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2010.01.16

全共闘運動の総括?とかいうTV番組を見て

BSフジが頑張っている.毎日2時間のニュースと討論番組をやっています。BSフジLIVE PRIME NEWSです。

その番組の紹介記事はホームページには以下のように書いてありました。

 15日は「今回のテーマ:生出演!元赤軍派議長全共闘運動を徹底総括・いま語る40年前の真実、定年後は若者と連帯?」とかいうので、塩見隆也氏が出演しているようです。15日のプライムニュースは、『生出演! 元赤軍派議長 全共闘運動を徹底総括 いま語る40年前の真実』と題し、塩見孝也 元赤軍派議長、表三郎 元大阪市大全共闘議長、小浜逸郎 評論家・国士舘大学客員教授をゲストに迎え、40年前の全共闘運動と定年後の現在についてお話を伺います。

 全共闘運動と赤軍派はあまり関係がないし、むしろお互い敵対していたので、赤軍派議長が全共闘運動を総括するなんていうことはおかしいのではないかと思う。

 塩見氏は長い獄中生活を終え、現在はシルバー人材センターの仕事で駐車場の管理人になっているようです。かれがどう総括するのか見ものではないかと思いました。

 見ましたが、右翼メディア色の強いフジサンケイグループにすれば「真面目に」番組作りをしていたほうです。昔あったNHKのバラエティ番組よりはましのように思いました。

 ただ塩見氏には「お気の毒」としか思えない。それだけの思想性に過ぎなかったのかもしれない。
「前段階蜂起」とかいう身勝手な論法で、過激な闘争を行い多大な犠牲を生み出し、国際テロリズムと凄惨なリンチ殺害が「結果」であるとすれば虚しい。赤軍派のリーダーとて「たいしたことないな」と思わざるをえない。
 連合赤軍事件で日本の左翼運動が一気に衰退したのは事実ですから。あれを生み出した思想の欠陥を総括しなければ何もなりません。

 若松孝二監督の「実録連合赤軍」の映画のほうが、きちんとつくられていたし、経過なども正確でした。テレビでは表三郎氏の総括が面白かった。

「自己否定が当時の言葉。優秀なひとまでが自分を否定し、運動も否定した、なにも残せなかった。今度は自己革新と言う言葉にしたい。末永く自己革新をしていくのであると。」

 塩見孝也氏は「命尽きるまで」が今の標語らしい。小浜逸郎氏は「人さまざま、なるべく勤労、社会参加しよう」と言われた。私の考えも小浜氏に近いと思う。

 当時の赤軍や全共闘運動の指導者ですら、40年経過してもろくな総括1つできないのです。「こだわり、ひっかかるが総括出来ない。」だれでも当たり前なのです。安心しました。

 今後はあまり気にしなくて良いのではと思いました。むしろ昔のことよりも「今の社会をどうするのか」をきちんと見据え、行動していかないといけないのではと思いました。

 関連ブログ記事 「今こそ連合赤軍の組織原理・思想的総括を」

 自分なりの総括をして、そろそろまとめようと思っています。

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