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2009.12.08

認知症予防について

 Bokenaihonm
 図書館で「ボケない村の花だより チャボ先生の「脳刺激訓練教室」から」(高槻絹子・著・桐書房・1995年刊)を読みました。発行年次を見ますと1995年。介護保険制度がまだスタートする前。しかし読んでいて古さを感じません。

 筆者は「浜松方式によるボケの早期発見開発に関わり、下條村のボケの早期発見開発に関わり「脳刺激訓練教室」に参加・協力・地域ぐるみのボケ予防に効果を上げている。

 最近こそ「認知症」といわれています。人間年を取れば、記憶力が低下し、物忘れが酷くなることは知られていますが、自分をコントロールできない認知症を進行させないための方策については「手探りで」関係機関を訪ねまわっています。

 それで筆者によればボケやすい人に共通していることは、

1)趣味がほとんどない。

2)生きがいと呼ばれるものがない。

3)人とのコミュニケーションが乏しい。

4)スポーツなどやらないし、散歩などで身体を動かすことさえしない。

 ということだそうです。それで「ぼけない工夫」として以下のことをあげられています。(P213)

1)生きがいもある積極的な生活を

2)つき合いを大事に

3)毎日一定の仕事を必ず

4)定期的に身体の運動を

5)日記をつける

6)外出・旅行はすすんでやる。

 下の画像は、「かなひろいテスト」というそうです。以下の文面をかな文の意味を読み取りながら制限時間2分間で「あ・い・う・え・お」を拾い上げ○をつけてくださいというテスト。いくつあいうえおがあるかのテストです。
Kanahiroi
 MMSというのは、最近でも認知症の判定でよく活用されています。今は何年年月何日で、何時ですか?とか。ここはどこですかと場所を聞いたりします。
 簡単な計算をしたり、連想することもテストし、記憶力を判定します。図形の模写もやります。母もテストをしました。
Nintitesut

 MMSというのは、最近でも認知症の判定でよく活用されています。今は何年年月何日で、何時ですか?とか。ここはどこですかと場所を聞いたりします。
 簡単な計算をしたり、連想することもテストし、記憶力を判定します。図形の模写もやります。母もテストをしました。

 100から7を引くまではわかります。そこから7を引き、さらに7を引く。案外暗算能力が衰えているのを感じ唖然とします。

 うちは超高齢者の両親と同居しています。介護予防の身体のリハビリと、頭のリハビリを家内にも協力してもらいながらしています。

 「高齢者だから」といって諦めたり、甘やかしたりはしません。それが人間としての当たり前のことであると思うからです。

Ikiki100sai_r
 活き活き100歳体操は元気な高齢者を維持するために高知市が独自に開発した介護予防体操です。

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コメント

 もんたさん貴重なご意見ありがとうございました。

 子どもたちがようやく自立し巣立めどがたったと思ったら、しっかりとしていたと思った我が親が、どんどん「劣化」していく姿はしのびない。

 もんたさんご指摘のように、読んだ本は古いのかもしれません。なんとか「介護予防はできないか」という問題意識で行政や介護施設の人たちに知恵を借りています。

 失語症パートナー講座があるというので、申込んだり、自分もホームヘルパーの資格も仕事の合間に取りました。

 現在の制度や社会は「介護状態になった高齢者のケア」ばかり手厚く、創なる前の予防措置には極めて関心が薄いのです。

 自分も高齢者になればそうなるでしょうが、なんとか我が親の「劣化」を食い止めたい。

 脳外科で手術もし、アリセプトも服用しています。最善は尽くしているつもりですが、苦闘の毎日です。

 でもそのなかで「いとうしい」と思うようになりました。精一杯できることはしようと思います。

投稿: けんちゃん | 2009.12.08 20:52

お久しぶりです。
 ブログを拝見して、認知症と老人性のボケとは同じでしょうか。私は認知症は脳の病気で、加齢による物忘れとは違うように思います。認知症が予防できるかどうか、私にはよくわかりませんが、医療の対象として何とかできないものかと思っています。
 以前、家族の物忘れが酷いので、脳外科で診察を受けたところ、加齢による脳の委縮によるものでしょうとのことでした。MMSテスト結果も16点/30点満点だったかと思います。デイケアに通わせた方が改善するとのことで、その処置もしました。しかし、悪化が酷いので、他の精神科、脳外科、内科、脳外科と色んな病院で診てもらいましたが、良くなりませんでした。初診時から半年で寝たきりになりました。
 困って困って、ある診療所にたどり着きました。その先生の診断結果は"これは手術で治る可能性がある認知症で、脳外科が専門医なので連れて行きなさい"でした。それから何とか治療してくれる脳外科医を探しました。時間が経ったのでとても元には戻りませんが、寝たきりは何とか脱出できました。
 なぜか認知症と医療の結びつきが弱いなあと今も思っています。ご参考になれば。
 

投稿: もんた | 2009.12.08 20:31

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