日本航空ー大企業の倒産は恵まれている
昨年からなにかと話題になっていた日本航空。とうとう会社更生法を申請し倒産したようです。政府は8000億円の公的資金を注入する予定であるとか。銀行も4000億円の債権放棄をするとか。影響が大きい。
<日本航空>前原国交相「更生法」を提示 銀行側応じる意向(毎日新聞)
日航、臨時取締役会で会社更生法申請を決定(朝日新聞)
株式市場での上場も廃止されるでしょうし、日本の空港会社の地図が大きくかわります。昨年アメリカの自動車メーカーGMの倒産を彷彿される出来事のようにも思いますね。
巨額の税金を投入するのであれば、ここにいたる経緯や原因をすべて国民には情報公開していただきたいものです。
負債総額は2兆円。不採算部門の切り捨てと称し、1万人の勤労者が新たに職を失う可能性があるようです。規模を縮小し、3年間で再建するとの方針らしいですが、前途多難のようです。でも新政権でなんとか再建の道筋がついただけでもましでしょう。
1月19日にとうとう会社更生法を申請し事実上倒産しました。しかしあまり「深刻さ」「悲惨さ」を感じません。
これが中小零細企業であれば、会社の代表者としての保証とともに、個人として銀行からの借金に「連帯保証」しているので、会社が倒産すれば自宅もなけなしの個人資産もすべて金融機関に抑えられてしまいます。
日本航空の社長も経営者も「辞めたら終わり」でそれ以上の経済的な追及はないようです。大企業の倒産は恵まれています。銀行が債権放棄するのですから。政府も精勤を投入して再建の手助けをするとか。いたせり尽くせりではないか。
運行中も「親方日の丸」。倒産しても「親方日の丸」気楽な日本航空と言えます。負債総額が2兆3千億円。直接取り引きが約3000社。間接取引は1万3000社とか。会社更生法では売掛再建の半分ぐらいはカットされることでしょうし。
税金はこのような大企業救済に使うのではなく、中小零細企業の資金繰りに使わせていただきたい。
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