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2010.03.16

外交の機密でも情報は公開すべき

 安倍晋三元首相が「お元気な」な発言を繰り返しているらしい。政権を1年足らずで放り出した政界のひ弱なプリンス安倍晋三氏。何故今頃お元気なのか理由がわかりません。

 最近日米密約問題を検証してきた外務省の有識者委員会(座長・北岡伸一東大教授)は9日、岡田克也外相に報告書を提出し、「広義の密約はあった。」と言い切りました。


9月20日付 日米「核密約」問題 究明は新政権の使命だ (徳島新聞)

 これで歴代自民党政権が言っていた「非核3原則」は大嘘であり、米艦艇は日本政府との事前協議無しに核兵器を日本へ持ち込んでいたことが証明されました。

 問題は自民党の対応。なぜ見え透いた嘘の国会答弁をしてきたのか?完全な偽証ではないか。

 安倍晋三氏はこのようなことを言っていました。

 全文引用します。

「密約問題は今後の同盟機能強化に生かすべき。」(安倍晋三メールマガジン)

最終変更日時 2010年3月10日


「日米間の密約について検証してきた外務省の有職者委員会は昨日、報告書を提出しました。
焦点は安保条約改定時に核搭載艦の領海通過、寄港を事前協議の対象にしないという密約が在ったかどうかでした。
結論は文書は無いが、暗黙の了解があり、その事は海部内閣まで引き継がれていたという事でした。
岸元首相は「当時の日米間の当事者は、持ち込みとは陸に揚げて据え付けるという認識だった。
寄港は持ち込みに当たるかどうかまでつめていなかった」と話していました。
テレビのインタビューでも晩年そう答えていたと思います。

その後佐藤内閣時代の非核三原則によって解釈の違いが明確になり、暗黙の了解が必要になったのでしょう。
忘れてならないのは、当時は冷戦下にあり、日本の安全を守る為、評価は歴史に委ねるとの覚悟で苦悩の末の判断であったということです。

安保条約改定によってはじめて事前協議制度、日本防衛義務が米国に課せられました。
改定が実現しなければ、旧安保は米国の了承無しに廃棄出来ず不平等な条約のままでした。
そして日本はソ連の核の脅威にさらされていました。

今回の検証を機に、日本は何によって守られてきたかを直視し、今後の同盟機能強化に活かさなければ、同盟の信頼を傷つける結果に終わります。
非核三原則については領海通過、寄港は認める方向で議論を始めるべきではないでしょうか。 」

 祖父の岸信介氏が日米安保条約を制定し、大叔父の佐藤栄作氏が「非核3原則順守」を言い続けてきた経緯は理解出来ないこともない。しかし、「それとこれとは違う」と私は思います。

 「アメリカ軍のおかげで日本の石油輸送は守られたんだ。アメリカ軍のご威光に逆らうことは非国民だ。」と安倍晋三氏は言っているようなもの。

  仮に安倍晋三氏の言うような、政治的な背景があったにしろ、外交機密文書は、きちんと情報公開のルールをこしらえて、30年後には公開するとかすべきでしょう。そうした動きをされた形跡も自民党歴代政権には見られない。

 そうしないと「密約」が正しかったかどうか。後世の国民が検証することができないからです。それでは国政を担う責任を放棄したことに等しいと思います。

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コメント

KOREAさんコメントありがとうございました。

>あんまりあの国に楯突いたらイラクみたいに難癖つけられて滅ぼされちゃうよ

 あまりにアメリカに従順すぎる(小泉のポチが良い事例)でしたので、アメリカも勘違いしたのです。

 アメリカは覇権国家であり帝国主義国なのですから。

 そこは外交力と駆け引きです。

 アメリカの友好国であるサウジアラビアとトルコはイラク戦争の時に自国の米軍基地提供を拒否しました。ポチではりません。

 緊張関係があってこそ、友好は深まるのです。

 歴代自民党首相の国会での「証人喚問」は必要です。嘘つきは偽証罪で告発し、刑務所へ収監すべきです。

投稿: けんちゃん | 2010.03.17 09:38

アメリカ軍の御意向よくお判りで
あんまりあの国に楯突いたらイラクみたいに難癖つけられて滅ぼされちゃうよ

投稿: KOREA | 2010.03.16 20:29

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