原子炉圧力容器の行方
日頃原子力発電所のありかたに警告をされている市民活動家であり、ブログ「それがたまるか」の作者である人から文章が送信されてきました。大変重要な内容ですので、全文掲載させていただきます。
「原子炉圧力容器の行方」
高知新聞1月6日付夕刊、原発用大鋼塊の写真入り記事、厚かましいネーミング「日本の実力」に仰天した。
考えてもみてください。その巨大な鍛鋼物は、やがて原発の心臓部として放射能にまみれ、始末のしようもなくなるのです。
原発で使用された鋼鉄が勿体ない からと、微量の放射能を発生し続けるにもかかわらず、公園のベンチやフライパンに化け始めたことは先日、本紙でも写真入りで紹介されたばかりです。放射能の影響を受けやすい子どもたちに、そんなベンチに座らせフライパンで料理を作る親はありますまい。
原発は「発電段階で温室効果ガスを出さない」の言葉の裏も考えてみてください。室蘭鉄工所などで原発そのものを製作する過程、核燃料を加工する過程、そ れらを運搬する過程では、多大な温室効果ガスを発生させます。
そして、発電過程でも温室効果ガスの代わりに放射能ガスをばらまくのです。がんを始めとする遺伝子を狂わされた疾患が増加する根本原因は、人類が大量に 作った放射能と化学物質に由来することは論を俟たないでしょうに。
国際競争力などに囚われず、人類の未来に禍根を残さない国であってほしいと切に希望します。
| 固定リンク
コメント
ゲンさんの言われると鵜りです。
年始で新聞も見過ごしていました。それがたまるかさんのご指摘で、はっとした次第です。
わざわざ原発廃材をフライパンやベンチにする。それも莫大なコストを掛けて。
これなど「事業仕分け」の対象とすべき案件であると思います。安全性が担保ですから。
投稿: けんちゃん | 2010.01.08 07:21
正にその通り、、、原発は製造・廃止処分そして燃料の採掘から製造、排出される放射性廃棄物の処理・処分に膨大な資金の使用と先の見えない放射能の危険を我々に与え続けるものです。
原発解体物の再利用はあってはならないことです。、、、絶対に。
投稿: ゲン | 2010.01.07 21:20