村田蔵六。地味なキャラクターですがものすごく魅力的で惹かれました。

 あやかりたいと思いました。

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心配な県の銀座アンテナシュップ 

 高知県庁は、来春東京銀座に家賃650万円で144坪の店舗を借用し高知県まるごと店舗を計画中。場所は大成功している沖縄県産品販売店舗「わした・ショップ」に隣接している。
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 加工食品を全国販売されている知人に意見を聞いた。
「今度の県の地産外商部門は斡旋業務だけ。口座取引を先方のスーパーや百貨店としない。場所は提供するがあとは各企業でご自由にというしくみ。これでは大都会の事情や大手企業の商取引慣行を知らない田舎の生産者や製造業者は怖くて取引できない。」と言う。

 契約後、配送手数料、センター経費など10%程度がさし引かれる場合もあるようだ。大都会の商法を研究する時間も暇も田舎の生産加工業者はない。
 担当者が3年ごとに交代する役人主導の体制では商慣行が複雑な大都会の商売を熟知できないだろう。吉祥寺の小さなアンテナ店の高知屋ですら店舗販売商品に県産の品物が揃わない。長野の野菜を販売する有様だった。

 廃止される高知県商品計画機構は大都市部のデパートやスーパーなど業務筋に取引口座を持っていた。なんとか継承されるようだが、県の地産外商公社は取引口座を開設する機能も能力もない。大都会のバイヤーと渡り合えるはずはない。沖縄わしたシュップも業務用需要を開拓し売り上げを確保、それが基礎となって小売店舗販売も好調であると以前担当者に聞いた。

 高知県が坂本龍馬を持ち上げるのであれば、亀山社中のような商社機能を持たなければ、地産外商は「絵に描いた餅」にすぎないと思う。
 来年は「龍馬伝」という大河ドラマに便乗するので話題を多少呼ぶので商売は良いでしょう。でも戦略がないのでたぶん再来年は難しい。

 沖縄は「基地経済からの自立」をテーマに大田県政時代に、物産公社が設立され、事実いまや1500億の基地経済規模に迫る実績をあげている。

 業務需要を開拓する戦略がない県の「地産外商」戦略は破綻すると思う。県議会もきちんと実態を調査しないと税金の無駄遣いの片棒を担ぐことになる。

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2009.11.28

沖縄の集会を見学

  「エンジン01」が終わると午後1時半からは沖縄問題の集会がありました。ある市民グループが主催したようです。政党や労組などのこの種の集会で動員をかける「老舗」団体は主催者に名を連ねてはいないようです。うちも家内が沖縄出身であるし、下の子供も沖縄の学校へ通学しているので、関心がないことはないので見学に。個人的には「沖縄と連帯」している立場でもあります。

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 市民2人の呼びかけで集会は主催されました。それでも平和団体や労組などの旗を持った市民有志が60人程度集まりました。
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 梅原孝司さん。「元教員です。沖縄へは平和学習で子供たちと何度も行きました。戦災と基地の現実は現地へ行かないとわかりません。ぜひ皆さんも沖縄へ行かれてください。と言われました。
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 外京ゆりさんは「ジュゴンや美しい海を埋め立て軍事基地を建設するというのはもってのほかです。米軍基地の国内移設も認められません。人殺しの施設は撤去すべきです。」と言われました。
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 集会では「座り込みを続ける、おじい、おばあたちへのメッセージ」が、2,009年11月28日沖縄に連帯する高知市民集会参加者一同を代表して、主催者のヒラリンさんが読み上げました。(メッセージはクリックしますと少しだけ拡大します。)
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 読み上げられたメッセージは以下です。
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 続いて参加者はデモ行進をしました。市役所前広場から帯屋町商店街を歩いて、高知大丸前まで歩きました。
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 プラカードの1つです。
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 エンジン01の「政治評論」での沖縄問題の取り扱いはあまりに散漫。沖縄の人たちの気持ちが何もわかっていない。森本氏は大久保利通を尊敬しているようですが、「国家観」があまりに米国追随型。

 市民集会に参加されていた60人の市民の見識が高いと思いました。
  

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エンジン01を見学

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 以前高知青年会議所が「エンジン01」に関する定例会を行っていたこともあり、今回高知市を主会場に開催される「エンジン01文化戦略会議 オープンカレッジIN高知」を見学に行きました。
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 もっともいつものように「出遅れ」ので、面白そうな講座は既に売り切れ、売れ残っていた「龍馬こそ次期首相?日本の政治家論」(岸本周平・秋尾沙戸子・石川好・森本敏)とかいうメンバーの講座を見学しました。
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(講演中の写真撮影、録音などが許可したマスコミ以外は禁止という「なんちゃあない」(あほらしい)措置を主催者側がとっておりましたので、開演前の会場の様子しかありません。

 高知出身の作家山本一力氏も参加メンバーのようですが、「日本の頭脳100人が高知へ集まり議論をする。大変なことだ。」というのか。それが本物なのか、単なるインテリ(実はインチキかもしれない)・ゲンジャの「同窓会」「懇親会」なのか、見学しにいきました。

 大体「日本の頭脳100人が集まる」イベントにすれば、騒いでいるのはローカル・レベルであり、全国紙も各種検索エンジンのニュースにも全然掲載されていません。やはり「同窓会」レベルなのでしょう。カシオ・オープンというゴルフトーナメントのほうがはるかに情報発信量が多い。

 本来なら今日は上天気なので夜須でのセーリングに行くべきなのです。やはり石川遼君人気もあるので、出かけるのを躊躇せざるをえませんね。午前中は父を打ち放し場へ連れて行き、その間は読書。昼の12時からの「エンジン01」のセミナーへ行くことにしました。(予約券もさんのすけプラザで事前購入していました。)

 だいたいの発言を要約してみました。

森本 近代日本史150年で1番素晴らしい政治家は大久保利通である。その理由は3つあります。

1)「国家観が明確であること。

2)将来を見通す戦略(洞察力)があった。(3段階戦略)

3)私心がないこと。

 下級武士から政権中枢を荷い、明治5年ごろから11年(暗殺されるまで)、日本の行く末を3段階に戦略を考え、近代国家の礎を築いた政治家としてピカ1でありました。

岸本 もともとは大蔵省財務局の官僚を15年間やっていました。そのなかで1番の政治家は自民党税務調査会会長の山中貞則さんです。消費税を導入した政治家。
 「僕らは国民に恨まれ選挙は落ちるだろう。しかし国家100年の計で安定した財源は必要です」と信念のひとでした。

秋尾 わたしはスカルノです。初代のインドネシア大統領。独立運動時代、大統領時代を通じて常に国民大衆とともにあった人物。人間好きの人。言葉が巧みでコミュニケーション能力がありました。
 1955年のバンドン会議(アジア・アフリカ非同盟会議)を主催したあたりからアメリカの憎悪を買い、アメリカの支援を受けたスハルトに政権を奪われます。最近あまりのスハルト政権時代の腐敗が会ったので、スカルノは再評価されているようです。

石川 なんといっても石橋湛山。「小日本主義」は名著。実利面で日本の植民地支配は無理であった。持ち出しが多くて、経営面で破綻している。
 8月16日に石橋湛山は「日本の前途は洋々である。」と発言していました。まさに戦後日本は石橋の描いたとうりの経済発展をしました。

 議論のなかで今の日本差社会は常にメディアにさらされるのですぐに結果が求められる。10年後、20年後という議論はできないようになっている。

 森本氏は「民主党政権はアメリカの神経を逆なですることばかりやってきた。普天間基地。核密約問題。アジア共同体など。アメリカは円高を誘導し、トヨタをリコール問題でたたいて圧力をかけています。」と。普天間基地問題はどうしようもないので、鳩山首相は辺野古へ移設すべきであると。

 石川氏は「とはいえ鳩山首相や岡田外相の発言は国民の一定の支持がある。そこを踏まえてアメリカと交渉すべきであると。」

 彼らの4人の結論は「対米従属で日米関係を決着させよ」とのこと。この議論では沖縄に未来永劫に米軍基地が居座ることになります。なんだか釈然としない座談会でした。彼らの論点はアメリカ崇拝主義であり、日本国民という論点が抜かったものでした。

 やはり「インチキ・ゲンジャ」(偽者知識人)でありました。たいした政治評論ではありませんでした。がっかりです。

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事業仕分けは、悪くはない

 民主党政権になってはじめての「事業仕分け」作業が反響を呼んでいる。今まで官僚機構の中の「密室」でされていたことが、情報公開されたわけですので、悪いことではない。昨日で終わったそうですが。

 ただなかには必要でありそうな事業もカットされ減額になっている。スーパー・コンピュターの開発や、宇宙開発予算など。あるいは介護予防関係の予算。景気対策の予算はどうなっているのでしょうか?

 全部が全部満足がいくものでないにしろ、7割がた良いのではないか。詳細は国会審議やこれから詰めていけばいいのです。

 官僚組織をすべて否定するのは無理であるし、無意味。国からサラリーをもらっている成績優秀な人たちですので大事にしないと。ただ官僚組織維持のためだけの事業や予算執行は情報公開をして、防止し削減しないといけない。それだけでしょう。

 来年はどうなるかわからないが、徹底的にやるべきでしょう。

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2009.11.27

11月最後のはりまや橋サロン

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 はりまや橋サロンですが、11月は何故かせわしく、2週連続で行けませんでした。今日は上天気で暖かい。少しだけ顔出しすることにしました。銀行へ行く用事もありましたので、短い時間でしたが。
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こちらのキムチ屋さんは高知ではなかなかの老舗。各地でよく姿を見ます。
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 花屋さんもなかなか勢いのある花を売られています。叔母が仏壇用の花を購入しました。
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 NHKテレビにも出演された路上詩人のはまじさん。「見たよ」とおば様たちからも声がかかります。
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 うちの母や叔母が参加している活き活き100歳体操。今日は暖かいので参加者が多かったようです。
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 エンジン01の写真より先に、はりまや橋商店街が「夫婦で龍馬夫妻」の写真を着物姿で撮影していたようです。なかなか味のある企画であると思いました。
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マイケル・ジャクソンさんはスーパースターだった

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 今日27日でマイケル・ジャクソンさんの遺作となった映画「THIS IS IT」の上映が終わるようです。2週間限定の全世界上映でしたが、2週間延長されましたがとうとう終わるようです。

 マイケルファンでもない私は、家内と3回も見ました。ジャクソン・ファイブ以来のファンである家内は4回見たらしいです。ブログなどを見ると都会では上映期間中毎日見ていた人もおられたようです。

 映画の中でマイケルさんが「地球を冷やそう。後4年しかないから。4年以内になんとかしよう。」というメッセージを言っていました。それはどういう意味なのか。実に気になります。

 やはりマイケル・ジャクソンさんはスーパースターでした。あれほどの影響力を持つ人は当分出てこないでしょう。ここ010年のスキャンダル報道と、裁判の明け暮れで寿命を費やしたのはもったいないことでした。

 あらためてご冥福をお祈りします。

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安売りばかりしては倒産するのではないのか

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 ある量販店のコピー。「安い!は愛だ」とか。しかし不安になるし、感動もうけません。

 先日ハゲタカ・イオンに映画「THIS IS IT]を見に行ったおり、880円のGパンを2着購入。安かったけれど、こちらも感動はありません。

 政府が「デフレ宣言」しました。大手企業が率先して「安売り」をすれば、消費者はますます「買い控えを」すると思います。もっと自分が取り扱っている商品に自信を持っていただきたい。そして適正な価格で堂々と販売していただきたいのです。

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ミルク・ココアが美味しい季節に

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朝晩が寒い季節になりつつあります。そういう季節になりますと、牛乳に小さじ1杯のココアを入れて、電子レンジで暖めます。手軽なミルクココアです。身体があたあtまります。

 夏の身体仕様になっている間はこういう飲み物は一切飲む気持ちがありませんでした。ようやく蚊取り線香が不要になり、ココアの季節が来ました。冬の季節の楽しみの1つです。

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2009.11.26

最終日のサイト作成講座

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  3日目の講習会は、午前10時から午後3時までの4時間講習。やはり3日目が1番「内容が濃い」ようでした。
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 自分のサイトへ来る人々の傾向を客観的に分析するシステムが、検索エンジンを活用すれば無料で提供されています。まずそれに素直に驚きました。これだけのノウハウが無料で閲覧できるとは・・・

 村上肇さんに聞きますと「それはGoogleの作戦」であると言われました。ようはそのサービスを利用すれば利用するほどGoogleの使用価値が高まり、訪問数も増えるからであると。

 つまりマスコミの宣伝が思ったほどの成果はない。市場は縮小し、細分化されている。大企業は苦しい。小企業にチャンスはある。その方法手段を3日間研修で学びました。

「最近の検索エンジンは優れもので、利用者本位のパーソナル検索に近づいている。だから強いて検索エンジン対策やSEO対策を目くじら立てて行う時代ではない。」

「最近は皆困った問題が起こるとネットで調べます。それに答える独自性のある自分が得意の分野でのページづくくりが出来れば「無敵のなる」ことは可能である。」

「訴求力のあるページ造りが鍵。ページのタイトルやコピーにも気をつかう。もちろん内容も大事である。」
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 3日間で合計14時間の講習会。内容が多様で有益であるが、とにかく消化しきれないほどでありました。

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ブログの表示が変わっていた!

  いつのまにかブログの表示方法が変化している。

 表示方法の変更についての管理会社のメッセージ

 管理会社が「勝手に変更した」ブログの表示方法は嫌なので、そのうち変更し、元の表示方法に戻します。

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司馬遼太郎さんの世界

 遅ればせながら、司馬遼太郎さんの本を図書館で借り、あるいは文庫本はブック・オフで購入し、読んでいます。
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 そのなかで「覇王の家」「この国のかたち」などを読みました。知っている本ばかりではありませんが、読みやすい小説や随筆でした。

 日露戦争で勝利したものの、膨張した海軍力をすみやかに削減し、軍縮し経済や民生の発展にまわすべきだったのです。しかし日本そうしませんでした。

 ポーツマス条約を命がけでまとめてきた小村寿太郎外相に対して、無知なる大衆(情報が公開されていないので、仕方はないところはあるが、当時の新聞なども煽り立てたことも事実)、焼き討ちや暴動を起こしました。

 結局冷静に事態を分析する能力に欠け、無謀な戦争に奔走していくことになりました。司馬さんによれば狂っていたのは昭和10年から20年までの間だったとのことですが、日本だけでなく、近隣アジア諸国に多大な迷惑をかけてしましました。

 その10年間の間違いであったとしても、それ以外の日本の歴史は変化に富面白いと司馬さんは言われています。そうだと思いました。

 この10年間は「狂った10年。悪魔の10年」とでも呼ぶべきでしょう。決して賛美してはいけないと思いました。

 この「狂った10年」をどう克服していくのか。現代日本の政治史の困難な課題をすべて解きほごすものがすべてあるように思います。
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2009.11.25

6時間ホームページ講習会

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 昨日に続いて「ホームページ作成講座」です。今日は午前10時から午後5時までの6時間講習。聞いている方も内容がとにかくシビアでくたくたになりました。
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誰を対象としたホームページなのか?誰をターゲットとするのか?それが結局1番大事な事項です。

 今日の講習会でのキーワードは以下です。

「問題→検索→注意→関心→納得」が村上の法則。

「何か困ったらネットで調べる」(最近の傾向)

「ブロードバンドとGoogleの時代」

「すべてのページは入り口ページである。」

「お客は困っている。お客はなんとなく不安。お客は急いでいる。」

「訴求力のあるページタイトルを入力する」

「業界専門用語を多用する。」(BtoBの場合は)

 各種検索エンジンを活用して、「客観的に自分のサイトを見直す」「1人よがりにならない。」「相手の立場に立ってサイトを作成することが肝要。」

 つくづくそう思いました。

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普天間基地問題は日米関係の要である

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(普天間基地の米軍ヘリが隣接する沖縄国際大学へ墜落炎上した事件がありました。)

 日米首脳会談がありました。普天間基地移設問題が今年から成立した日米新政権同士の「重たい課題」であることは間違いありません。

 住宅地に隣接し、墜落と騒音の危険性が極めて高い普天間基地。アメリカ国内であれば、国内基準の安全基準を満たさず閉鎖に追い込まれていることでしょう。なのになぜ沖縄では存在できるのか?それは日本政府が日本国民のためにこの問題では動かず、特に小泉内閣はアメリカの意向に沿って対米従属を決め込んでいたからです。

 2006年に名護市辺野古へ普天間基地の移設が日米両政府でひとまず合意しました。ブッシュ政権時代であり、当時のアメリカは世界的に軍事介入している時期であり、1国独断主義の時代でした。国連や英国以外の欧州諸国の意見も聞かず、「テロとの戦い」と称し、軍事優先の国策推進をしていたアメリカ政府。

 「テロとの戦い」での米軍機能向上のためのだけの「米軍再編であります。そのなかに普天間基地問題も組み込まれました。2004年に普天間基地の海兵隊ヘリコプターが隣接する沖縄国際大学へ墜落炎上したこともあり、それまで沖縄問題に「無関心」であった小泉内閣もにわかに動き、名護市辺野古への移設案が浮上したのです。

 不況の中で少しでも仕事をという沖縄経済界の声もあり辺野古基地案が増幅しましたが、基地整備のあり方をめぐり、日米政府合意で押し切ろうとする自民党政権と、地元経済への波及をより拡大させようという稲峰ー仲井真沖縄保守県政との合意が達しませんでした。そうこうするうちの日米政権交代になりました。

ですので「仕切り直しです」。日本側の要求は「普天間基地閉鎖ー返還。海兵隊基地は海外へ移設。」これで米国政府としっかり交渉し、妥結店をみつけることでしょう。
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2009.11.24

BtoBネット活用セミナーに参加

  産業振興センター主催「BtoBネット活用セミナー 営業できるホームページ企画検討ワークシュップ」に参加しました。講師は村上肇氏(㈱創代表)です。今日から3日間。
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 セミナーは主催者であるよさこいファクトリー山岡会長の挨拶です。
「今回のセミナーは、産業振興センターとよさこいファクトリーの主催で開催されます。地域力連携支援事業のセミナーです。ネットを活用したサイト造りや営業に定評のある村上肇さんの講演を是非自社でもお役に立ててください。」
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 20人が参加しました。村上肇さんの自己紹介から始まりました。参加企業の自己紹介がありました。製造業、建設業、販売業、食品加工、食品製造販売業など多くの業界関係者が参加されました。

 村上さんは今回のセミナーの目的をこ言い切りました。

「無敵になる。ことです。ビジネスの目的をドラッカーという経済学者は「顧客の創造」と言いました。インターネットは顧客を見つけることが出来ます。ホームページで投げかければ必ず戻ってきます。」

「電通が操業20年目にして始めて赤字だそうです。垂れ流しの大量広告時代ではなくなりました。市場は細分化され、小さくなっています。大手企業は対応に苦しんでいます。逆に中小零細企業はチャンスです。自分で市場をつくることができるからです。」
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 テキストにはそのあたりのノウハウが書かれています。そして「ワークシート」をこしらえます。
「ホームページ作成の目的は?」「誰をターゲットにするのか?」「専門家であることを強調しないといけない。」
ということで、自分の会社を見直します。とても大事な作業です。
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 要するにインターネットでは「強い意志を持った人がやってきます。それは困っているから、何かを求めているからです。自社の強みを的確に分析し、サイトに表現できれば新しい自社の市場ができるのです。それが「無敵になる」ということなのでしょう。
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 ハードな講演は木曜日まで続きます。

 

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興味が薄い紅白歌合戦

  12月31日のNHK「紅白歌合戦」。恒例の国民的行事らしいが、まじめに見ることはない。

 今年の出場者も知らない歌手ばかり。共感を覚える歌手は少ない。谷沢永吉も、井上陽水も出ないし。吉田拓郎も出ないようです。60年というのであれば、還暦アーティストがもっと出演していただきたい。

 永ちゃんに無視された…陽水にも断られ…(デーリー・スポーツ)

 普段見られないアーティストが見たいのであって、見たくもない知らない歌手には興味がありません。
この話題が出てくると、年の瀬を感じます。

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映画「山河あり」と「梅原孝司さん講演会」へ参加

  戦争を知らない子ども達に送る映画会(田辺浩三氏主催)の11月上映は、11月23日高知市龍馬が生まれた街記念館でした。

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 今回行ったのが夕方。最初に梅原孝司さん(元教員・社会科)からの講演がありました。主に「教科書」の記述の問題を言われました。日本史の特に昭和史の記述は、時の政権次第で変化する事例を説明いただきました。

「戦前は社会科という科目はありませんでした。最近の流れとしては道徳や愛国心を強調する潮流が強くなり、現場の教員も大変です。教育基本法も改悪され、国家優先型の教育を押し付けられてきているからです。」

「政権交代もありましたが、教育現場を見る限り何も変わらないと思います。文部科学省は成立以来140年間なにも変わらなかったからです。最近ではゆとり教育を提唱。学力低下すると今度は授業時間を増やす。なにも反省することなしで。」

「現在現場の教員は忙しすぎるし、疲れ果てています。ただ教育の力は大きい。9月に講演された大川愛郎さんは小学生時代に職業軍人の話や、廊下で蒋介石の写真を踏みつける教育を受けられたと言われました。少年兵として予科練を志願する気持ちになられたといいます。

 会場からも質問があり、的確に梅原さんは答えていました。
 
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 続いて主催者の田辺浩三さんからの挨拶がありました。今後の「戦争を知らない子供たちのための映画会」は、12月は「カルメン純情す」を6日に上映されるそうです。この映画「カルメン故郷へ帰る」の続編ですが、戦闘風景など出てこない映画ですが、戦後になり再軍備の動きのある時代背景を見てくださいとのこと。

 また来年は愛宕劇場でいくつか映画をやります。とのこと。(詳しくは別の機会に掲載します。)
 映画「山河あり」の解説もありました。苦労してハワイへ移民し、安定した市民生活をしていた家族を日米戦争が引き裂き、悲劇を生んでしまう。どこも上映が困難な映画ゆえ堪能くださいとのことでした。
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 大正7年に日本での困窮した生活を脱出するために決死の覚悟でハワイへ移民しました。しかし待っていたのは農場での過酷な労働の日々でした。
 どうにかこうにか生活は17年後には安定し、2家族は個人商店を都市部で営むようになり、子供たちはハイスクールへ通うアメリカ市民になっていました。

 1世の親たちと2世の子供たちの意識の違いが描かれています。昭和16年に日米開戦が起こり、事態は悲劇的に。特に子供たち2人を戦争で亡くした主役の高峰秀子の嘆きは大きい。ラストシーンで戦没者墓地で泣き崩れる場面は胸を打ちます。

 それにしても映画で描かれた68年前のアメリカ市民生活の豊かさ。日本の地方の貧しさ。生活面での格差を見せ付けられる映画でもありました。

 母と同年輩の女優高峰秀子の演じた時代の重たさを感じました。

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「坂の上の雲」のブームが起きそうですが・・・・

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 NHKの大型歴史ドラマ「坂の上の雲」(司馬遼太郎。原作)いよいよ11月29日からスタートします。そういうこともあり、近くの図書館で「1冊でわかる 「坂の上の雲」司馬遼太郎が伝えたもの」(矢沢永一・著・PHP)を読みました。

 著者の谷沢氏は司馬遼太郎さんの発言を克明に記録し、書籍にまとめています。司馬さんの歴史観というか、歴史に対する思いはあれこれ言わなくても、この本にまとめられている「見出し」項目でだいたいの事柄は語りつくされている。

1・智恵と勇気と幸運と

2・善玉悪玉論で歴史の大筋が見えるか

3.義務感こそ人間を高貴にする

4.物事を革新する者は、人生の楽しみが生まれる

5.美がわかれば、人生の楽しみが生まれる

6.将師は庇護者としての責任を引き受ける

7.知らしめて悟らしめて人を動かす

8.精神主義と規律主義は無能者の隠れ蓑

9・専門常識はゆらい保守的なものである

10.常勝の驕りが目をくらませる

11・型によって栄え。型とともに滅びる。

12・「卑屈な笑顔」で人の心をとる性向

13・敵失による勝利を美化した悔恨

 など見出しだけ眺めていましても、奇跡的な日清・日露戦争の勝利を生み出した原因と努力を、その後の日本陸軍もマスコミも国民も分析することなく、愚かな世界大戦へ巻きこみ国土を廃墟にしながらも責任をとらない連中に対する深い怒りを司馬さんから感じます。

 便乗記事の週刊現代の今週号の記事もまあまあもともです。
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 谷沢氏の著作の記述をなぞりました。
 「日本陸軍は補給というものに観念が体験的欠陥としてはじめから欠落していた。」(P125)

「乃木希典 彼には戦争をどれだけ被害を少なく勝利へ運営していくことについてどこか神経の欠落したところがあった。」(P169)

 司馬遼太郎さんは「無能」な日本陸軍参謀本部に対する憎悪を口にしています。司馬遼太郎さんの歴史小説には一貫して日本のあり方、国の形を問うテーマが流れているのであると思いました。

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下知地域に至急公共津波待避施設の建設を

 30年以内に襲来する南海地震。私の居住する高知市二葉町は海抜0メートル地帯。高知大学理学部岡村教授によれば「高知市下知地域の想定震度は最大の7。1メートル以上地盤沈下は確実。水没する。」と言われています。更に巨大地震の場合は津波の襲来も想定されています。

 自宅のある二葉町では2年前に全所帯調査を行い自主防災会を結成しました。町内住民を対象とした講演会や炊き出し訓練、会報の発行、震災地神戸長田区鷹取町の訪問など活動をしてきました。

 防災マップを作成する中で、1番悩んだのは地域内に自然地形の高台がなく、「浸水の恐怖」から逃れる場所がないことです。そこで町内の3階建て以上の共同住宅所有者のご理解を得て、町内会と自主防災害との3者協定を締結し、緊急時一時待避所を町内に10箇所こしらえました。

 急がれるのは公共で耐震性のある津波待避所です。住民200人程度が待避できる場所の設置が急がれます。地域に最低2箇所は必要です。その場所がなければ地震を想定した地域の避難訓練すら出来ません。

 行政の仕事は住民の命と財産を守ることです。県知事も高知市長も取り組むべく最優先課題として取り組んでいただきたい。同様の地域は高知市だけでも潮江,高須、大津地域です。人口は数万人はいます。県都高知市の中枢を形成しています。

 稲荷町のハローワークも閉鎖され、大津へ移転しました。青柳公園前の県管理の職業訓練施設は解体されています。なんとかそうした施設を活用し、早急に公共の津波待避施設をこしらえていただきたい。

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2009.11.23

鈴木啓介さんご夫妻が来訪

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 いつもはブログ「川越だより」で交流しています。ケイスケさんこと鈴木啓介さんと奥様が、四国訪問の途中。午前中に立ち寄っていただきました。

 車で埼玉の自宅からフェリーで徳島へ上陸。香川県や愛媛県を訪ね、出身地の室戸市へも行かれ、旧友たちに面談するために高知市へ来られ、復路もフェリーでお帰りになるそうです。

 
   四国訪問計画
 
 ブログ「川越だより」のご縁で、朴ポーさんのコンサートを室戸市まで行ったこともありました。

 ケイスケさんは、高知県室戸市出身。東京で教員をされていました。リタイヤされたあとも様々な社会運動に関われておられます。何種類かのチラシをいただきました。

 画像はクリックしますと多少は大きくなります。
Skiichigo
 きいちご多文化共生基金ニュースもグループで発刊されています。

 12月14日に新潟港で集会があるそうです。チラシをいただきました。
Sniigata1
Snigata2

 娘さんが勤務されておられる原爆の図丸木美術館のチラシをいただきました。
Genbakumaruki
 せわしい旅の途中の出会いでした。今回はゆっくり交流することはできませんでしたが、いろんな活動領域をご夫婦で持たれておられるようなので、次回はゆっくりお話を傾聴したいと思いました。

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「地デジ」の必要性はあるのか?

 テレビを見ていますと画面の右上隅に「アナログ」であるとか、「BS1アナログ」という表示が出ていますね。デジタル対応でないテレビを見ているとそういう表示が出るようです。

 これは広告技法として有名な「サブミナル効果」と同じ違法なやりかたではないかと思いますね。つまり「脅迫」ではないでしょうか。

タレントの稲垣吾郎なども出てきて「地デジ」にしましょう。なんてキャンペーンをしています。しかしなんだかおかしい。

 うちは貧しいのでテレビを買い換える余裕などありません。県外へ行っていた子供がいらないといってもらったテレビなど含め4台もありますし。「地デジ移行で廃棄テレビ5000万台は環境テロだ」という記事も考えさせられました。

 「なんのため」テレビをデジタル化するのか。既にインターネットがあるのになぜテレビも変える必要があるのかそれが未だにわからない。

 しかも2011年7月24日でアナログ放送は終了します。という告知をしてますね。パンフを熟読しても市民として買い換えるメリットは全然ありませんね。

 「裁判員制度」同様にうれしくない「強制」ではありませんか。週刊誌が取り上げた廃棄物問題も大きな問題であると思います。

 勝手に国のご都合でテレビを変えるというのなら無料で受信機なり、変換機を国民に配布すべきだろうに。アナログ放送で何の文句もないので、見れないなら見れないでどうでも良いと思う。本当にばかばかしい制度ではないかと思いますね。

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2009.11.22

いい夫婦の日だそうですが・・

  今日はいつからそう呼ばれ出したのか不明ですが「いい夫婦の日」(11月22日)だそうです。ラジオなどでわいわいと言うパーソナリティがいました。中高年夫婦をしていて今年はそういえば結婚30年。よい夫婦であったんでしょうか?

 夫婦の小遣い 景気悪化で減少(NHKニュース)

 「11月22日の「1122」が「いい夫婦」と読め、また11月がゆとり創造月間であることから、余暇開発センター((財)自由時間デザイン協会を経て2003年より社会経済生産性本部 余暇創研)が1988年に制定。」だとか。
新しい呼び名だようです。

 家内の両親もいつも仲良し。2人とも亡くなりましたが良い夫婦でした。うちの両親も超高齢者夫婦ですが、仲
がよいようです。

 わたしも家内に嫌われないように努力をしないといけないと思います。男は自覚がない奴が多いので、努力をしないといけないでしょうから。

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マイケル・ジャクソンさんに顧客志向を学ぶ

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 世界最高峰のポップ歌手マイケル・ジャクソンさんを追悼する記録映画「THIS IS IT」を3回見ました。3度目も感動は薄れませんでした。わたしは今まで彼のファンではありませんでした。でもこの映画の中でのマイケルさんは真剣で真摯で、紳士的でした。

 あれだけの大金持ちでありながら、まさに命を削りながら真剣にリハーサルをしていました。世界中から応募者があり、そして選抜された選りすぐりの屈強な若者たちのダンサーに混じって踊っても遜色ない。とてもマイケルさんは50歳の動きとは思えない凄みがありました。

リハーサルでは音や演出にこだわり、スタッフに注文をつけます。しかしその態度は高圧的ではなく、常にフレンドリーな態度。なかなかできるものではありません。だから演奏家もダンサーも、歌手も演出家もスタッフ全員がコンサートを盛り上げようと真剣にマイケルさんと協議するのです。

 徹底した顧客志向の人であると感心しました。スタッフに注文をつけるのも、「このやりかたのほうが観客がより喜ぶだろうと思う。」という観点からの意見だけにとても説得力があります。

 それでいて優雅で、歌声も伸びやか。本当に楽しそうにリハーサルに打ち込んでいました。本当の芸人。エンターテーナーでした。あの真剣さにはけちのつけようがない。

 彼の真剣さ、真摯さに励まされました。プロ意識というのでしょうか。仕事でも顧客の事を考え、真摯でいなければならないと思いました。

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2009.11.21

11月23日に入野みかん園へみかん狩り

 家内と家内の友人と3人で、10月31日の開園日以来2回目のみかん狩を入野みかん園へ行きました。
 結構北の風が強く、一時期は7メートル程度吹くときもありました。
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 しかし入野みかん園は、北側に杉林に囲まれ、地形的にも北風が吹き込まない地形なので全然寒くはありません。打ち込んでみかん狩りをしていますと暑くなり、上着を脱ぎました。

 さすがに今日は、みかんはみかん色になっています。今日はみかん園中ほどのところで採りました。
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 がけぶちの枝に美味しそうなみかんがなっています。今日はロープを持参し、身体にもやい結びし、みかんの木に縛りつけ、みかんを採りました。滑らないので安全です。
(説明ですが、あくまで危険ので真似をしないでください。美味しそうなみかんは日当たりの良い箇所に鈴なりになっています。ところが崖地にあり採るのは危険です。窮余の策で私個人が思いついただけです。入野みかん園は安全です。そんなことしなくてもいくらでも安全な場所でみかん狩りはできます。)
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 厚めのポリ袋に入れてもって帰りました。みかん園で散々試食し、食べました。県外の子供や親戚にも送ろうと思います。
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やはりデフレ宣言

  やはり昨日政府は「デフレ宣言」をしました。物価の下落と景気後退。ボーナスの出ない企業も多いし、大企業や官公庁でも減額に。個人消費はこれではもりあがらないでしょう。

 政府、3年ぶり「デフレ」認定 11月の月例経済報告(日本経済新聞)

 普段感じる「街角景気」ですが、客単価が下がりました。飲食代金などもそうです。イオンがGパンが880円。2着購入しましたが、感動はありません。「安いのは安い理由があるだろう。」と考えるし。所得が低いものには、安さは当たり前でありますし。

 参考ブログ記事「安売り競争はやめていただきたい」

 ニュースなどで大相撲中継を見ましても、空席がやたら目立ちます。横綱戦でもそうです。景気は本当に悪いなと感じます。

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2009.11.20

ガラス窓飛散防止講習会に参加

  11月19日の夕方二葉町自主防災会では、下知消防分団会議室で、「ガラス窓飛散防止フィルム張り講習会」を実施いたしました。
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 詳しくは、二葉町防災新聞記事「ガラス窓飛散防止講習会」をご参考ください。

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強豪揃いのW杯出場国

 ようやく2010年のW杯出場国32ヵ国が決まりました。なかなか強い国ばかりです。

 南米では強豪国アルゼンチンがもたつき4国の南米枠最下位で滑り込みました。ニュージーランドがバーレーン(アジア)を破り出場。北朝鮮が11回大会ぶりにアジア枠で出場と話題もあります。アジアは西アジアのサウジ、イラン、イラク。UAEなどは今回出場できませんでした。日本、韓国の役割はより重大です。

 欧州枠では今回北欧国と東欧が不振です。ロシア、ウクライナ、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、スウェーデン、ノルウェーが出場できませんでした。特にロシアは昨年の欧州選手権での活躍が印象深いのに出場できないのは残念です。

 FIFA ワールドカップ予選(スポーツ・ナビ)
 

 フランスも「疑惑の判定」でプレーオフでアイルランドを破り、ようやく出場です。前回大会準優勝でもこの有様です。本当に欧州予選は厳しい。

 今の日本代表の力で、本大会の予選を突破し、b決勝トーナメントを2勝し、ベスト4までいけるとは到底思えない。前線の起点が出来ない、キープ力のないFW.囲まれたらすぐボールを取られるFW.スピードのないサイドバック。結局は森本の成長次第でしょうか。

 アジア枠の維持のためには予選突破が最低条件。オーストラリアとの実力差がどんどん開いているようにも感じて代表戦を正直見たくはない。

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どうなのWINDOWS7?

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 パソコンメーカーはこのところのパソコン販売の低迷を払拭すべく、WINDOWS7を大々的に宣伝しています。果たしてどうなのでしょうか?

 知り合いのパソコン販売店の人に聞きました。

「まあ皆慎重ですね。何台かあるパソコンで古いのを新しいのにする程度。官公庁や民間企業関係は未だに動いていません。ソフトも対応しているかどうか不明のところがありますね。

 卑近な例ではプリンターなどが、案外新しいOSに対応していなくて、ドライバーをダウンロードが出来ないとか。あまり慌てることはないのでは。来年の夏過ぎぐらいにはそのあたりの対策はできますから。」とのこと。

「XPはどうなるのですか?」

「マイクロシフトも、新しいバージョンはないし、最低限のセキュリティ・ホールのパッチだけのサービスにしていますね。近い将来サービスも打ち切りたいのでしょう。」

 鳴り物入りのVISTAが不発でありましたし。がつがつせずに「流れに任せるまま」にしようと思います。

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Google Analyticsって何だ?

 最近Googleのサービス機能に「Analytics」があるらしい。最近知りました。
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 ようするに「ホームぺージ」を分析する機能のようです。1日に何人が、どこの地域からどのようなタイプのパソコンとOSで。どんな通信環境で見に来ているのか。平均何ページ見てくれているのか。それがおおよそわかるようです。

 解説のホームページもいくつかありますが、専門的な「日本語」でよくわかりません。

 

 しろうとが見てもまるでわからない。いいのか悪いのかもわからない。でも見る人が見たらわかるようです。
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2009.11.19

キンコンはローカルのスーパースター

 きんこん土佐日記は、高知県いの町在住の漫画家村岡マサヒロさんの作品。ローカルレベルでは「スター」に。
ひまわり乳業吉沢社長のお気に入りで自社製品のパッケージにも登場されている。
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 牛乳パック外箱をそれぞれのキャラクターを5つ集まるとTシャツが贈呈されるようです。
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 高知市文化プラザかるぽーとの。横山隆一記念漫画館にて「きんこん・かじゅまる展」は11月29日まで開催されています。

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高知シティFMと無縁になってから1年

 1年前の今日に8年8ヶ月お付き合いのあった高知シティFMと無縁になりました。最後の収録が行われてもう1年経過しました。高知シティFMとは全く今は関わりがありませんし、関心もありません。1年前の投稿分を再現しました。

「ありがとう高知シティFM」(2008年11月19日投稿)

 11月19日の午後7時から、高知シティFMでの私の番組の最後の収録が行われました。2000年の4月にスタートして以来(収録は3月から)、8年9ヶ月も高知シティFMでの番組を制作し、出演し、個人のホームページやブログなどでまとめてきました。

 「どこでもパーソナリティズ最終出演は、高知シティFMにて11月24日から27日の午前8時から30分の時間帯で放送されます。是非聞いてください。)
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 単なる高知市の1市民でありながら情報発信の機会を与えていただいた高知シティFMには感謝です。思えば2000年からの1年間は放送原稿の作成はポータブル・ワープロでしていました。当時はパソコンが使えませんでした。

(原稿はダンボール箱にびっしりと入っています。)
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 私自身も番組が1年を超えて継続するとは思いませんでした。放送は「1瞬のうちに消え去る」ので、なんとか記録に残したいと言う思いで、懸命にパソコンを習い、ホームぺージの作成を習い、ようやくマスターし、番組対応ホームページをこしらえました。

 けんちゃんの吠えるウォッチング

 局側のパーソナリティさんが夕方の番組に移動したため、番組内容を変更し、2003年4月から「けんちゃんのどこでもコミュニティ」として始めました。この番組は「前向きに活動している人」をスタジオにお招きし、私が聞き手になって、その人たちの世界を大いに話していただくという番組でした。

 ホームページ作成に自信がついたことでしたので、またまた今思えば「無謀で大変な作業」をしました。水曜日に収録したゲストの収録テープを(1週5回分)を自宅に持ち帰り、就労後と休日に「テープ起こし」作業を行い、自分のホームページを作成しました。
 いろんな立場のゲストの皆様に出演いただきました。

 作業は大変で収録テープを聞いてテキストファイルにする作業時間がだいたい5回分で約5~6時間。ホームページに仕上げる時間が約3時間かかりました。月曜日夕方には次の週の収録予定者に質問・やりとり表を送付します。次の週の水曜日には次のゲストの収録があります。(そのあたりの悪戦苦闘ぶりも今は懐かしい日々でした。)

 ホームページ作成の「錯乱」

雛形づくりも結構大変

 その作業(番組対応サイトづくり)は3年間やりました。今思えば「クレージーな3年間」であったと思います。さすがに6年間も週5日番組作成に疲れがでましたので、大西みちるさんと笹岡和泉さんという各方面の市民活動をされている若手に「けんちゃん番組枠」を譲りました。

 MCが若返り独自の番組を制作され大好評でした。2006年3月末で私としては「引退」する予定でしたが、金曜日枠が残りました。週に1回番組で2年間「けんちゃんのどこでもブログ」という番組を制作し、出演させていただきました。

 大西みちるさんの後継でとみやましおりさんが番組を引き継がれ、好評でした。

 しかしながら番組編成がありまして高知シティFMから朝の番組放送枠がなくなりました。それで大西みちるさん、笹岡和泉さん、とみやましおりさん、と私ことけんちゃんが4人で朝の番組枠担当者で最後の収録をした次第です。

 始まりがあれば終わりがある。高知シティFMでの番組制作と出演は私の「生活の1部」でした。世間が広くなり、いろんな人を知り、またパソコンも取得できました。本当に高知シティFMの関係者の皆様、出演者の皆様、リスナーの皆様、ホームページやブログの読者の皆様ありがとうございました。

 番組のおかげで普通は考えられない広い範囲のいろんな分野のネットワークが広がりました。

 新しい出来事、ニュース,トピックス、連絡事項を掲載します。
08matidukurishinpo

2008年9月7日には高知青年会議所主催の「まちづくりシンポジウム」に高知県知事、高知市長と一緒にパネラーで出席しました。そのときの私の肩書きは「高知シティFMけんちゃんの今すぐ実行まちづくり」です。今はもう懐かしいだけです。

 8年8ヶ月させていただきましたラジオ番組での情報発信は終了いたしましたが、今後は市井の1市民として様々な形で情報発信をしていこうと思います。
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2009.11.18

感じる世界とのレベルの差

 今日アジアカップ予選の「香港VS日本」戦をTV観戦。結果は4-0ですが、ホームの香港の出足にもたついていました。日本は南アフリカ遠征で疲れていたかもしれないが、動きが鈍かった。

 何日か前に偶然ヨーロッパ予選のロシアVSドイツ戦を見ました。ドイツが1-0で勝ちましたが、最後まで緊迫したゲームでした。ロシアもドイツも前線へのパスが相手に取られない。日本は簡単に取られる。前線に起点があるので、攻撃が両チーム多彩。日本は単調。カウンターに脆い。

 両サイドの内田と駒野が駄目でした。足が遅いサイドなどあるのでしょうか?もっとスピードのある選手はいないのか。大久保も松井もはずしまくり。決定力がない。
 
 わくわくしない代表のサッカーを見るのは正直苦痛でありました。

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医療関係者の新型インフルエンザ対策とは?

  高齢の父が病院へ行きたいとか言うので,行きつけの内科へ行きました。さすがに平日の午前中の受診は、父のような高齢者ばかり。幸い風邪を引かれている人はいません。

 主治医も「うちは新型インフルエンザで来たのは高校生。小児科ではないので子供は来ないし。」とのこと。季節性インフルエンザの予防接種もお願いをしましたが、2人1口なので、タイミングが合わず見送りに。12月に父の接種は再挑戦することに。

 診察を終えて近くの調剤薬局へ薬をもらいに行きました。顔見知りになった薬剤師と話はしました。

「皆さんは医療関係者と言うことになりますが、新型インフルエンザの予防接種はされておられますか?」

 と聞きますと

「うちら調剤薬局は対象外で、予防接種の予定はありません。いつになるのかわかりません。当然新型インフルエンザの患者も薬局へ来ますが同しようもありません。」とのこと。

 医院の受付業務の人たちもそうですし。大きな病院では検査技師やらはどうなっているのでしょうか?

 接触感染の可能性が高い医療関係者から接種をしないといけないとは思いますが・・・

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成功しそうにない銀座の県アンテナ店

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 昨日の地元紙の夕刊1面に「県アンテナ店 銀座の候補地決定 物産販売飲食店も」という記事が掲載されていました。(画像参照)
 場所は有楽町にある沖縄県物産公社「わした・ショップ」の隣であるそうです。一方今日の朝刊では高知県商品計画機構が正式に解散すると記事がでていました。

 高知県商品計画機構は、沖縄県物産公社と同じ1993年に設立されていました。一方は解散し、一方は大発展したのです。

 加工食品を全国販売されている人から心配のコメントを聞きました。

「高知県商品計画機構の解散は心外だ。あれは株式会社であって出向社員は懸命に働いた。取引業務はシビアにやっていた。今度の県の地産外商部門は斡旋業務だけ。口座取引を先方のスーパーや百貨店としない。場所は提供するがあとは各企業でご自由にというしくみ。

 これでは都会の事情や商取引の慣行を知らない田舎の生産者や製造業者は怖くて取引できませんね。契約の後から、配送手数料であるとか、センター経費などがさし引かれ10%程度は控除される場合もあります。都会の商法を研究する時間も暇も田舎の生産者はない。

 事情をわからない県の役人が3年ごとに交代して、しろうとが真似事しても都会での商売は上手くは行かないだろう。赤字になるのは間違いない。第1高知県産の品物が揃わない。吉祥寺の高知屋でも長野の野菜を販売する有様。大赤字を出す前にやめたほうがまし。

 そんなことより他にやらなければならないことがあるだろうに。高知県商品計画機構の業績を正当に評価しない、県のやりかたには正直腹が立ちます。実績をすべて否定したのですから。」

 その人がいうのには県商品計画機構は都市部のデパートやスーパーなどに取引口座(帳合)を持っていた。それはなんとか継承されるようだが、今度の県の地産外商公社や帳合をこしらえていく機能も能力もなさそうです。そんなことで都会のバイヤーと渡り合えるはずはない。

 高知県が坂本龍馬を持ち上げ、亀山社中にような商社機能を持たなければ、地産外商は「絵に描いた餅」にすぎないのではないでしょうか。

 沖縄のわした銀座店は家賃が月に1200万円とか。高知は月額650万円とか。大成功事例の隣で学ぶことも多いことでしょう。多分撤退せざるを得ないでしょうが、学ぶことも多いと思いますが、その「ノウハウ」の蓄積場所がなくなったことのほうの損失が大きいと私は思います。

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ウイルス対策ソフトの入れ替え

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 今日はウィルス対策ソフトの入れ替えをしました。個人的に昨晩つい飲みすぎてしまい頭が痛い中での作業でした。ウィルスは世界中で15分に1つできるそうです。ウィルス対策ソフトは30分に1回更新されているそうです。開発するのも大変な労力。

 ばかげたウィルスをこしらえるのはやめていただきたいもの。インターネットは「善意」でやるものであると思う。悪意を持った人はネットをやるべきではないと思う。世界的なロスをこしらえてもほめる人はいないと思うのですが・・

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自分探しより、自然体験を

 時折、若い人から「自分探し」がどうした。とか言うことを聞きます。答えの出ない疑問を考えるのは若い人の特典ではありますが、若くて活力のある時代を空費しているだけでもったいないように思います。

 むしろ積極的に自然体験をされたほうが遥かに得られるものは大きいと思います。自分の領域、得意技で自然と触れ合っていただきたい。山歩きもいいでしょう。山菜取りも良いとは思います。海釣りでもいいと思います。

 自然のなかにいれば、風を感じ、日差しを感じ。虫の音、鳥のさえずりなどを感じます。樹木の匂いも感じます。波の変化や雲の動きも注意します。1つとして同じ現象にならない自然界に身をゆだねることは、実にたくさんの情報を受け取ることができます。

 あるラジオ番組で解剖学者の養老猛司氏が言っていました。正確な文言は再現できませんが、趣旨はそういうことでした。

 わたしも休日は年中夜須でヨットでセーリングをしています。同じ条件の日は1日もありません。自然に身体をゆだねていますと本当に癒されます。

 それぞれの自然体験を深めましょう。高知県は海も山も川も身近にあります。それぞれの得意技で自然を満喫いたしましょう。
Yactjyasu

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2009.11.17

どうなっている百十四銀行の不祥事

 暴力団関係企業に、無担保で10億円を融資。多くは回収不能らしい。直近の百十四銀行の不祥事はどうなっているのでしょうか?わけがわかりません。

 弊行元行員の逮捕について(百十四銀行)

 銀行員は一般的に高給が保証され、入社時には厳しい身元調査もあるでしょう。にもかかわらずこのような事件があるというのはどうしたものなのか。一般企業にはなかなかお金を貸してくれない傾向があるのに。

 納得のいくような調査と事後対策が求められると思います。

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命どう宝(ぬちどう宝)

Inotitakaraokinawa

沖縄の方言で「命こそ宝」ということらしいです。
家内は沖縄出身ですが、家族間で全く沖縄方言を使用しなかったようなので、多少聞き取りができましても話すことはできません。

「土佐弁は何を言っているかだいたいわかるが、沖縄の方言は翻訳文がないとわからない。」とのこと。

 がじゅまるファミリーの中で、おばあとさんとの会話のなかで「命どう宝(ぬちどう宝)は、戦争の悲惨さと米軍基地の占拠の現実のなかでの沖縄の言葉です。

 現在は普天間基地の移設問題で、マスコミの例によって「日米合意で決まったことを一部の沖縄の人たちがごねている」と皆が受け取られかねないような報道を意識的にしています。

 辺野古で長期間交代で座り込みをしている人たちは「ベトナムやイラクへ行く米軍が爆弾を積み込んでいた。なにも言わなければ自分たちがイラクの人たちへの加害に加担したことになる。」という真摯な気持ち。

 つくられた八ッ場ダムの住民とは全く異なります。あちらは政治の無為無策が生んだもの。沖縄は被害者でありながら、加害者にはなりたくないという真摯な気持ちからの発言であり行動です。

 かじゃまるファミリーのこの4コマ漫画には心打たれます。

 「きんこん・がじゃまる博」は高知市横山隆一記念漫画館にて11月30日まで展示されています。(入場料は無料)

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芸能人は薬物追放の先頭に立て

 あいつぐ芸能人の薬物汚染は目に余る。つぎつぎに覚せい剤や大麻など、麻薬をしている。今の時代は犯罪行為。ただちに芸能界からは追放すべきでしょう。

 高い報酬と注目度が高いので社会的影響がある存在。裁判所も執行猶予はつけないでほしい。罪は罪です。社会の手本となるべき芸能人が犯罪者の先駆者になってはいけないのです。

 抜き打ち検査もやるべきです。見つかれば、芸能界からは永久追放すべきです。祖すしないとけじめがつきません。

 麻薬に寛容な社会は滅びるでしょう。日本はそうあってはいけないと思うからです。

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2009.11.16

「私の行き方 考え方」を読んで

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 「わが半生の記録 私の行き方 考えかた」(松下幸之助・著・PHP文庫・1986年刊)を読みました。
 今日本経済は元気がありません。未曾有の大不況と言われ1年経過しました。うちの周りを見ても忙しくてたまらない。うはうはだとかいう会社は見当たりません。

 以前どこかで読んで、座右の言葉にしていた文言をこの著書で見つけることができました。

 時代背景は昭和初期。順調に発展していた松下電器。生産拡大のため銀行融資を要請し、認められ新工場を建設し稼動し始めたとたんに大不況。生産は半減。工場は在庫で埋まってしまう。しかも松下幸之助氏は体調を崩し入院。そのときどうしたのか?

「生産は即日半減する。しかし従業員は1人も解雇してはならぬ。その方法として、工場は半日勤務して生産は半減。従業員は日給の全額を支給して減収しないようにする。その代わり店員は休日を廃して全力を挙げてストック品をの販売に努力すること。
 
 かくして持久戦を続けて財界の推移をみよう。さすれば資金の行き詰まりもきたさずに維持が出来る。半日分の工賃の損失は、長い目で見れば一時的の損失ではない。松下電器はますます拡張線物と考えている時期に、一時とはいえせっかく採用した従業員を解雇することは、経営信念のうえにみずから動揺をきたすことになる」(一般的不況とわが社の発展 P222)

 時代背景は現代とは異なりますが、昨年以来不況ということを口実に、簡単に派遣や季節工を切り捨てた輸出型大企業(キャノン他)の経営者とは器が違うようです。

 当時の社会情勢は、昭和初期で濱口雄幸内閣の緊縮政策のおかげで不況一色でした。各省庁も文明の利器である自動車を廃止または縮小しその緊縮ぶりをもって国民の範とする傾向がありました。松下幸之助さんは、それではますます不況になり、失業者が増えると断罪されています。

 知人の資産家も世の中みんな緊縮ムードで、日々の生活にも事欠く人々が増えてきたから、堂々と家を新築するのははなはだ気が引けるから、当分新築をやめようとの相談を受けたそうです。松下さんは即座にこういいました。

「それはよくない考えかただ。この不景気こそ、君らのような資産家が建築をなすのべきだ。君らのような人が手控えしていては、第一、大工や左官の職を持つ人はなんによって生活するか。
 ただただ不景気をかこち、困窮し、はては世を恨み、いわゆる君らのような金持ちをのろうということになるのだ。
 君はこういう時代の時に家を建てたら世の非難を受けると思うが、それは真にものを理解することのない人たちの批難であるから心配はいらぬ。

 よしまたは多少の批難を受けるとも、真に世を思うならば犠牲的な精神でその批難を享受したらよいではないか。そうすることによって、多くの人に職を与えて人を喜ばし、君自身は非常に安く家を建てられるのみならず、丁重懇切なよい仕事をしてもらえることによって、一挙両得という結果を得るのだと僕は思う。」(P241)

 不況期のお金持ちの心得を松下幸之助さんは説いています。リーマン以後の不況は、なにより、品格あるお金持ちがいなくなったことに原因があるのではないか。自分さえよければ、たとえ餓死者が出ても平気。それが自由主義だという新自由主義がすべてを破壊しました。

 松下電器もパナソニックとかに社名を変え、松下幸之助さんの精神を打ち捨て、従業員を解雇し、「並みの大企業」になりました。

 やはり不況を乗り切るのには、経営者の理念と信念が必要であると強く思います。

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学ぶべきは「龍馬の精神」

 昨日は坂本龍馬の誕生日であり命日。それでイベントが各地であったらしい。そして来年はNHK大河ドラマの「龍馬伝」。大きな見世物小屋が高知駅前に公共事業で建設中。実に愚かしい。
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 1年経てば解体されるという見世物小屋です。

 だいたい坂本龍馬という人物については、司馬遼太郎さんの功績が大きい。司馬さんが「歴史を見直し」てくれたから再評価されたのです。でも坂本龍馬が、龍馬らしく活躍したところは高知ではなく、長崎であり京都なのです。したがって龍馬伝も長崎が1番脚光を浴びることは間違いありません。主演が福山雅春でもあります。
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(長崎は早くも龍馬案内パンフを作成全国行脚をしています。高知へも来ていました。さどこい。)

 高知県で「龍馬。龍馬」と言い立てている人ほど保守反動。龍馬と口走れば「許される」とても思っているのでしょう。皆しらけています。

 高知に必要なのは「見世物小屋」ではなく、龍馬の精神を継承することです。でも高知のリーダー層でわかっているひとはいません。

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尊皇攘夷は薄っぺらい思想

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 昔のVTRで故司馬遼太郎氏の発言が印象に残りました。
「幕末期に流行した尊王攘夷思想。もともとは中国の宋の時代の思想。たいした思想ではありません。結局宋は南へ追いやられ、最後は元に滅ぼされます。

 水戸の儒学者が取り上げ、幕末の政治思想になりました。でもその政治思想では諸外国の公益や外交に役立たない。明治政府は2年もかけて欧州に滞在し、憲法も議会も、天皇主権制度も、軍隊制度、教育制度もすべて輸入し、付け加えました。

 明治政府首脳は幕末維新の動乱を生き抜き、西欧から学ばざるを得なかった現実を踏まえている。しかし明治末期ごろには元老たちは亡くなり、日清・日露戦争にも勝利し、だんだんと考え方が散漫になった。その元凶のひとつが尊王攘夷思想と言える。

 司馬遼太郎氏は「思想の大事」さ「この国のかたち」を突き詰めていたと思います。日本人の心に根ざした思想の確立もです。それをやり続けたいと思います。それをやりとげないと日本の存続はないと思うからです。

 わたしは「連合赤軍と新自由主義の総括」を思想的なテーマにしてきました。司馬遼太郎さんに教えられました。「昭和10年から20年までの日本は最低」。この時代の思想的総括を克服しないと日本は再び世界から孤立するでしょうから。

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2009.11.15

11月15日の入野みかん園

  夜須でのセーリングの帰りに、入野みかん園に立ち寄りました。10月31日にみかん狩り以来です。そのときのみかんが少なくなったので、少しだけ購入に行きました。そして許可を得てみかん園を撮影させていただきました。
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 10月31日より2週間経過しているので、橙色にというか、みかん色に実がなっています。
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 全山2町がみかん山。来週末はみかん狩り第2回目に来る予定です。
 どんどんみかんを食べてインフルエンザに負けない身体をつくりましょう!

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11月15日の夜須の海

  このところお天気が不安定。今日はまあまあの天気ですが、寒いようなので、少し身体も冬仕様にするためにハーバーへ行きました。
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 ぎ装は慎重にやります。強風が来ても対策できるように強風仕様に。いくじなしですので、強風が来ればすぐにやめて陸へ上がるような体制にするように想定しながらぎ装しました.。
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  例年なら今頃は北西の風が、ばんばん吹く季節です。しかし今日の夜須の風は南西方面です。
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 とは言え、風が吹けば海上は寒いので、ウエットスーツを着用します。合羽ではもうさすがに高知の夜須でも寒いからです。ギ装を慎重に点検して海へ出ました。今日の海は南西の風ですので波が立ちます。風波でうねりができますので、波で推進力が消され、上下動が激しい。バランスをとるのが難しいセーリングでありました。
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 高知大学ヨット部と夜須中学ヨット部も練習をしていました。午後から風が少し上がりました。
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 MさんとIさん、Kさんの3人はYASU海の駅クラブ艇のシープルを出してセーリングされていたようです。Mangak1_r

 海から上がり片づけをしてヤッシー・パークへお昼の買出しに。ヤッシー・パーク管理事務所棟に、ギャラリーがあります。そこで今週は「高校生まんが甲子園」の歴代の優秀作品が展示されていました。懐かしい作品もありました。
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 またこのヤッシー・パークの展示スペースは「観光インフォメーション・センター」の機能を有しています。高知県か東部、中央部、西部の観光施設のパンフレットが展示されています。
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 観光宿泊施設の案内パンフも置かれています。とても便利です。県の観光コンベンション・センターより遥かに機能的です。ここへパソコンを置き、ネットでつなぎ観光で訪れた人が検索できればもっと機能が向上するでしょう。
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日米同盟と簡単に皆言いますが・・

  鳩山首相とオバマ米国大統領の日米首脳会談は無事に終わったようです。普天間基地移転問題などは、とりあえず特別チームを日米両国でこしらえ、円満な解決を目指すことになりました。

 ところで「日米同盟」ということが多用されていましたが、よくわかりません。「軍事同盟」なのでしょうか?無k氏なら「日英同盟」というのがありました。日本は英国との軍事同盟を1902年ごろ締結しており、日露戦争の時に大いに役立ちました。

 「日米同盟」というのは軍事的な意味はどうなのでしょうか?日本は憲法で交戦権が禁止されています。海外派兵も原則できません。となるとアメリカは日本に未来永劫駐留し、日本の一部を植民地として自由に使用することなのでしょうか?
 
 確かに近隣国で、北朝鮮、中国は軍事的膨張を続けていますし、韓国も反日的な言動の多い国。中国とも韓国とも領土問題があります。ロシアには北方領土が不法に占領されています。これらの問題を外交的にすべて解決でき、相互に平和友好条約を締結することができたなら、米軍の日本駐留の意味は小さくなるでしょう。

 そうするための積極的な平和外交が日本には必要でしょう。

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日本の発展はアジアとの共存にある

 中国は所詮は中華主義の覇権国。信頼はできない。政治が民主化されない限りは真の友好は出来ない。韓国もインテル層があまりに反日的。賢くない。彼らが跋扈しているうちは韓流ドラマ程度の交流でしかない。

 その点、台湾、ベトナム、インドネシアは将来があります。成長の伸びしろがあります。日本も中国や韓国に余分な神経を使わず、これら3国と真剣にお付き合いをしたほうがまし。真のアジア共同体と言えるだろうし。

 その動きを1番妨害するのはアメリカ帝国主義であろう。中国と韓国を炊きつけ反日感情を植えつけているからです。でもその策動は必ず失敗するだろう。日本が戦前の日本のような低劣なイデオロギーにとらわれた国にならなければアメリカには勝てますね。馬鹿でしたあの当時は。

司馬遼太郎さんが「昭和10年から20年までの間の日本は最低」と断じているようです。この愚かな10年間を相対化し、反省し、克服しないとアジア諸国との共存などありえない。

 きちんと真摯にアジアの国と付き合いさえすれば、アメリカの影響力は相対化されます。対米従属主義は日本から消え去るのです。

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2009.11.14

「この国のかたち」を読んで

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 「この国のかたち」(司馬遼太郎・著・文春文庫・1990年刊)を読みました。作家司馬遼太郎さんが文芸春秋社の編集者に依頼され、雑誌「文芸春秋」の巻頭随筆集だそうです。

 司馬遼太郎さんは敗戦時には、23歳の兵士でした。「当時の彼我の戦争の構造は、対戦というものではなく、敵による一方的な打撃だけで、もし敵の日本本土上陸作戦がはじまると、わたしの部隊は最初の戦闘の1時間以内に全滅することはたしかだった。死はまことに賢愚も美醜もないというのが、戦争の状況がそれを教えてもいた。」(P282)

 敗戦後駐留していた街を歩きまくり、思いをあらたにされたようでした。栃木県佐野にいたそうです。

 少し長くなりますが、司馬遼太郎さんの歴史小説や世界観の本質のように思えますので、引用してみたいと思います。

「わたしは毎日のように町を歩いた。この町(栃木県佐野)は、13世紀から鋳物や大正期の佐野縮(ちじみ)など絹織物による富の蓄積のおかげで町並みには大きな家が多く、戦時中に露地に打ち水などがまされていて、どの家もどの辻も町民による手入れがよくいきとどいていた。

 軒下などで遊んでいるこどももまことに子柄がよく、自分がこの子らの将来のために死ぬのなら多少の意味があると思ったりした。
 
 が、ある日そのおろかさに気がついた。このあたりが戦場になれば、まず死ぬよりは、兵士よりもこの子らなのである。
 
 終戦の放送をきいたあと、なんとおろかな国にうまれたことかとおもった。(むかしは、そうではなかったのではないか。)と、おもったりした。むかしというのは、鎌倉のころやら、室町、戦国のころやである。

 やがて、ごくあたらしい江戸期や明治時代のことも考えた。いくら考えても昭和の軍人たちのように国家そのもののを賭けものにして賭場にほうりこむようなことをやったひとびとにはおもえなかった。

 ほどなく復員し、戦後の社会のなかで塵にまみれてすごすうち、思い立って三十代で小説を書いた。

 当初は、自分自身のたのしみとして書いたものの、そのうち調べ物を書くようになったのは、右にふれた疑問も自分自身で明かしたかったのである。いわば23歳の自分への書き送るようにして書いた。」(P284)

 旧日本軍の戦車部隊で従軍した折の、あまりの軍の酷さ。戦車を守るために後退し、前線の歩兵を危険にさらされる愚かさ。参謀本部の無能さに司馬遼太郎氏は怒りを向ける。

「ともかくも、昭和10年以後の統帥機関によって、明治人が苦労してつくった近代国家は扼殺されたといったといい。このときは死んだといっていい。

 わたしは、日本史は世界でも第1級の歴史を光源にして日本史ぜんたいを照射しがちなくせが世間にあるようにおもえてならない。この10年間の非日本的な時代を、もっと厳密に検討してその異質性をえぐりだすべきではないかと思うのである。」(P83)

 司馬さんは「尊王攘夷」で幕末維新期は来たものの、明治政府は開国し、文明開化をなしとげ、当時の先進国にキャッチ・アップしようとした。「尊王攘夷」は、中国の宋時代の思想で「たいしたものではない、」と。結局明治政府は新しい国のかたちをもとめ、政府中枢閣僚が2年間も欧州に滞在し、ドイツなどの社会制度を性急に輸入し、プレハブ工法で社会制度をこしらえました。

 ぎりぎりの国力と必死の外交的努力で日清・日露戦争に勝利したことがあだになり、昭和10年以降に無能な政治指導者や軍幹部が日本で台頭、結果明治国家を滅ぼしてしまった昭和10年から20年までの日本史を断罪されていることがよく理解できました。

 「坂之上の雲」や「龍馬伝」など、司馬遼太郎さんが取り上げた、英雄がTVドラマ化されます。愛媛県も高知県も観光客呼び込みに必死。来るでしょう例年の倍近くは。しかし再来年は落ち込むでしょう。

 英雄に習うべきはその精神であり、思想です。それぞれの県民の「資質」が厳しく問われることは言うまでもない。

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北朝鮮と米国の国交樹立は秒読みか

 先般のクリントン元大統領の北朝鮮訪問は、人質の「保釈」(北朝鮮は恩赦と表現)が目的でした。しかし元大統領が外国訪問する場合はシークレット・サービスが同行します。しかも今回は特別専用機(操縦士は空軍兵士)で北朝鮮へ飛んでいます。

 ということは北朝鮮の航空管制と防衛網も丸裸にされることを承知で訪問を北朝鮮は受け入れています。アメリカ側も元大統領が人質になる危険性もあったんです。両国の関係が綿密な打ち合わせなしには絶対に実現しない行動でありました。

 ということは両国の国交樹立は時間の問題。後は両国の面子をどう取り付く廊下でしょう。1994年の場合も同じように寸前まで行きながらも、「寸止め」したこともありましたし。今回はどうなるのか?

 ボールは北朝鮮側にあります。核開発を放棄すれば解決しますが・・・。どうなることでしょう?
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北朝鮮からすれば、韓国、日本と沖縄の在日米軍が「覆いかぶさっている」意識をもっていると思います。居丈高な態度と言動は「恐怖心」の裏返しでしょう。

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2009.11.13

古戦場跡と愛宕付近

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 はりまや町の古い民家。確か郊外の農業者の所有物。1994年の高知市長選挙の折に、この事務所に毎日のように詰めておりました。1年近く準備段階から関わっていましたので、結果が敗戦だったので、がっくりきたことを覚えています。もう15年も経過したのです。
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 「古戦場」跡から1軒置いた隣が、ルイ・ビトン高知店。当時は駐車場であり、出陣式をしました。掛け声役で「がんばろう!」をしてテレビに映り散々知り合いから冷やかされた記憶が蘇ります。
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 用事で高知市愛宕付近へ行きました。JR土讃線の連続立体交差の高架下では、愛宕町の金曜市が開催されていました。
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 愛宕の「はちきんの店」(産地直売の店)は、繁盛しているようです。商店街のなかでは元気が良いようです。

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まことに残念なマイケル・ジャクソンさんの急逝

 マイケル・ジャクソンさんの追悼する記録映画「THIS IS IT]を3回見ました。3度目も感動は薄れませんでした。彼のファンではありませんですが、映画の中のマイケルさんは真剣で真摯で、紳士的でした。

リハーサルでは音や演出にこだわり、スタッフに注文をつけます。しかしその態度は高圧的ではなく、常にフレンドリーな態度。なかなかできるものではありません。

 あれだけの大金持ちでありながら、まさに命を削りながらリハーサルをしていました。選りすぐりの屈強な若者たちのダンサーに混じって踊っても遜色ない。とても50歳の動きとは思えない凄みがありました。

 徹底した顧客志向の人です。スタッフに注文をつけるのも、「このやりかたのほうが観客がより喜ぶだろうと思う。」という観点からの意見だけにとても説得力があります。

 それでいて優雅で、歌声も伸びやか。本当に楽しそうにリハーサルに打ち込んでいました。本当の芸人。エンターテーナーでした。あの真剣さにはけちのつけようがない。

 彼の真剣さ、真摯さに励まされました。

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いいんじゃないの行政刷新会議

  政府の行政刷新会議が主催する来年度予算の「仕分け作業」が本格化しました。審査側が民主党議員と民間人。予算の説明側が中央省庁。

 「この事業案は地方でやるべき」「この事業は無駄ですので中止」「この事業は継続。ただし予算は半額」とか、次々とぶった切っているので、わいわいと騒がしいこと。

 
 【事業仕分け】診療報酬は「改善」判定 行政刷新会議が切り込み開始(MSN産経ニュース)

 体育館でわいわいとしているようです。いいことではないですか。公開でしているし。最初からスムーズに行くわけがない。

 その昔は地方の市町村や県は官庁街に手土産を持参し「陳情」。夜は夜で税金で「官官接待」の日々。「官僚と飲み比べをした。」と自慢する県庁のOBの人たちのお話も懐かしい。それも昔。

 なんだか学生時代にクラブの予算編成会議を思い出します。自分のクラブの予算を取るために、よそのクラブの予算削減を要求する。対抗して今度はこちらが批判される。その攻防はすさまじかった。

 青年会議所時代には、初理事になったときに、夜須での事業を通すために紛糾し2日間理事会をしたこともありました。まああその結果がヤッシーパークであり、YASU海の駅クラブにつながっているのですから

 行政刷新会議大いにやるべし。かんかんがくがくの議論が公開されることはいいことです。今までは税金で特定の人たちの飲み食いでわけのわからんところで国の予算が決められていたより遥かにましだからです。

 八ッ場ダムなどの無駄な公共事業はすぐにやめるべきです。なにが本当に必要なのかを議論するだけでも良いことです。

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沖縄の民意は海兵隊基地の国外移転

  ぼんやりテレビのニュースなどを聞いていますと「オバマ大統領が13日に来日。普天間基地問題で、鳩山首相は日米関係をこしらせることがなく会談ができるのでしょうか?」なんて、アメリカにこびへつらうことに必死だ。
 なんだか「普天間基地の名護市辺野古移転問題は2006年の日米政府合意があり、ごねると日米関係に支障が出る」というトーンではないか。

 いつから日本のマスコミはアメリカの手先になったんだろう。(いつもそうだったとしか思えない。)

 沖縄の「民意」は基地の県内移設は「NO!」であり、海外への移設。普天間基地撤去ー返還が民意なのです。

 <窓>沖縄の民意 (朝日新聞)

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 (写真は琉球新報WEB版より)

 マスコミはいい加減にのりぴーなどの過剰報道はやめてほしい。それより沖縄の基地問題を大々的に報道すべきであると思う。「報道しない」という不作為は「アメリカの手先」であることを自ら証明していることになります。

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ばんばん「読書感想文」なども書きます

 もともと能力なんてわたしの場合はないし、文才も「アートな力」もありません。絵を描く人や音楽で表現できる人は頭の構造が違う。と、いつもうらやましく、憧れていました。

 「ウェッブは馬鹿と暇人のもの」も読みました。

 たしかに著者が書かれていることはあたっております。
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「ネットに煩雑に書き込むヘビーユーザーはテレビを見ても、わざわざカネを払ってまで雑誌や新聞を買わないからだ。そして雑誌や新聞を買ってまで情報を得ようという忙しい人は、そのネタをわざわざ親切にネットに書き込むことをしない。」(P132)

 それはそうです。でもわたしの場合は購入した本であれ、図書館で借りた本であれ、友人に借りた本であれ、何か自分が「動かされた」と感じたらブログに感想文を必ず書きます。それでも参考までに読んでいただければ。

 ブログ・カテゴリー「書籍・雑誌」を読んでみたください。読んだ本や雑誌のライブラリーになっていますので、気軽に読書が楽しめると思います。

 わたしは「能力の出し惜しみ」(もともとないので)いたしません。いつも目一杯です。手抜きをするほど能力はありません。

 「感じる力」「聞き取る力」「質問する力」はそこそこありますし、8年間のラジオ番組制作で鍛えられました。でも「表現力」「伝える力」は今ひとつです。ですので、感じたこと、思ったことは、忘れる前にブログには記録しておかないと駄目なのです。
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 大西正裕さん著「2人の特攻隊員」(高知新聞社・2,009年刊)も2300円しましたが、購入し惜しげもなく感想文も書きました。そうでないと感動を自分で思想化できないからです。

 2人の特攻隊員を読んで

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2009.11.12

天皇陛下即位20年を祝う

  天皇陛下が即位されて20年。1日本人としてお祝いを申し上げます。
  阪神大震災や火山の噴火など、大災害時には必ず罹災地を訪問されています。また全国の障害者施設も多数訪問されておられます。印象に残るのは、サイパン島の慰霊訪問でした。

 天皇陛下在位20年:会見要旨(6)過去知ることが大切(毎日新聞)


 日本国憲法に規定されている「国民の象徴」としての役割を毎日実践されている姿に感銘を受けます。

 今日の会見のなかでも「昭和の60有余年は私どもに様々な教訓の歴史的事実を十分に知って未来に備えることが大切に思えます。」と言われています。

 アジア諸国とも善隣友好を望まれています。韓国、中国、アジア諸国の歴訪が問題なく出来るように、環境を整える必要があるでしょう。在位中の実現を望みたい。

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3回目のTHIS IS IT

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 今週はいろんな見積もりや準備で内勤業務ですが、来週となれば毎日来客があり、夜の時間はすべてふさがっている。湿度の高い時期は新型インフルエンザの活動も低下するだろうし。ということで、またまたマイケル・ジャクソンさんの遺作映画「THIS IS IT」を家内と見に行くことに。

 いつもは行かないイオンですが、こういう場合はしかたがない。10月28日、11月3日。そして今回は11日の午後7時25分の映画を見に行くので、仕事が終わると準備作業をしました。午後6時半すぎに出ました。

 「大きな画面で見るのも見納めだろうし。」とマイケル・ジャクソンさんの大ファンである家内は満足げでした。わたしもお供して3度鑑賞しましたが、そのつど発見があり、感動がありました。年寄り夫婦割引で見ました。「運転手」のわたしも満足できました。マイケルさんは本物ですね。

 映画は「偽者説」「影武者説」があるようです。しかしマイケル・ジャクソンさんが健在でロンドンでのコンサートを無事終了しておれば、公開されなかった場面もあるようです。そもそもコンサートのリハーサルのためだけの映画に影武者をかまえる必要性もないでしょうし。やはり本物でしょう。だから凄いのです。

 世界的な人気で2週間限定映画が延長されました。当然でしょう。なんだかんだ言われても「面白いものは面白い。」のです。

 映画を見終わると、時折ラジオ局で会うことが多かった女性と遭遇。「2回目の鑑賞です。やはりいい映画です。レディス・デーなので見に来ました。」とのこと。水曜日でしたので女性が多かったです。

 20日まで上映であるとのこと。来週は行けそうもないし。見納めなのかもしれません。3度目見ても良かったです。映画の終盤にマイケルさんが「後4年しかない。4年で地球の熱を冷まさないといけない。」と意味深な発言をされていました。どういう意味なのか考えています。
 

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安売り競争はやめていただきたい

  物が売れないらしい。当たり前。わたなんぞは所得では「ワーキング・プア」状態であり、年金年齢からの支給額の想定でも「貧困高齢者」になることが確定した身の上。「快適な消費生活」「快適なリタイヤ生活」など望むべくもない。地方でできるのは公務員の皆さん方だけです。零細企業関係者は悲惨なものです。

 先日イオンで「880円のジーパン」を2着買いました。マイケル・ジャクソンさんの遺作映画の「THI IS IT」を鑑賞する前にのぞきました。安くしたからといって人々が群れて殺到しているわけではない。同じ日に同じ建物にあるユニクロにも行きましたが、そこでの値段が「高級品」に思えるばかりでしたし。

 「安売りは消費者」心理に影響を与えます。「もう少し後のほうがもっと安くなるから我慢しよう」ということになり買いません。ましてワーキング・プアのわたしなどは特にそうです。物は買いませんし、買えません。

 業界でもどんど安売りしてくる会社も出現してきました。でもいくら安くしても量は出ません。ばかばかしい限りです。

 環境や自然エネルギーにより産業構造を変える。「食事」「排泄」「睡眠」を確立し、人間の尊厳を保つ福祉の実施などが求められる経済ではないでしょうか。一部の大企業の下請けいじめとしか思えない「安売り」はいい加減にしていただきたい。商売にも「礼節が」必要であると思います。

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高知に残る朝鮮人強制連行の史跡

先日の個人ブログにて「高知空港近くの飛行機遺跡」を書きました。

 その後日本の戦中、戦後史に詳しい人からコメントが寄せられました。貴重なお話でありますので、ご本人の承諾を得まして掲載します。(内容的に差しさわりのある部分は1部変更しています。)

 この苦い体験は「戦争を知らない世代」としては、しっかり受け止め、後世に伝達しないといけないと思うからです。

 「浦戸海軍航空隊、日章に残る掩体壕もともに、朝鮮人の強制連行による建設です。」

 1990年ごろ、全国的に忘れられていた朝鮮人強制連行のことが問題となり、高知でも調査が始まりました。県当局には終戦ごろの「知事引継書」しかなく、公の資料は絶望的でした。
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(長沢ダムも強制連行された朝鮮の人たちの労働で建設されました。)

 県下ではダムや飛行場、特攻艇「震洋」の格納庫建設などで、たくさんの朝鮮人(当時は半島人といって、内地の日本人より、一段低く蔑視していました)が来て、そうした工事をやっていたという証言がありました。三里の工事でもたくさんの朝鮮人がいたいう話を聞いていました。

 高知と朝鮮との繋がりについて(黄英信さん)

 ところが、当時は公的な資料がなく、そのため、県もそれ以上の調査を進める気持ちがありませんでした。

 ただ高知市内三里地域の学校改築の時期にある教員の人から「古い学校関係の書類はほとんど、廃棄したけれど、戦前の国民学校時代の子どもの転出入書類に朝鮮人の名前があったので、何か大事な気がして、廃棄せずに、それだけは、校長室の金庫に残した。」という話を聞きました。

 ひょっとすると、その転出入簿が出てきたら、強制連行のことが分かるかもしれんと思い、ある全国紙の高知支局の記者と二人でその学校へ小に乗り込みました。
 事情を話し、校長に金庫のカギを開けてもらいました。今でもよう忘れません。まさかと思っていた転出入簿が出てきて、昭和19、20年と、たくさんの朝鮮人の名前が書かれてありました(ほとんどは創氏改名による、日本人の通名で、カッコ書きで朝鮮の本名が書かれてありました)。2人で呆然となり、一部を写真に撮らしてもらい引き揚げました。このことがきっかけになり、強制連行を調べるには、当時の学校関係の資料を当たるという道筋をつけることができました。

 私は、後日当時の高知市教育委員会幹部に「君たちが、余計なことをするき、保管期限の過ぎた書類の廃棄通達を出さないかんなった。残っていたらいかん戦前の文書がまさか、こんな形になるとは、思わざった。(思わなかった)けんど(しかし)、よく探したねえ」と妙なことを言われました。
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 日章の掩体壕も飛行場建設のために国に強制的に農地を取り上げられた、当時の三島
村の村民は「飯場みたいな長屋が作られ、朝鮮人が夜になると故国の歌を歌いよった。子どもであったので、そこには近づかれんと親に言われて、それ以上にことは覚えていませんが」と、先輩教師が証言してくれました。三里小の書類は高知の調査団がコピーを取り、今でも朝鮮総連の黄さんのところにはあります。

 強制連行といっても、悪質ないわゆる人狩り的な奴隷労働をすぐ思い浮かべますが、「官斡旋」という、食えなくなった朝鮮人が仕方なく仕事を求めて日本に家族ごと渡り、給与をもらいながら、労働していた種類もあり(広義にはそれも強制だと思います)、その実態は複雑です。

 親が飛行場建設で働き、子どもは一時的に近くの小学校(当時は尋常国民小学校)に通い、勉強していたことが当時の記録からわかります。

 ただ書類の人物所見欄には当時の担任が「半島人。あまり学業には身が入らず」などと、当時当たり前だった、差別的な所見を書き残しています。まあ、これが普通だったのでしょう。

 後に社会運動や政治活動でご活躍された人たちも戦前当時の「人権意識」もこの程度であったようで、それはそれで新たな発見でありました。
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日本はアメリカの属国ではない

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 なにやら日本の大手マスコミは「オバマ大統領の来日」をことさら大げさに報道し、民主党政権の外交姿勢を非難がましく言い立てています。長年自民党政権で対米追随ー従属外交に慣れ親しんだ「記者クラブ」談合マスコミの皆さんの意識ではしかたがない。

 まるで「冊封使」でも来るような扱い。アメリカの属国ー奴隷根性丸出し。

 だいたいサンフランシスコ平和条約で日本は占領から独立したにもかかわらず米軍基地は依然として日本国内に居座り続けた。あくまで「暫定処置」のはず。

 しかし先日来日したゲーツ国防長官は「植民地軍司令官」のような居丈高な言動でした。「辺野古への移設ができなければ、米軍の撤退はしない。それ以外の選択肢はない。」と脅迫しました。

 「偉そうに言うな!」といいたい。だいたい「親米愛国」などありえない。アメリカは友好国であっても従属する必要はない。そこが自民党政権は間違っていた。

 小泉ー竹中はアメリカの経済社会まで真似をして国民を塗炭の苦しみに導いた犯罪者なのです。

 アメリカの属国でない証拠を見せ付けないといけないと思う。

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「覇王の家」を読んで

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 図書館で「覇王の家」(司馬遼太郎・著・新潮社・1997年刊)を読みました。司馬作品で知っている作品ではありませんでした。きっかけは家内が昔に録画していたNHKの番組に司馬遼太郎さんが出演し話をされていたからです。

 その番組で司馬氏は「幕末維新期に日本では尊王攘夷主義という粗雑な思想で国づくりをしようとしたが、開国し諸外国と交易した場合の思想的な基盤にはなりえず、明治政府は大変苦労した。結局欧州の制度や思想の張りあわせで明治政府を作るざるを得なかった。」という。
 
 それでも明治の元老は幕末・維新期の動乱期を身をもって体験しているので、謙虚さはあったが、日清・日露戦争に勝利した後の軍部の連中ときたらどうしようもない連中ばかりだった。結果国を滅ぼしてしまった。

 「覇王」は、徳川家康を描いています。不遇で過酷な人質時代と、出身の三河岡崎の風土と人間の気質が、日本の覇者となった江戸時代にも継続され国の体制を規制し形にたとのことです。

 「日本歴史では中国や、ヨーロッパの概念でいう英雄を1人も生んでいない。そのような,神が生んだとしか言いようのない天才的自己肥大の精神や行動を許容して社会を感応し作動する条件が日本の地理的・社会的風土のなかにはすくないたんめであるかもしれない。」(P535)

「彼(家康)の生涯は独創というものがほとんどなかった。自分の才能をかれほど信じることをおそれた人物はめずらしい。しかもそのことが成功につながってしまったという例も、稀有である。(中略)

 室町末期に日本を洗った大航海時代の潮流から日本をとざし、さらにキリスト教を禁圧するにいたる徳川期というのは、日本に特殊な文化を生ませる条件も作ったが同時に世界の普遍性というものに理解のとどきにくい民族性をつくらせ、昭和期になってもなおその根を遺しているという不幸もつくった。」(P536)

 司馬遼太郎さんは思想的基盤や背景をきちんと描くし、研究されている人であると思いました。

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2009.11.11

高知駅前の大規模店見世物小屋

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 所用で高知駅へ行きました。すると駅南口広場西に大きな建物が建設中でした。どうやら来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」をあてこんだ、大きな「見世物小屋」であるらしい。
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 坂本龍馬の史跡については、実は高知はそれほど多くはない。むしろ長崎市や京都市のほうが多いでしょうに。1年だけのブームに多額な公金を支出するのはいかがなものかと思う。
 先日訪ねた濱口雄幸記念館などにもっと県も市も投資すべきだろうに。そのあたりはいつもの「なおざり」だ。
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 高知駅待合室で待ち人を待っていますと、鳩がうろうろしています。のどかな田舎の駅舎であります。
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 駅舎の隣にブックオフがありました。古本屋のチェーン店で多くはコミック本が主体。本の売り買いをするらしい。
そこで司馬遼太郎の本を3冊。松下幸之助の本を2冊購入しました。いずれも1冊105円。たまにはこういう形態の書店も悪くはないものだ。

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土佐道路は拡張されていますが・・・

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 土佐道路8国道56号線)と電車通りの県道が交差する桟橋通り2丁目付近は、建物が立ち退き道路幅を拡幅しています。

 桟橋のシャンク・フードレストランのココス付近の道路幅も拡幅されています。
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大変な雷で停電

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 今朝の明け方は物凄い雷雨。雨も凄いが、雷も凄かった。(ようです。熟睡していて気づきませんでしたが)

 しかし起床して点検してみますと事務所の電源が落ちている。電話もFAxもパソコンも通じない。暗いので対策は出来ず、明るくなるまで待ちました。朝食をとり、その後懐中電灯でブレーカーを見ますと、安全装置が働いて電源が落ちていることが判明。それを解除しますと電気が復旧しました。

 災害時は電気は使えません。対策を検討しないといけないと思いました。

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アメリカは旧ソ連の教訓を活かし撤退を

  アメリカのオバマ政権は、泥沼化しているイラクから兵を撤退させ、隣国のアフガニスタンに増派しているようです。しかしその企ては上手く行かないと思います。

 CNNニュースに旧ソ連のゴルバチョフ元書記長がインタビューに答え、アメリカはアフガンから撤退すべきであるとの見解を示していました。

 ゴルバチョフ氏、アフガン政策でオバマ政権に「助言」 (CNN)

 ソ連もアフガニスタンに大規模な軍事介入に講義して、確か1980年だかのモスクワ五輪を西欧諸国がボイコットしたような記憶があります。日本も米国に同調し不参加しました。柔道の山下選手が大泣きしていたことを覚えています。

 結局ソ連もアフガンの現実を変えることは出来ず10年ぐらい戦闘をしましたが撤退しました。当時のタリバン勢力やビン・ラディンに支援していたのはアメリカでした。今は宿敵になっています。

 軍事力で制圧できないことをソ連が示しています。アメリカはその教訓を活かし、アフガニスタンから撤退すべきです。

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国民本位の政治はこれから

民主党政権は「ガソリン税」を廃止し、変わりに「環境負担税」「炭素税」をこしらえようとしています。情報を正確に仕入れないと見当違いになります。

 一方で「ガソリン税を固定化し、未来永劫徴収すべきである。」という声が自民党を中心に出ています。田舎の土建業者を動員して、各地で集会を開き盛り上げに必死。しかし特定の議員や土建業者を除いては盛り上がらない。無理というもの。

 確かに高知県などでは80万県民のうち20万人がなんらかの形で建設業界に関与しています。うちの会社もその中に含まれます。しかし先日もコメントしましたが役所の入札などでも採算がとれず、入札が成立しないこともよくあるようになりましたし。

 正確な情報を入手せずいきなり街頭へ出て騒げば、2008年の北京五輪聖火リレーに現れた中国人留学生のように実に「こみともない」(みっともない)状態になりますね。国による情報統制に無自覚な連中の行動は危険であり、有害無益でありますね。

 ガソリン税を徴税し続けたほうが国民のためになるのか。それとも廃止したほうが国民のためになるのか。どうなのか。情報を集め精査する必要があります。

 わたしの個人的な意見はガソリン税はあまりに税金が高いので廃止する。一時的な減税になり景気対策になるからです。環境対策については別途議論する。

「防衛省、厚生労働省、国土交通省などの官公庁の無駄遣い、効率の悪い組織のありかたを議論し、情報公開するしくみを確立しないとむやみに税金を徴税することは無駄遣いの推進になるからです。」そのあたりが明確になり、国民が納得するしくみにならないかぎり増税などとんでもないとわたしは思います。

 正確に、できるだけ感情をいれずに情報を集め、来年の参議院選挙の選択肢に活かすべきでしょう。決して棄権することなく国民は投票行動で意思を表明すべきでしょう。

 従来型の自民党の土建業者動員型組織選挙は崩壊しました。小泉政治が続いた為「地方は切り捨て」られました。お金も来ない、仕事も来ない。では動員型選挙は有効性を失いました。

 有権者1人1人がマスメディアの情報に惑わされることなく判断し、格差社会を生み出した小泉政治と完全明確に決別しないと日本は再建されません。
 8月の総選挙で小泉政治とは決別しましたが、国民本位の政治の確立はまさにこれからの課題です。

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2009.11.10

高知空港近くの飛行機遺跡

 カテゴリーが「歩いて見る高知市」になってはいますが、歩いて行くのにはちと遠いところにありました。
まずは、一度取り上げましたが、高知市三里地区にありました「浦戸航空隊」基地の記念碑。
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 高知龍馬空港近くの南国市日章地区には、飛行機を空爆から守るための防空壕がありました。
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 丈夫なコンクリート作りなので、敗戦後も倉庫などに活用されているようでした。

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23日は「山河あり」を上映

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 11月23日(月・祝日)の「戦争を知らない子供たちへ送る映画会」は、「山河あり」(1962年)です。テーマは「ハワイ日系2世の米兵」です。

(日時)  11月23日(月曜・祝日)勤労感謝の日

(場所)  高知市龍馬の生まれたまち記念館

(上映時間) 午前10時・午後12時20分・午後2時40分・午後6時

(講演)   午後5時~ 梅原孝司氏(元中学教頭)元社会教員の立場で日本の歴史教育をお話いただきます。

 主催者の田辺浩三さんによれば、「山河ありは、戦争を知らないシリーズでも最高傑作の映画。是非見ていただきたい。」とのことです。

 わたしも「戦争を知らない子供たちに送る映画会」は欠かさず鑑賞させていただいています。白黒の16ミリフィルムの映画ですが、映画関係者の熱意や意気込みをスクリーンから感じました。映画マニアでは全然ないですが、とてもいつも充足感を鑑賞後感じています。田辺さんありがとうございます。

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エネルギー政策の大転換を

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 国政の大きな課題に「エネルギー問題」があります。最近では「環境問題」と連動しています。先日日本経済新聞に掲載れている「わが国の電源別発電電力量の推移と見通し」を見て唖然としましたね。

 2015年の見通しは、なんと「原子力43%。石油火力が6%。石炭火力が19%。天然ガス火力が22%。水力が9%。新エネルギーが1%」の予定とか。
 「原子力発電43%。火力発電全体で47%で合せて90%」です。これでは地球温暖化対策には到底なりえない。

 なぜかといいますと原子力発電は不安定なので、必ず火力発電がバックアップしています。ですのでCO2 は減少するどころか、増加するでしょう。また原子力発電は高レベル放射性廃棄物最終処分場もありません。この問題をどうするのでしょうか?

 8月の総選挙の結果、民主党政権が誕生しましたが、「自然エネルギー政策を」ときちんとマニフェストにしているのは社民党ぐらいで、民主党は原発推進なのです。

 ドイツは日本においては僅か全体で10%にしかすぎない自然エネルギー発電を国策で、現在の15%から40%に引き上げるそうです。かなり努力しています。

 日照時間で言えばドイツは高知県より200時間も年間少ないそうです。それでも国策で太陽光発電を推奨し、果敢に推進しています。

 エネルギー資源を遠い海外からの原料(石炭、石油、ウラン鉱石すべて日本は輸入)に頼らず、太陽光や風力、水力で自前で調達するドイツの姿勢は見習うべきではないのでしょうか?ドイツは紛れもない先進国です。

 このあたりきちんと感情的ではない議論、情報公開をともなう議論をしないといけないと思います。
い日本の国土で起こっています。この50年間大地震が日本にはなかっただけです。55基もこの50年に原子力発電所をこしらえました。日本海側は活断層の巣。直下型地震の可能性が大。太平洋側は、南海、東南海地震のような巨大なプレート型地震の活動期に入っています。

 原子力発電の安全性と、高レベル放射性廃棄物を地層処分できる安全地帯が日本にあるとは思えません。なぜなら日本列島は地震で出来たからです。
 どうしても原子力発電と共存しなければならないなら、すべての情報を原子力関係者は情報公開すべきである。でないとこれ以上の原発の建設は危険であると思うからです。
 危険であるならば、安全な廃棄と解体のプログラムを国民の前に提示する義務がありますね。

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2009.11.09

ベルリンの壁崩壊と天安門事件から20年

  ベルリンの壁崩壊と、ドイツの統一。同じ年中国は民主化運動を戦車で踏み潰し、政治的自由のない改革開放政策を推進しました。今後の世界の動向を占う大きな出来事でした。

 ドイツは統一し、多大な投資を東側にしたものの、格差は是正できず社会問題にも一部はなっているようです。中国は外資の導入と「世界の工場」政策が、マッチングし、経済成長を高め経済的には豊かになりました。しkし環境問題や福祉問題、医療、介護、教育問題など問題は山積状態。言論の自由のない国だから合意形成がだんだん難しくなるでしょう。

 ドイツは環境先進国で走っている。しかし最近の原発容認発言を政府がしていることは気に入らない。ナチズムを払拭し、東西ドイツを統一し、環境を国の重要政策としてきた国がぶれては困るのです。

 日本はこれからです。立ち位置をはっきりしませんと。「新自由主義」の格差社会は国民が拒絶したのですから。

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甘い芸能人麻薬常習者への判決

 覚醒剤常習者であった元アイドル酒井法子被告に、東京地方裁判所は「懲役1年半。執行猶予3年」の判決をくだしました。

 酒井法子被告:覚せい剤事件有罪 執行猶予3年、「離婚も考慮」理由に(毎日新聞)

 正直執行猶予がつくとは思いませんでした。社会的に影響力のある芸能人にすれば「甘い」判決ではないでしょうか?釈然としません。中毒症状は簡単には克服できないように聞いています。

 なぜ「大甘判決」であると言いますのは、かつてわたしの知人2人が受けた判決に比べ軽すぎるからでした。1人は「詐欺容疑」。1人は「背任容疑」。いずれも自分が首謀者とは思えず、「はめられた」としか思えない事態でしたが。裁判所は検察側の言い分をほぼ認め、いずれも「懲役2年・執行猶予4年」の判決を下したのです。

 芸能界から、薬物を完全に追放するつもりであるなら、厳罰にすべきであると思います。抜き打ち検査や尿検査などテレビへ出る芸能人はすべて検査すべきです。またテレビも映画も今後出演させるべきではありません。

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面白そうにないエンジン01

 11月28日と29日の両日に高知市で「エンジン01文化戦略会議 オープンカレッジIN高知」というイベントが開催されます。全くこれまた「出遅れ」ですが、8日にさんのすけプラザにてチケットを購入しました。

 ほとんどめぼしい講座は売り切れ。売れ残りの「龍馬こそ次期首相?日本の政治家論」(出演 加藤秀樹・秋尾沙戸子・石川好・森本敏)を1枚購入しました。

 どんな「政治家論」をおしゃべりするのか?「時間的余裕が」あれば傾聴しにいこう。その程度。

 「いまをときめく」文化人なるものが、高知市へ集まりおしゃべりをする。毎年日本のどこかの地方都市でやっているらしい。

 メニューを見渡しても、「面白そうにない」のです。
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 みかん狩り、セーリングが優先事項。雨が降ればこちらへいくつもり。

 高知出身の作家山本一力氏が「大変なイベント。高知県民は最大活用してほしい」などど高知青年会議所の会合で発言していましたが、わたしはそれほど「偉大で」「大変な」イベントであるとは思えません。面白そうにないからです。

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沖縄の声を無視するな!

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 写真は琉球新報WEB版より掲載。

 昨日の11月8日。沖縄県宜野湾市で普天間基地の沖縄県内移設に反対する県民大会が開催されました。多数の沖縄県民が参加しました。

 【号外】普天間の辺野古移設に反対 2万1000人が結集2009年11月8日(琉球新報)
  

 日本の各政党は沖縄県民の声を無視してはいけません。

 沖縄県は日本の総人口の1%です。でも日本の米軍基地の75%を引き受けています。8月の総選挙では「米軍基地の海外・県外移設」を主張した国民新党・民主党・社民党・共産党の候補者が沖縄全小選挙区と比例で当選。基地との共存を主張する自民党・公明党候補者は誰も当選していません。それが民主主義なのです。

 日本国民は沖縄の現実を直視しなければいけない。

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「自己責任社会」のまやかし

この原稿は1度投稿しました。しかし未だに竹中平蔵ら全然反省しない「インチキ・ゲンジャ」(まやかし知識人)が跋扈しています。彼らの社会的責任を追及し、2度と影響力がないようにしないといけないので、再投稿しました。

 小泉内閣全盛期に「自己責任」という言葉が流行した。当時イラクにボランティア活動していた日本人が現地武装勢力に拘束された時は、政治屋も追随するし「談合マスコミ」各社も声高に「自己責任論」を吹聴した。被害者の人たちは大いに精神的に苦痛を強いられました。

 被害者でとんでもない目に逢っているのに「政府の渡航自粛勧告を無視してイラクへ行った非国民だ。被害に逢うのは自己責任だ。」とか言われました。節度のない無責任な中傷がネットにも溢れておりました。

 果てはワーキング・プアも自己責任。派遣労働者で解雇されるのも自己責任。福祉や生活保護のセーフティネットを手厚くすると「怠け者が増えるから」しない。ああいう生活をしている人は自己責任でそうなったんだ。あんな働かない人のために自分が稼いで収めている税金を使用しないで欲しい。とか言うのが一時流行しておりました。最近では麻生首相も似たような発言をしていました。身勝手な人たちの言い分を聞くだけで嫌になりますね。

 「仕事の出来る」と自称する人たちは多くは金融業界にいましたね。いまどちらにおられるのでしょうか?あぶくのように消えてしまいました。やはり偽者だったんです。

 遅ればせながら、「シッコ」という映画(オリバー・ストーン監督)を見ました。
 アメリカでは無保険者が5000万人いるといいます。当然無保険での治療費は法外。満足な治療が受けられず亡くなる人も多数であるとか。

 アメリカの保険加入者も全然安心できないようです。
 ある事例で日曜大工で指を切断した男性は、中指の接合なら6万ドル。人差し指は1・5万ドルと請求されたそうです。中指は諦めたそうです。

 保険会社はなるべく保険料を支払わないように動き、保険を支払わない診断をした医師は高額報酬が貰えるようです。」なんだかいびつな制度です。

 映画では隣国のカナダを訪ねます。そこは国民皆保険の国。治療費は殆ど無料。国境を越えアメリカから治療に来る人が多いとか。英国やフランスもレポートしていましたが、殆ど医療での自己負担はない。

 後半アメリカで治療を見放された人たちを監督はキューバへ連れていきます。敵性国であるのに人々はフレンドリー。医療機関は親切で高度医療も受けられ、処方箋も滞在期間中に受けられたようでした。アメリカの医療保険の酷さがわかります。

 日本はそのアメリカの医療制度を真似ようとしていました。小泉内閣は「社会保障費を毎年2000億円減らす骨太政策だ。」とかわけのわからないことを言い、医療制度改悪をして自己負担額を増やしました。後期高齢者医療制度もそうです。

 アメリカ・モデルがいかに「いかさま」であり格差社会を拡大したのかを象徴する映画でした。「自己責任」という言葉は「なにも政府はしない」「政府は大企業の経営者のためだけにある。」「国民は政府頼らず自己責任で生き抜いて欲しい」とかいう身勝手きわまりない無責任社会を拡大し、日本をめちゃくちゃにしたことを象徴する単語です。

 昨年8月の総選挙で自民党は大敗したのは、まさに小泉純一郎が「自民党をぶっこわした」からでした。日本のよさまで壊してしまいました。

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2009.11.08

濱口雄幸生家を訪問

 15年ほど前市民運動で知り合いになりました田村勢起さん。当時郷土五台山出身の宰相濱口雄幸(おざじ)氏の生家の復元運動をされておられました。話には聞いていましたが、不義理をして今日に至るまで、訪ねることをしませんでした。

 ようやく行ける時間が取れたので、自転車でいくことに。検索エンジンで調べても、詳しい地図がでてこないので、自転車で行き探せば何とかなると思い行きました。
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 途中高知市卸売り市場を通過し、新青柳橋(電波塔が頂上にあるのが五台山)を渡り、目指しました。

 途中「雄幸橋」がありました。ここにも浜口雄幸を記念する石碑が建立されています。しかしここには浜口雄幸記念館の案内など全くありません。
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 県道の五台山道路を東に越えたところにあるらしいということを地図で見ましたが大雑把で」わかりません。ようやく田園のなかで「濱口雄幸生家まで300M」の標識を見つけました。
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 ようやくたどり着きました。入館料は無料です。山間のなかにひっそりと生家跡はありました。明治初期のつくりを忠実に復元したそうです。質素な家でした。自然のなかに溶け込んでいる家屋でした。
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 この家で濱口雄幸は勉学にいそしみ。中学へは徒歩で8キロの道を高知中学(現・追手前高校)へ通学したそうです。

 「質実剛健」というキャラクターを感じる家でした。
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 ナレーションもあり、浜口雄幸の人柄や生い立ちの解説もありました。

 「金解禁政策」と「軍縮条約」締結で歴史には出てくるライオン宰相濱口雄幸氏。クリーンな人柄は国民大衆を魅了したようです。
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(浜口雄幸記念館の写真を撮影) 
 東京駅で狙撃され、その後の傷が悪化し亡くなりました。彼を支援する勢力がもっと強ければ愚かな戦争はきっと防止できたのと思うと残念です。
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(記念館の写真を撮影)
 高知県民は濱口雄幸の業績をもっと評価すべきです。記念館も無料はありがたいですが、もっと資料を整理し、清廉潔白でパワーのある政治家とはこんなもんであると、現職の全国の政治家が見に来るような施設にすべきであると思いました。

 政治不信の今の時代であるこそ濱口雄幸の業績は再評価されるべきなのです。
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 作家城山三郎氏が「男子の本懐」で濱口雄幸を描いています。

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きんこん・がじゅまる漫画は面白い

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 おびさんマルシェを見学して、かるぽーとの横山隆一記念まんが館へ行きました。地元紙に4コマ漫画を連載している地元若手漫画家の村岡マサヒロ氏(高知・高知新聞連載)と、ももココロ氏(沖縄・琉球新報連載)の「共同展」でした。

 お2人の共同ブログ「おらんく・わした村」もありました。

 新聞マンガ研究所ブログにも取り上げられていました。

 昨日は両氏の対談もあったそうです。昨年の夏に、南国市のタマリン館で、全国地方紙の連載漫画を研究比較されている岡部拓哉さんに会いました。そのときに「高知と沖縄の新聞は地元の漫画家を育てようという姿勢が凄い。他の地方紙では考えられない。」との話を聞いていました。「がじゅまるファミリー」のことは岡部さんに教えていただき、一部作品も見ました。


 展示はなかなか良かったです。高知のひまわり乳業の社長が「きんこん」の大ファンで、自社製品の牛乳パックに「きんこん」の4コマを刷り込んでいたり、それを5つ集めると「きんこん」Tシャツプレゼントするとか。なかなか面白い。

 両氏とも強烈な郷土性があり、高齢者の知恵やパワーをさりげなく、面白おかしく、暖かく描いています。
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 両氏とも強烈な郷土性があり、高齢者の知恵やパワーをさりげなく、面白おかしく、暖かく描いています。

 ももココロ氏は沖縄の基地問題や戦災問題もさりげなく描いています。おもわず見入りました。次回は沖縄出身の家内を誘って見に行こうと思います。

 沖縄の学校へ行っている子供に電話しますと「級友たちはがじゅまるファミリーのアニメ化をボランティアで手伝っているとか。わしはバイトでせわしいのでしていない。」とか。
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 帰り際にかるぽーとでは「見たこともない」行列が。係員の人に聞きますと「アニメ挿入歌の歌手のCDの発売」であるそうです。

 アニメ文化は地方都市にまで影響力があるのですね。
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77回目の献血とおびさんマルシェ

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 今日は午前中は父のゴルフの打ち放し場への同行でのリハビリ。近くのスーパーがサービス・スタンプ8倍だというので家内と買出しに。それでつぶれました。

 昼食後は、しばらく献血していないのでハートピア・ヤマモモへ行きました。献血で1時間ぐらい採血にかかる(成分献血の場合)は、のんびりその間読書でもする予定でした。
 ところが今日は「400ミリ採血が不足しています・」といわれ、久しぶりに400の採血。「あなたは血管が太いのですぐ終わりました。」と看護士さんに言われ15分もかからず採血はおしまい。

 血液が不足しているそうです。健康な人は献血しましょう。69歳まで献血できるそうです。わたしも今回が77回目です。健康であれば100回までは行きそうです。
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 それでおびさんマルシェへ行きました。
今回はいつもの常連の店もあれば、新規の店もあります。全体的に「レベルが上がった。」と思いました。

 何度も妥協せず、コンセプトを守って頑張ってきた成果が上がったと思います。アートにしても食にしても工芸にしてもこだわりがありますし。
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 今日は帯屋町公園前では音楽のコーナーもあり、演奏や合唱が見ることができました。得した気分です。実行委員長の大西みちるさんの努力の賜物でしょう。雑誌記者の取材も受けられていました。

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 みませ干物屋城下秀二さん(本人は紙芝居の出前で不在)のお店で、干物とてんぷらを購入しました。
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 今回のおびさんマルシェは「品質向上」したと思いました。関係者の皆さんお疲れ様でした。

大橋通りはなんか最近見たことないような人出。なんかイベントしているのでしょうか?旧バルザ跡に毎日屋というサニーマート系のスーパーが開店しましたし。少し街が元気になったようでした。
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 ひろめ市場にあるさんのすけプラザで、11月28日の「エンジン01文化戦略会議」のチケットを購入しました。「龍馬こそ次期首相」とかいうフォーラム。面白そうもないですが、売れ残りは少ないブースなので時間があれば見に行こうと思う。
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タマリン館で小沢一郎さんの実像

 テレビや新聞、週刊誌などマスコミを通じて見る小沢一郎民主党幹事長は、「豪腕」「闇将軍」「田中角栄の直弟子」「独裁者」などの形容が多く、良いものではない。こわもての印象をわたしたち市民大衆は抱いてしまいます。

また3月ごろに小沢さんの公設秘書が西松建設不正献金疑惑で逮捕され、民主党党首を辞任したこともあり、「こわもて」の印象やなんとなく「ダーティ」な印象を植え付けられてしまっています。よく小沢一郎という人を知らないのに、マスコミにより印象操作され、「なんとなく知っている」「小沢。ああダーティな政治家」という印象が刷り込まれてしまっています。

 高知龍馬空港近くの南国市立田に、「タマリン館」という小さなギャラリーがあります。1998年に将来を嘱望されながら、急逝されたタマリンこと玉造義郎さんの遺作を展示するために,20003年に玉造義隆さん久美さんご夫婦が開館し、運営されてきました。

 そこにタマリンさんが1996年に描かれた小沢一郎さんの1コマ漫画が展示されています。小沢一郎さんが獅子になり、側近の平野貞夫さん(高知県土佐清水市出身。2007年まで参議院議員)とのツーショトの作品でした。
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「平野貞夫さんが小沢さんに似顔絵のことを紹介。小沢さんは一度は行こうと言われていました。来られるということで、2度ほど高知へ来られましたが、時間的な余裕がなく来られませんでした。
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 そしたら2007年の3月に来られました。びっくりしましたよ。」と義隆さん。
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「タマリンの描いた絵を気に入っていただきました。新聞記者も同席していましたので、絵と小沢さんの写真を撮影しました。
 何枚も何枚も撮影しました。絵を右にして、斜め目線で撮影していました。こちらは怖い人と言う印象でしたが、記者の注文に得笑顔で応対していました。」
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「管直人さんの似顔絵も気に入り。管もいるじゃないか。と上機嫌でした。意外に仲良しだなということを感じました。鳩山由紀夫さんの似顔絵についてはコメントはなかったようです。」
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 「タマリン館を訪問されて、ご自身の似顔絵と対面した記事が写真入りで大きく高知新聞に掲載されたのには驚きでした。同日の記事では高知の連合幹部と面談したという記事は小さな扱いでしたから。」

 「小沢さんを挟んで記念撮影ということになりました。最初は別の男の人が横に座る予定でした。そしたら小沢さんは家内を呼び、タマリンの遺影を持たせて座りました。
 男の人は後で武内則男さん(現参議院議員。2007年当選)であることがわかりました。細かい配慮がさりげなく出来る人です。」
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 また玉造久美さんは「息子はテレビを見て似顔絵は描きました。写真を見て描いたのではありません。動作を観察して描いたのでよく特徴を出しているのではないでしょうか。」とも言われました。

 タマリン館を訪問された折は、野党時代の小沢一郎さん。それでも警護のSPや所轄の警察署の警備で周辺は大変だったそうです。
 「車へ乗り込んだ後も身を乗り出して挨拶してくれました。」とも。随分、マスコミで「作り上げられた」小沢像と違うものですね。

 それにしてもタマリンさんの1枚の似顔絵の力は凄いものです。

 皆さんタマリン館で実際に対面してください。
「いといろ言われるのでパネルにしましたよ。」とのことです。

 小沢一郎さんの「虚像と実像」を感じる話でした。平野貞夫さんが言われるように「東北人で朴訥で、口下手だから。」というのもうなずけます。でも人に対する配慮は只者ではないようです。なんかのオーラを感じますねと玉造さんは言われていました。実像が高知県南国市のギャラリーで観察されたことは面白い現象でした。
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 今年はタマリンさん没後11年の「タマリン展」をまで11月30日開催(火曜と。水曜は休館)されています。

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大丈夫なのか新型インフルエンザ対策


 11月になりさすがに冷え込んで来ました。しつこい蚊も姿を消しました。蚊取り線香がようやく不要になりました。ホットカーペーとを出しましたし。冬支度にそろそろ入ります。

 韓国でも新型インフルエンザが流行して警戒の最高段階になり、世界170カ国に蔓延しています。うちの場合は高齢者の両親と同居しているので、11月6日に予定していた東京への出張はキャンセルしました。リスクが高いからです。

 小中高の学校関係を中心に蔓延してきていて、休校や学級閉鎖のニュースを毎日聞きます。いよいよ来たかという感じです。

 ワクチンの接種の対象者ではなく、高齢者にしても来年であるとか。外出後の手洗い、うがいの励行と、疲れないようにする。免疫力を落とさない生活習慣と食事に気をつける程度ですね。

 万一罹患しても知らないうちに直る強い免疫力をつけたいと思います。でもリスクはなるべく避けたいです。

 身体を冬仕様にして、免疫力を高める対策をしていきましょう

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2009.11.07

アクセス・ディンギー進水式

 先週はシーカヤック・マラソンの世話役をしていましたので、セーリングはしていません。11月3日もセーリングに来る予定でしたが、思わぬ冬の到来に、身体がついていけず、日和見し、「THIS IS IT]の2回目を鑑賞してきました。

 今日は移動性の高気圧に覆われ、温暖な1日となりました。
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 立冬と言いますが、とても暖かい日でした。それだけに風は微風。少し物足りない。ジャケットを着用していましたが、暑い陽気でした。今日は高知大学ヨット部も練習日で来ていました。
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 ウェット・スーツを着用して海へ。しかし沖合いも風がありません。出たもののせーリグは30分ほどで諦めました。風のないときにセーリングをしても面白くないからです。アクセス・ディンギーの進水式と体験セーリングをすると言うので、その手伝いでもやろうと思いヨットを陸へ上げました。
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 アクセス・ディンギーを香南市を通じて3艇をYASU海の駅クラブにいただきました。進水式もやりました。
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 シャンペンをヨットにかけ、テープカットをしました。そして新艇3艇の進水です。
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 そして子供たちやそのご父兄の人たち。身体の不自由な人たちもアクセス・ディンギーのセーリングを体験しました。今日は暖かく風も微風でしたので、初体験のみなさんは楽しんでいただいたと思います。
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 海の上からも撮影したかったので、高知大学ヨット部の出艇前後に自分のヨットを出すことに。
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 微風でしたので撮影しても沈する危険性はありませんでした。
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 子供たちも、大人も、身体の不自由な人たちもアクセス・ディンギーというヨットを体験していただきました。「海はバリヤ・フリー」なのです。セーリングする上での障害はありません。絶好の天気で時間を忘れてセーリングしていただきました。
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 このアクセス・ディンギーというヨットですが、オーストラリアで考案され、世界に普及しているようです。ヨットの横流れを防ぐセンターボート(写真中央部に飛び出している板9が、とても重たく、クルーザー・ヨットのキール(重し)の役目をしていまして、簡単にわたしなどが乗っているヨット(シーホッパー)のように沈(転覆)しません。

 座ったまま方向転換も、セールの調整(シートの調整)も片手だけで操船できます。大変優れもののヨットです。香南市がこのたび3艇購入していただき、預かっている3艇を含めて6艇のアクセス・ディンギーがYASU海の駅クラブで管理できるようになりました。

 海は刻々と変化し大自然です。波や風や空を見つめることは、あらゆる人間の能力がとぎすまされます。とても良いことです。皆さんどんどん今後も海体験をいたしましょう。
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 片付けて一段落していましたら、Oさんがまたまた「改造」をされていました。シーホッパーを不沈構造にするために両側にフロートをつけるとか。またストローで風見も考案されていました。

 海は楽しい。癒されます。

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沖縄問題は仕切り直しが必要

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沖縄県民の意志は、米軍普天間基地は、海外へ移転させることです。県内移設はNO!なのです。


 アメリカ側の国防省と自民党は歩調をあわせて、普天間基地の辺野古移設を「既定の日米政府合意」として強引に推し進めようとしています。しかし沖縄の民意は「県内移設はNO!」普天間基地は海外移設がベストなのです。

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 長年続いた小泉政権以来極端な「対米従属路線」で日本政府と外務省が来たから、アメリカ政府高官が「勘違い」するのは仕方がない。

 2000年以降の自民党政権が悪いからです。日本は政権交代し、日本の米軍基地の75%を引き受けている沖縄県民が「NO!の県内移設計画を鳩山内閣は容認してはいけない。それは「日本国民の意志」でもあるからだ。沖縄は日本の人口の1%であっても75%の米軍基地を狭い地域に引き受け、市民生活が基地に常に圧迫されています。歴代自民党政権は、橋本ー小渕政権を除けば、沖縄には冷淡であり続けました。

 11月8日には沖縄で県外移設を求める大集会があるようです

「軍事基地があると常に攻撃される可能性がある。沖縄は基地の中に住民が住んでいる状態。怖いのです。」と生前義母は話していました。軍事基地があった故に、ハワイ真珠湾は軍事攻撃されたのですから。強大な米軍基地があれば当然敵性国家からの攻撃やテロ攻撃の対策にはなるのは当然で、沖縄県民が巻き添えをくらう可能性は高いのですから。

 オバマ大統領は何しに日本へ来るのか。ちゃんと広島・長崎の現実と沖縄の現実を頭に入れて対話していただきたい。そうでなければ帝国主義者であり、わたしたちは反米運動にまい進しないといけなくなります。
 
 ノーベル平和賞が偽者でないことを願っております。

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2009.11.06

11月最初のはりまや橋サロン

  11月も2日、3日は「たまるか」というぐらい寒かったですが、今日あたりは暖かく、暑いと思う日中でした。
今日は商用ではりまや橋サロンへは来る予定はありませんでした。先方の予定変更で来ることが出来ました。母が、活き活き100歳体操に参加するので、まず魚の棚商店街で、夕食のおかずはコロッケ屋で購入しました。
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 魚の棚商店街は300年の歴史があるとの由来書きがありました。
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 はりまや橋サロンも、業務筋からの問い合わせが多くて長居は出来ず、すぐに帰りました。
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 活き活き100歳の高齢者の皆さんは今日もお元気です。
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 路上詩人のはまじさんも接客中でした。
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 実りの秋の産物が露天に並ぶはりまや橋金曜市です。
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「老いの超え方」を読んで

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 「老いの超え方」(吉本隆明・著・朝日文庫)を友人に借りて読みました。わたしは超高齢者(90歳・84歳)の両親と同居していることもあり、日頃から「老人力」に振り回されている生活をしているるので、この本に書かれていることはよく理解できました。

 学生時代から関連著作本は買い揃えているものの、難解でよくわからない吉本隆明さんですが、ご自身が高齢者になり、入院され、介護される体験のなかで、語られる問題意識は鋭いなと思い感心しています。

 関連ブログ記事「吉本隆明語る 思想を生きる

「老齢者は身体の運動性が鈍くなってくると若い人はおもっていて、それは一見常識的のように見えるが、大いなる誤解である。老齢者は意思氏、身体の行動を起こすことの間の「背離」が大きくなっているのだ。言い換えるのにこの意味はでは老齢者は「超人間」なのだ。これを洞察できないと老齢者と若者との差異はひどくなるばかりだ。」

「老齢者は若者を人間というものを外側しか見られない愚か者だとおもい、若者は老齢者をよぼよぼの老衰者だとおもってあなどる。両者とも大いなる誤解である。一般社会の常識はそれですませているが、精神の「有事」となると取り返しのつかない相互不信となる。」

「感性が鈍化するのではなく、あまりに意志力と身体の運動性との乖離が大きくなるので、他人に告げるのも億劫になり、そのくせ身体の運動性との乖離が大きくなるので、想像力、空想力、妄想、思い入れなどは一層活発になる。これが老齢の大きな特徴である。」

「このように基本的に掴まえていれば、大きな誤解は生じない。老齢者がときどきやるボケを老齢の本質のようにみている新聞やテレビ、あるいはそこに出てくる医師、介護士、ボランティアなどの言うことを真に受けると、とんでもない思い違いをして、老齢者を本当のボケに追いやることがありえる。身体の運動性だけを考えれば動物のように考えと反射的行動を直結するのがいいに決まっている。」


けれど高齢者は動物と最も遠い「超人間」であることを忘れないで欲しい。生涯を送るということは、人間をもっと人間にして何かを次世代に受け継ぐことだ。
 それがよりよい人間になるかどうかは「個人としての個人」には判断できない。自分のなかの「社会集団としての個人」の部分が実感として知ることができるといえる」(「語彙集 その1身体編・P140-141)
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 さすがは「ただの高齢者」ではありません。吉本隆明さんは。高齢者の「代弁者」になっています。身体能力が落ちたことを父は嘆いていますし、想像力は母は豊かで振り回されています。その要因を吉本さんは見事に解き明かしていただいています。「超人間」というのは、そのとうりであると思う。

 聞き手の佐藤信也氏(ライフサポート社・代表)の話の引き出し方、問題提起も的確。医療・介護・福祉の現場を熟知し、相対化できる能力があればこその現実性と説得力があるはずです。

 わたしも介護施設で研修をしたことがあります。そのときに高齢者の人格と尊厳を無視した一律の仕事のやりかたには疑問を持ちました。症状の程度にかかわらず、入所者全員が紙おむつをさせられており、20人の入所者に対しホームヘルパーは3人程度。とてもケアは出来ない。話相手すらなれない介護施設の現場の現実。認知症の人たちの部屋に研修で配属されました。大変でした。でも今も思い出すと切ないのです。

 2人の対談のなかで、いろんなアイデアが出てきていました。介護を熟知した聞き手と、介護状態真っ只中の思想界の巨人の対談ですので、とても面白いのです。

「老人施設と保育園を隣接してこしらえて、相互交流する。」

「老人の知恵を活用する会社をつくることはできないか。」

「1番理想的なのは老齢年金が十分であることだ。十分な老齢年金があるとして、炊事や買い物に行く人の手当てを十分に支払う。そういうひとを雇うことができるのは理想。」

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 わたしは今でもワーキング・プア状態ですが、将来の年金支給額が極めて低く(安月給だからしかたがないとはいえ)貧困高齢者になることはこのままでは間違いありません。


 参考ブログ記事「年金定期便が来ました」

 佐藤氏がP126で富山県で3人の看護士がはじめたケア施設「このゆびとーまれ」という施設を紹介していました。最初はどこの援助も受けずに友人たちのカンパで立ち上げたとか。

 このゆびとまれの活動内容

 子供だろうが、重症患者だろうが、高齢者だろうが、預かる、受け入れる施設をこしらえました。ベットに寝てチューブをつないで人工呼吸器をつけている人がいる。そのベットの下でちょっと知的障害のある子供が動き回っている。

 自閉症の中学生、高校生もいる。30人ぐらい。赤ん坊、幼児、青年、女性、高齢者が思い思いすごしています。
 3人の優れもののナース(元日赤の看護士3人の退職金を出して設立されたといいます)がいるので、1つの事故も起こらないという素晴らしいしくみです。

 また佐藤氏はスウェーデンの実例からこんなことを言われていました。吉本氏との掛け合いが面白い。

人間の生活の基本は食べることと排泄することと、眠ることで、そこが自立できないと、精神のリハビリにかなり影響するという考え方がしっかりと踏まえられている。
 そのため、人と物と金をケアにたくさんかけています。それが人間の自立というか、尊厳というものの根本にあるという思想が制度的に保証されています。
 日本はその側面にまだ人と物と金を潤沢にかけていませんね。」(P93)

吉本「それは日本では今のところ無理ですね。お医者さんからリハビリ専門の人,看護士さんまでそんなことは教育されていないでしょうし。全然できていません。
 まだそこまで行っていないのが現状ではないでしょうか。でも、そこまで行ったらたいしたものだと僕はおもいます。
 そうなったら、若い人の税金が多くなるとか。そんなことは問題ではありません。」(笑い)(P93)

 宇賀恵子さんたちが頑張ってこしらえたオープン・ハートさんたちの人たちの寄り合い所も同じ趣旨にあるように思いました。
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 参考ブログ記事「オープン・ハート交流施設お披露目会」
(オープン・ハートさんたちの交流施設も開設されています。地球33番地のほとりです)


 面白くて引用が長くなりましたが、福祉や介護問題でも」考えさせられました。

 「食事」「排泄」「睡眠」が人間の「自立と尊厳」に深い関わりがあるということは大変大事なキーワードです。都市問題でも防災問題でも常にその3つの尊厳をいかに保つかが大事であり、中心軸であることが理解することが出来ました。

 読み応えのある書籍です。一読されることをお奨めします。

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どうなった池商、ニッピンド?

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 散歩をしていますと高知市の各地に「池商」と書かれた、今は消されていますが、マンションがたくさんあるようです。随分昔のことですが、バブル時代にたくさんマンションが建設されましたが、この「池商」という会社が華々しく建設しておりました。

 やがてバブルは崩壊し、池商という会社も消滅したようです。今は香川県を本社とする穴吹工務店のマンションがそれを凌駕する勢いで建築されています。でもそれは今後どうなるのでしょうか?

 ニッピンドという会社もそういえば存在していました。高知新港の背後地にインドネシアから輸入した外材を製材加工して建材にして全国販売する。そういう構想があるやに聞いていましたが、それもまた消滅したようです。

 2つの会社ともオーナーが高知県出身の人でした。どうなったのかわかりません。
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2009.11.05

レベルが上がった国会論戦

 鳩山内閣になって国会論戦のレベルが上がったと思いました。前首相の麻生氏のあまりにも低レベルな見識。安部元首相の薄っぺらさ。特に小泉純一郎の対米従属の卑屈さ、郵政民営化以外の見識のなさ。国民が「自民党・政治」に絶望するはずです。

 自分の将来支給されるであろう年金額のあまりの低額に愕然としました。高齢者になっても働かないと生活ができない。これでは病気をすることもできない。優雅なリタイヤ生活など望むべきもないということです。

 年金負担額が社会人担った頃の負担率が2・5倍になっています。これからもっと負担率が高くなり、逆に年金の支給率が下がるのでしょう。

 医療費の負担や公的負担の増額には目を光らせないといけません。公共事業依存型の経済は国民を幸福にしないことを確信しました。また従来の組合への交付金給付による利権共同体と無縁な国民には、利益をうけることはありません。

 ギクシャクしているのは当たり前。どんどん国会論戦すればいいのです。野党となった自民党も公明党も党首が交代し、レベルが高くなったと思います。

 先日もテレビで国会論戦をしていましたが、近年の内閣のレベルが格段に低かったので、鳩山内閣はその分得しているようです。

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2009.11.04

改修工事と梅の養生場所

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 朝の散歩でいつも通るマンションが改装工事をしていました。古いマンションで手すり部分が鉄骨。防錆塗装工事の予定でしょう。外壁も吹き付け材ですので、コンクリートの点検や防水工事の必要性もあります。定期的に改修をしておれば建物は長く維持管理できます。
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 こちらは料亭得月楼の梅の鉢を養生している場所。昔はこのあたりは稲荷新地といわれ、繁華街だったそうです。得月楼本店があり増したが、先の大戦の空襲で消失したそうです。梅の鉢を養生しているのはそのなごりでしょうか。2月に得月楼で梅見会が開催されます。

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年金定期便が来ました

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社会保険庁社会保険業務センターというところから、「年金定期便」という大きな封書が来ておりました。自分の勤務記録とその当時の給与と厚生年金引き去り額が明示されています。究極の個人情報です。

 わたしの場合は昭和52年に大阪本社の会社に入社、その後転職した記録もあり388ヶ月勤務し、厚生年金を払い続けているとのことでした。朝の5時半に起床し、7時過ぎから晩の7時まで働いてこの有様ですから。

 これを見ますと仮に60歳の定年で仕事を退職し年金で生活できるのかといいますとまったく無理のようですね。61歳の支給額は月額で言うと、48000円程度です。65歳になると老齢基礎年金722800円が加算されると、ようやく月額支給が10万円を少し超えそうな程度です。

 仕事世代で懸命に仕事をしてリタイヤ後は悠々自適な生活が送れるのかといえば、「ありえない」と思いますね。年金を支給される前に失業したりしますとますますそうなります。

 また驚くのは年々厚生年金の引き去り額が増額していることです。昭和52年と同じ給与でも、引き去り金額はなんと「2・5倍」になっているです。これは酷い。

 今まで32年間働いて給与が低いので、支払った金額は500数十万円。支給される金額は想定より遥かに少ない。しかも少子化で年々引き去り額が増えていますね。

 小泉ー安部内閣時代に大企業優先政策を行い、格差社会をこしらえました。田舎で年金生活で悠々自適なのは採算度外視で給与が保証され、手厚い公的年金が支給される公務員だけでしょう。夫婦で公務員が言わば田舎での「勝ち組」なのです。

 「負け組」の零細企業に勤務する労働者にとっては、老後も病気1つできません。今からより生活を節制しませんと。

 この現実をみせつけられますと消費を抑えて、貯蓄するしかないですね。今でも「ワーキング・プア」なのに、老後も貧困な生活なのです。「夢も希望もありません。」本当に腹がたちます。この不平等な現実に。

 八ン場ダムの人たちなんぞは注目されているのであれこれ言わなくても生活の保障はたとえ中止になってもあるわけ。ああした無駄な公共事業をしているから経済が疲弊し、国民生活が圧迫されるだけ。あれも実に腹立たしい。税金の無駄遣いの公共事業はすべてやめるべきです。

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亀井静香さんが面白い!

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 3日は「読書の日」。寒いので引きこもり。歩いて500メートル先のコンビニへ「週刊ポスト11月13日号」を購入。118Pからは亀井静香さん特集が4P組まれてありました。これが「面白い」

 亀井氏のホームページは本人の上手いとは言えない歌が飛び出して始まる。これは仰天。
 
 亀井静香ホームページ  http://www.kamei-shizuka.net/

 寒村の集落出身。両親は苦労して亀井氏を進学させた。チェ・ゲバラを尊敬しているという亀井氏。
信義と友情に厚く、信念があるようです。苦労して東大へ入学、。仕送りなしでバイトで卒業、警察官僚になる。あさま山荘事件などを担当し、取調べをするうちに政治を正すと衆議院選挙に故郷から立候補。泡沫候補と言われながらも当選。以後当選を続けやがて自民党の幹部になりました。

 2005年の郵政選挙で自民党を離党し、国民新党を結成。対抗馬に自民党はホリエモンをぶつけてきました。

 最近の「中小零細企業経営者への返済猶予発言」には注目していました。単なる人気取りではない。信念を亀井静香さんからは感じますね。「波動」も感じます。こういうパワフルな政治家は必要ですね。面白い存在です。
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 とにかくホームページはやたら面白い。

 「政人 覚悟無くんば国滅ぶ 咲くも花なり 散るも花なり」 亀井静香

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2009.11.03

2度目のTHIS IS IT

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(画像は東宝シネマズ高知のホームページより)

 3日はあまりの寒さと身体が冬仕様でないため、セーリングを諦め、読書の日に。それとマイケル・ジャクソンさんの遺作映画「THIS is it]を2回目ですが、ハゲタカ・イオンへ行きました。さすがに前回の平日の夜間と違い休日の昼間ですので、来ている人は多い。

 立体駐車場はシネコンの近くが空いていなかったので結局遠い場所に。普段から来たことがないハゲタカ・スーパーだから要領がわからないからでしょう。

 映画は2度目ですが、感動は衰えませんね。リハーサル風景ですが、やはり大画面で見ると迫力が違いますね。マイケル・ジャクソンさん本人が生前の記者会見で「皆が知っている,皆が喜ぶ曲をやりますから。」と言うとおり、コアなマイケル・ファンでないわたしでも知っている、聞いたことがある曲が大半でした。

 公衆の面前でのコンサートは12年ぶりであるとか。そのせいで現在30歳代以下の人たちは、マイケル・ジャクソンさんの全盛期を知らず、「変態マイケル」「お化けのマイケル」としか印象しかないでしょう。日本へ来たときも、ただただ握手会の食事会であるとか、SMAP×SMAPへゲスト出演したといいましても、笑顔を見せただけの露出でしたから。

 50歳のマイケル・ジャクソンさんの歌や踊りの凄さ、真剣さは2回目の鑑賞でも感動しました。

 今日は知り合いのHさん夫婦にも会場で会いました。あちらもうちと同じ年寄り夫婦割引での鑑賞。上映後の感想は「ただただ凄い!」とのことでした。

 普段は見たことのない2チャンネルでもこの話題は結構熱いようです。

 座って静かに鑑賞するタイプの映画ではなく、追悼の意味をこめて、パブリック・ビューイングの大画面の前で立ち上がって一緒に踊りながら見るべき映画ではないかと思いました。

 今日は読書と映画鑑賞と秋らしい文化の日の1日でした。

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「寅さんと日本の民衆」を読んで

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 「寅さんと日本の民衆」(山田洋次・著・抱僕舎文庫・1998年刊)を図書館で借りて読みました。薄い本なのですぐ読みました。「橋のない川」の作者住江す恵氏との対談形式になっていました。

 印象に残ったことは、山田氏の言う「インテリと下層市民との関係」のところでした。

 寅さんのロケである地方でお天気が悪くて宿でごろごろした時があったそうです。当時日活映画の全盛期で石原洋次郎原作の「陽の当たる坂道」という映画の紹介記事が映画雑誌にあったようです。主演が石原裕次郎。記事には上流階級に生まれて自由奔放に生きた青年の恋愛物語と書いてあったそうです。

「なんとなくおかしかったんでぼくが読み上げたんです。そばにいた渥美さんが、その上流階級を下層階級と言い換えると寅さんになっちゃいますね、というんです。つまり下層階級に生まれて自由奔放に生きた男の恋愛物語といえば、それはまさに寅さんの物語(笑い)。周りにいたスタッフもなるほどと、大笑いしたんだけど・・・。

「しかし、渥美さんは言葉を続けてこんなことを行ったんです。上流階級の息子の自由奔放というと素敵なイメージが沸くけど、下層階級の自由奔放というと犯罪の匂いがしたりしませんか。寅さんにとっての自由というのは、親の決めた令嬢との婚約に背いて女中さんと北海道に逃げたみたいなことでは決してないだろう。
 ほしかったものを店先からかっぱたって逃げちゃったみたいな、彼にとっての自由というとそんな哀しいことになっちゃうんですね。」
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(写真は「寅さんと日本の民衆」(P25)
「油断すればぼくたちインテリというのはとかく強い側、権力の側の論理にたってしまう、そういうところがあるんじゃないか、というふうに思う。渥美さんと仕事をしていると、その点で教えられることが多いんです。そういう人間だからこそ、寅さんと言う人物を演じることができたし、これだけ繰り返し映画をつくっても観客は飽きないで見続けていられるんじゃないのでしょうか。」(P269)

 あの小泉純一郎政権の頃にインチキ・ゲンジャの竹中平蔵や大手マスメディアどもは盛んに「自己責任」という言葉を使用し煽った。職を失うのも、昇進できないのも、倒産するのも自己責任。なにもかにも自己責任と国民大衆に暗示をかけました。簡単に首切る出来る社会をこしらえ、雇用を不安定にし、賃金を下げ続けました。

 その結果日本社会は荒廃し、自殺者は年間3万人を超え続けました。日本政府の無為無策とインチキ・ゲンジャの無責任な煽動が社会荒廃させました。いつの世にも山田洋次氏が言うように知識人はいつも権力の尻馬に乗る連中というのが、よくわかりました。

 その言動からして渥美清さんは凄い人であると思いました。

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やはり気になる白洲次郎

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 今日は思わぬ寒気の状態。冬仕様に身体や装備がついていけないので、夜須の海へ行く予定でしたが、日和見しました。身体が未だに夏仕様なのでついていけないのです。それに、昨日の「こがらし1号」が近畿に吹いたといいますが、西宮のハーバーで大阪大学ヨット部の派手な沈と救出劇を画像で見るとびびってしましました。家内からも「ヨットが壊れても修理代は出しませんからね」との駄目出しもありましたし。安全第1です。

 ドライスーツなどの準備をして次回の休日に再挑戦することにしました。家の冬支度をすることに。ホットカーペットも出すことにしました。掃除をしたり片付けもしないといけないです。

 それで今朝は読書に切り替え。「風の男 白洲次郎」(青柳慶介・著・新潮文庫)を読みました。著者は大学講師で国文学者。白洲正子氏の依頼で夫の白洲次郎氏に関する著作を書いたようです。聞き取り調査などは大変だったらしいが、白洲次郎氏の姿がよく描けています。

「役人の仕事なんか6ヶ月もやっていれば覚えられる」というのが彼の口癖だった。後年においても「役人はすぐ向こう側につくんですよ。アメ公側につくのが楽だもの。いまだに思いますけれども、これは日本人だなと思って、僕ら気を強くしたのは、内務省の役人でしたね。若い人で「殺されてもいやだ」というやつがいましたよ。
 いちばんだらしのなかったのは外務省の役人。いちばん馬鹿だったのは文部省の役人なんだ。いまでもだいたいそうでしょう。」(「昭和政治経済史への証言」)P133

 民主党が「脱官僚」をかかげた政権運営を目指している。敗戦直後も似たような状況のようでした。白洲次郎氏の思想性は今ひとつでしたが、政権運営の「気概」を民主党の皆さんは見習うべきでしょう。

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「夢の続き」を読んで

Yumenotuzukihon
 「夢の続き」(吉永小百合・著・世界文化社)を読みました。女優吉永小百合さんの意外な面を感じた読み物でした。

 好きなスポーツは「ラグビー観戦」。するスポーツは「乗馬」「水泳」とかなかなか行動派です。

 芸能界デビューは11歳。ラジオ「赤胴鈴の助」であったそうです。オーデションで最後まで残った藤田弓子さんと一緒に声優をしたのが最初であったとか。

 「キューポラのあるまち」で女優としてデビューしましたが、都立高校在学中の15歳。オーデションには駅のトイレで着替えて真っ赤なドレスにハイヒール。口紅をつけて言ったとか。だれも15歳とは思わなかったとのことでした。

 印象に残ったのは樹木希林さんと共演した「夢千代日記」(NHKドラマ)ところでした。
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樹木「ピカが怖い」という夢千代の台詞を、浦山さんは「ピカが憎い」といってくれと。でも小百合さんは「ピカが怖い」というのが夢千代で。「ピカが憎い」とはいえませんと最後まで監督に対して譲らなかった。
 確かに「怖い」と『憎い」とでは、夢千代の人格が違ってしまいます。あそこで「ピカが憎い」といってしまったら、百戦錬磨、どこでもやっていける女なんです。だからあそこでたったひとつの台詞を譲らなかったのを見て、わたしは小百合さんのことを認めましたよ。撮影はストップして現場は混乱しましたけど。」

吉永「でも、あのときは凄く辛かったんですよ。自分では、間違っていないと思ってましたけど、それで監督を苦しめていることもよくわかりましたから。」

樹木「わたしなら「いや、それは監督の考えが間違っている、新人のときの恩は恩(注・キューポラの監督でもありました。)これは、これ!」とはっきりといってしまうけど、「監督を苦しめてしまった」と思うのが、小百合さんらしいですね。(P143)

 なかなか味のある対談です。「夢千代」日記では快活に「貝殻節」を踊る芸者さん役の2人ですが、そんなことがあったとは。

 やはり吉永小百合さんは改めて国民的女優であると思いました。

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2009.11.02

時間切れを促す質問はいかがながなものか

  衆議院予算委員会での沖縄問題のやりとりを聞いていて腹が立ちました。
 自民党の大島議員と、町村議員とがしきりに「普天間基地の移転をい決めるのか。ひたすら時間稼ぎをするのは、「アメリカにも失礼だし、沖縄県民にも失礼ではないか」のような言い方をしていました。

 この発言だから自民党は先の総選挙で大敗したのです。現実に沖縄選挙区では1人の自民党議員の当選はありません。沖縄県民の意志はこれ以上の基地負担はNO!なのです。

 基地の県内移設に強硬に反対していた太田知事が知事選挙で落選し、保守系の稲峰氏が知事になったのは、基地は嫌だが、失業はまだ嫌だ。自民党に期待しようという切ない県民の意向が当時は働いていました。

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しかし2000年以降の特に小泉首相時代は、沖縄をないがしろにし、2006年に辺野古に移転先を決めたというのも、アメリカの海兵隊ヘリが墜落炎上したからです。しかもブッシュ大統領のアメリカ1国主義の軍事優先の米軍再編によるものでした。

 保守系の現在の仲井間知事にしても日米両政府の合意案に抵抗する有様で、沖縄県と政府との合意なしに、沖縄の意向を無視して基地の県内移設問題が進んでいったのです。

 自民党政府の無為無策。沖縄軽視。対米従属の卑屈な外交姿勢こそが「諸悪の根源」でありました。

 したがって国会答弁で岡田外務大臣が「沖縄県民は米軍基地を県内移設することを進める自民党を支持しなかった。だから仕切り直しには時間がかかる。それをオバマ大統領が来るまでにとか、せいてはいけない。」というのは理があるのです。

 沖縄基地問題は仕切り直しです。そしてアメリカに強烈なプレッシャーをかけるべきです。広島ー長崎を訪問しないノーベル平和賞もなにもないでしょうに。

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マイケルさんの追悼映画が期間延長に

  先日鑑賞して感動したマイケル・ジャクソンさんのロンドン公演を直線のリハーサル風景を記録した「THIS IS IT}が全世界でブレーク中だそうです。それで2週間限定であった予定を延ばし。後2週間延長するとか。

 高知はどうなのか。さきほどホームページを見たけれど、「ほしい情報」はすぐに見つからないのでわからない。
良い映画作品は「ハゲタカ」スーパーであろうが、シネコンであろが見に行きます。高知では延長するのかしないのかわからずじまい。

 延長されてもインフルエンザが蔓延してくる可能性があるので、早めにもう一度平日の夜の最終上映でも見に行くことにしよう。

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政権交代の意味

 8月の総選挙で政権交代してようやく2ヶ月が経過しました。自民党政治も「過去の遺物」となりつつあります。
 外交面では沖縄に日本全土の米軍基地の75%を押し付け、「交付金をやるからいいだろう」という態度を自民党政権(とくに2000年以降の清和会系)は採り続けてきました。対米従属路線を「9.11」以降日本政府としてとり続けてきたがために、「誤ったメッセージ」を米国政府に送り続けて来ました。

 7日に岡田外相がアメリカを訪問。クリントン国務長官と普天間基地問題の会談をするようです。ベリー提督以来歴史的に沖縄の軍事的な価値を日本以上に見出しているアメリカ政府を納得させることは容易ではない。

 この沖縄問題を報じるマスメディアの態度で彼らの立場がわかります。「対米従属派」なのか「アジア協調型」なのか。

 また無意識に「日米同盟」という言葉を使用してはばらない。軍事同盟ではないからだ。その大前提を覆い隠し、大手マスコミは対米従属路線を支持していました。その罪状はきわめて深いのです。

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どうなった”あらたなす”

 昨年でしたか全国新聞大手の朝日新聞と、読売新聞、日本経済新聞が結託して、新しいネット時代の新聞メディアをこしらえる。ということが華々しく報道されていました。

 検索エンジンのYahooやGoogleの新聞ニュース(新聞の見出しをリンクしているに過ぎないが)に対抗して始めるというものでした。

 それが「あらたにす」というネット・メディアであるようです。
見まして「なんだこの程度か」というのが感想。鳴り物入りで「やる」とか言う割には「しょぼい」印象。

 朝日と、読売と、日経の記事が3紙並列でならんでいるだけ。新聞一面のコラムで言えば「天声人語」(朝日)と「春秋」(日経)と「編集手帳」(読売)を比較して読めるのが、特色か。

 結局3紙の記事のネット見出しサイトであるだけ。これでは「Googleニュース日本版」を眺めていたほうがまだまし。独自色のある論調の東京新聞や地方新聞、保守系の産経新聞まで比較して見れるからです。

 大手新聞メデァもたいしたことないなと思いました。がっかりですね。

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2009.11.01

2009年シーカヤック・マラソン

  今日はYASU海の駅クラブ主催のシーカヤック・マラソンです。
 結構な人気で、応募開始ですぐ定員になりました。曇り空ですが、穏やかな天気でした。スタッフは朝8時集合なので、5時半には起床し、7時過ぎには自宅を出ました。
Kaikaisiki
Csetumei1
スタッフは8時集合。準備をしました。そして9時半から開会式があり、コース説明などをしていました。その頃から空模様は怪しくなりました。70数人も参加しているのにとても残念。でも天気だけはどうしようもありません。
 Syutupatu

Sutaat1
 参加者は海へ漕ぎ出し、スタートとゴールは隣のヤ・シィパークです。しかしもう無常にも雨が降り出しました。海へ出てからがけっこう振り出しました。
Akutenkou
Akutenkou2
 海のスタッフでレスキューを担当でした。合羽を着ていましたが、寒かったです。参加者も雨の中懸命にパドルを漕いでいました。もやでマークが見れないという判断でコースを短縮しました。
Koureishya
 参加者で最高齢の67歳のMさん、見事に完走されました。
Kataduke
 片づけして懇親会・表彰式がはじまりました。
Konshinkai
 海にいたのでj懇親会はほとんど参加できませんでした。
Hyoushousiki
Ladys
 今年は若い人の参加が多かったようです。
Maruoka
 丸岡理事長お疲れ様でした。

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問われる「紳士力」

 男が高齢化社会に対応するためのキーワードは「紳士力である。」と何かに書いてあるのを読んだことがあります。確かにパソコンで「しんし」と入力しますと1番に変換されるのは「真摯」でした。真摯に誠実に生きることが特に男性には必要であるということです。

 提唱している論者の主張は、「男性は企業社会の中での人間関係が主体。仕事も遊びもそう。地域社会とのつながりは希薄。定年でその人間関係がなくなったときに、地域社会に軟着陸できる人がなかなかいない。つい企業時代の調子で接すると地域の人間関係が上手くいかない。」

「女性の場合は地域社会とのつながりがある。ベテラン。男性が奥さんの深い付き合いにちゃんと敬意を払い謙虚に地域社会に入っていけるのか。まさに「紳士力」が問われるのです。」

 男にとってはきつい社会となりました。企業が安定して定年まで勤め上げ、たっぷりの退職金と年金支給で悠々自適のリタイヤ生活。なんていうのはごく1部の大企業の役員ぐらいでしょう。公務員がそれに近いかも。

 零細企業勤務の人間にはありえない話。しかも「人格改造」までしないと女性が主体の高齢化社会、地域社会で生きていくことも男には難しいらしい。

 粗野なキャラクターのわたしとしてはとても難しい注文であると思います。
Hikiiki100sai_r
 高齢化社会は女性主体の社会なのです。男性各位の紳士力がまさに問われます。

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