余裕のある雑誌「考える人」
読書好きの友人から雑誌「考える人」(新潮社刊・季刊・2008年秋号・1400円)を借りました。お値段も良いし、なんだかゆったりした感じの雑誌です。
ヴァカンスこそ本当の人生。時間が自分のものになる。」という記事。
若い頃世界をヒッチハイクでまわったというアーチストの夫人。大気汚染の研究で博士号を元ながら、大手自動車メーカーを失業したご主人。現在は庭師。その間に料理を覚えたとか。
2人ともがつがつしない。フランス政府は「購買力が低いのは週35時間労働制度のせいだ。」と決めつけることに怒っておられる。
「購買力、つまり消費する能力という言葉自体、おぞましい。」「ヴァカンスこそ本当の人生。時間が自分のものとなるからです。ゆっくりした時間からなにかが生まれる。消費するためにたくさん稼げなんていうのは馬鹿げている。」(P55)
パリのレンタル自転車。すいすい走る。
自動車一辺倒の社会と決別。トラム(路面電車LRT)は大人気であるとか。
なんだ高知市の方が進んでいるのではないか。馬鹿なのは県と市のリーダーと、産業界のリーダーではないのか。足元の資源を打ち捨てていますから。つくづくそう思います。
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