「カルメン純情す」を鑑賞しました
「戦争を知らない子どもたちへに送る映画会」は12月6日、龍馬の生まれたまち記念館で今年最後の上映がありました。
昨日入野みかん園へ家内とみかん狩りに行きましたが、家内が腰を捻ったのかどうかわかりませんが、今朝から動けない状態に。家庭の大黒柱さんなので、それではいけないので、夜須の海でのセーリングは中止し、家の手伝いをしました。
それで午後4時の上映時間には間に合うので見に行きました。上映カンパは家内と2人分しました。
「カルメン純情す」は、以前DVDに見た「カルメン故郷へ帰る」の続編です。
芸術家のいい加減な男に慕情を感じてしまったカルメン(高峰秀子)は、その男の前では裸になることができなくなり、劇場も首になった。日雇い仕事をしながら、子連れの友人と困窮した生活をするはめに。しかし男を思う純情は勘違いとはいえ貫くカルメン。そのけなげさは切ない。
時代背景は昭和27年頃の日本の東京。ようやく占領右軍統治が終わり、日本の進路に対し、再軍備していくべきだという勢力と、あくまで戦争に反対という勢力がせめぎ合っているようでした。
映画の中でも再軍備派の代議士候補が登場したり、さりげなく再軍備反対のデモ隊も出てきます。田辺浩三さんの解説では日本の戦後映画で「原爆」という単語を初めて使用したとか。
映画興業としては、「カルメン故郷へ帰る」ほどのヒット作ではなかったようです。木下惠介監督も非難されたようです。しかし2年後に「24の瞳」を世に出すので、その練習作品であったと田辺さんは言われていました。
若い頃に木下監督に面談したときに「君たちの世代が第三次世界大戦を阻止すなければならないのだ!」と田辺さんはまくしたてらたとか。強い反戦;反骨心がこめられた喜劇映画であったと思いました。
本当に貴重な映画を6作品鑑賞させていただきました。田辺さんお疲れ様でした。ありがとうございました。
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