濱口雄幸生家を訪問
15年ほど前市民運動で知り合いになりました田村勢起さん。当時郷土五台山出身の宰相濱口雄幸(おざじ)氏の生家の復元運動をされておられました。話には聞いていましたが、不義理をして今日に至るまで、訪ねることをしませんでした。
ようやく行ける時間が取れたので、自転車でいくことに。検索エンジンで調べても、詳しい地図がでてこないので、自転車で行き探せば何とかなると思い行きました。
途中高知市卸売り市場を通過し、新青柳橋(電波塔が頂上にあるのが五台山)を渡り、目指しました。
途中「雄幸橋」がありました。ここにも浜口雄幸を記念する石碑が建立されています。しかしここには浜口雄幸記念館の案内など全くありません。
県道の五台山道路を東に越えたところにあるらしいということを地図で見ましたが大雑把で」わかりません。ようやく田園のなかで「濱口雄幸生家まで300M」の標識を見つけました。
ようやくたどり着きました。入館料は無料です。山間のなかにひっそりと生家跡はありました。明治初期のつくりを忠実に復元したそうです。質素な家でした。自然のなかに溶け込んでいる家屋でした。
この家で濱口雄幸は勉学にいそしみ。中学へは徒歩で8キロの道を高知中学(現・追手前高校)へ通学したそうです。
「質実剛健」というキャラクターを感じる家でした。
ナレーションもあり、浜口雄幸の人柄や生い立ちの解説もありました。
「金解禁政策」と「軍縮条約」締結で歴史には出てくるライオン宰相濱口雄幸氏。クリーンな人柄は国民大衆を魅了したようです。
(浜口雄幸記念館の写真を撮影)
東京駅で狙撃され、その後の傷が悪化し亡くなりました。彼を支援する勢力がもっと強ければ愚かな戦争はきっと防止できたのと思うと残念です。
(記念館の写真を撮影)
高知県民は濱口雄幸の業績をもっと評価すべきです。記念館も無料はありがたいですが、もっと資料を整理し、清廉潔白でパワーのある政治家とはこんなもんであると、現職の全国の政治家が見に来るような施設にすべきであると思いました。
政治不信の今の時代であるこそ濱口雄幸の業績は再評価されるべきなのです。
作家城山三郎氏が「男子の本懐」で濱口雄幸を描いています。
| 固定リンク
コメント
けいすけさんコメントありがとうございます。
高知は「龍馬」ばかり騒ぎだてていますが、濱口雄幸氏の業績をもっと県民は学ぶべきであると思いました。
> 田村さんは「勢喜」先生とはちがいますか?遠い遠い昔、室戸にもおられた父の同僚だった方かと思ったのです。
そうでしたか。田村さんは15年前の高知市長選挙のときに知り合いになりました。当時濱口雄幸氏の生家復元運動の中心になっておられました。
当時自分は濱口雄幸氏に関心がなく、田村さんもお亡くなりになり、それっきりになりました。
最近政権交代しましたが、相変わらず「政治と金」の問題で政治不信が収まりません。
そんなときに、郷里に無骨であるが強烈な指導力があり、清廉潔白な政治家がいた。そういえば濱口雄幸だったなと。
車で通過する場所に記念碑はありますが、記念館は行ったことはありませんでした。言ってみて良かったと思いました。
なるほど自然のなかに溶け込んだ質素な家。徒歩で中学に通学したという強靭な精神。人柄を少し偲びました。
濱口雄幸は何をしようとし、なぜ上手く行かなかったのか。そのあたりを検証しようと思いました。
投稿: けんちゃん | 2009.11.10 07:16
ここは遠い昔高校生の時に訪ね、つい数年前帰京の折、久しぶりに寄ってみました。
こんな時代ですから浜口さんの政治家としてのあり方などを検証することは意味のあることだと思います。
田村さんは「勢喜」先生とはちがいますか?遠い遠い昔、室戸にもおられた父の同僚だった方かと思ったのです。
投稿: けいすけ | 2009.11.09 23:04