凄い!世界1の小企業
12月初めの四国巡業の時、高松の書店で偶然手にした文庫本が凄かった。「先着採用、会議自由参加で「世界1の小企業」をつくった」(松浦元男・著・講談社文庫)でした。 筆者の松浦氏は樹研工業という超精密加工会社創業者であり経営者。ダントツの技術で世界を相手にする世界1の小企業です。
会社には出勤簿も、何もなく、得意先との契約書もなにもない。信頼関係ですべて行う。採用も先着順。退職した人も出戻りOK。取締役会もなく自由参加。定年制度もない。理想的な会社。
現在は100万分の1の歯車をこしらえる技術があるという。たしかに凄い。
この松浦氏実にユニーク。もともとはバンドマンでした。大学を出て猛烈サラリーマンをやり、会社を創業。そして成功しました。
凄いのは80年代に日本の家電はダメになると読み、得意先の70%を諦め、新規事業、新規技術開発を行い成功したこと。結果経済発展している中国や東南アジアからの引き合いが多く、合弁会社もこしらえたとのこと。
官僚制とは無縁。前例も信仰しない。常に勉強し世の中の変化を読む力がある人。
学生時代「古代への情熱」(ハインリッヒ・シュリーマン・著・岩波文庫)を読んで以来の衝撃を受けました。世の中凄い人がいるものです。
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