失語症会話パートナー養成講座を受講
今日は朝から高知市東部健康福祉センターにて開催された「失語症会話パートナー養成講座」(高知言語聴覚士会主催)を受講しました。医療や介護の専門職を対象とした講座のようで、全然その分野に素養のない私には理解出来るのか不安でした。
90歳の父は一昨年、昨年と倒れ救急車で搬送され入院。幸い身体麻痺はありませんが、言葉が不自由になりました。毎日悔しい想いをして発声の練習をしています。それがなんとかできないか。専門家の意見を聞いてみよう。どういう措置をとるのか覗いてみよう。そういう気持ちで参加しました。
講座は朝の10時から午後の4時まででした。結構ハードでした。
参加された人達は、介護職、医療関係者などの専門分野の人達がほとんどでした。わたしは家族が失語症ということで参加しました。
講義の内容はとてもわかりやすかったです。
失語症は口が麻痺しているわけではない。耳が聞こえないということではない。脳の損傷で起こるものです。障害はいろいろあります。
「換語困難」 会話は難しい。
「錯誤」 意味が近い言葉をいう。取り違えしやすい。
「字性錯誤」 とっさにわかりにくい。
「迂回表現」 直接言葉で表現出きないので、周りの状況を説明している。
「ジャーゴン」 日本語にならない言葉を言い続ける。
「残語」 言葉の少ない人。
失語症の症状は多様であり、各人各様です。障害の特長を知ることが大事であります。失語症の人達は知的機能は低下していません。言語機能だけが「劣化」しているだけです。社会的礼節は接するほうがしないといけない。「上から目線」や、「幼児言葉は」いけないとか。
表意文字の漢字熟語は理解できるが、表音文字のかな文字は苦手である。
言葉で伝達できる情報は実は35%。65&は言葉以外の情報です。それを上手く活用して、失語症の人達とうまくコミュニケーションをとる必要性があります。
そのためには、
1)短く、ポイントを絞って話す。
2)先回りをしないで、しばらく待つ。
3)話題を急に変えない。(ついていけない場合が多い。)
4)はい、いいえで答えるで質問。
5)用意された答えの中から選んでもらう。
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コメント
mikanさんコメントありがとうございました。右も左もわからない私に対し、スタッフの皆様は大変親切にご指導いただきました。
通院の必要がなくなってから、どうして良いのかわからない状態でした。仕事忙しい年齢ですし。
お陰さまでどうすれば良いのか方向性が見えてきました。
今後ともよろしくご指導をお願いします。
投稿: けんちゃん | 2010.03.30 12:35
「会話パートナー」へのコメントありがとうございます。
内容も詳しく分かりますし、なにより受講者の感想が入っているので貴重です。多くのSTが読んでくれるとよいのですが。
投稿: mikan | 2010.03.30 09:37