トヨタは”海賊”に乗っとられた-CNN記事
トヨタの豊田章男社長の米国議会での懸命の弁明も、アメリカの「ハゲタカ」どもには通用しなかったようですね。執拗に今後も訴訟を起こされるでしょう。稚拙でもなんでも自分の言葉で、リンチ会場に出てきた勇気は賞賛します。問題はこれからです。CNNに気になる記事が出ていました。
「トヨタは海賊に乗っ取られた」 元北米トップが苦言 (CNNニュース)
記事から引用します。
「問題の根本原因は、同社が数年前に、反一族の金儲け主義の海賊連中に乗っ取られたことにある。彼らは顧客第一の姿勢を維持するのに必要な資質を持っていなかった」と指摘した。 以上引用終り。
つまりわたしも指摘しましたが、経団連の会長になった奥田氏が社長時代に新自由主義の経営を行い、ものづくりや人づくりを蔑視し、グローバル化と言う名目で「金儲け主義」に奔走した時代を示しています。
参考ブログ記事 トヨタの凋落は無能で無慈悲な経営者にあり
ウィキペディア(Wikipedia)のなかでも奥田氏の行動履歴をこう書いています。
以下ウィキペディア(Wikipedia)より引用。
「従業員に過度のサービス残業を強いて労働基準監督署の査察を度々受ける事態を招いたり、業績好調にもかかわらず外国人労働者や非正規雇用の確保で賃金の抑制を行ったり、世界第1位の自動車メーカーになることを目標に安易な拡大路線に走り品質管理を怠ったことが、2010年のトヨタの大量リコールに繋がったとする指摘もあるなど、彼の経営姿勢を批判する声もきわめて多く、改革への評価と表裏一体である。」 引用終り。
まさに小泉純一郎と一体となって、労働者派遣法を規制緩和と称して施行。多くの労働者の解雇と低賃金、身分保障をしませんでした。賃金を途上国並に押し下げ、巨額の利益をトヨタはあげたのです。
まさに、アメリカを模倣し、新自由主義の優等生であったトヨタ。小泉内閣と一体となって日本社会を格差社会にした原動力となったトヨタ。そのトヨタがアメリカでクレームがつけられ、アメリカで批判され、攻撃されているのは何とも皮肉なことです。
まったく小泉構造改革改革なるものは、日本を格差社会にしただけでなく、「ものづくりの伝統」「メイドイン・ジャパン」の品質への信頼まで破壊してしまいました。百害あって1利なしでした。
トヨタは「新自由主義」にとりつかれた経営が、いかにコストを支払わなけれ場ならないか、思い知ったことでしょう。でも気がつくのが遅すぎました。顧客の信用回復をするためには、新自由主義の痕跡を一掃しない限り駄目です。
政界への政治献金などもやめ、その資金はすべて顧客のために使うべきです。
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