どこへ避難すれば良いのだろうか?
チリ大地震は、津波警報が2月28日午前9時33分に発令され、注意報が解除されたのは3月1日午前10時15分でした。地域の防災行政無線で聞きました。東北地方沿岸部や、高知県須崎市など高台にある避難所に市民が避難する様子がテレビや新聞などで報道されました。
今回の津波警報の内容は「海や河口部に近づかないでください。」ということでした。しかし想定される南海地震のように、津波の規模が大きく、より浸水箇所が大きればどうなっていたのでしょう。
私の居住する二葉町は海抜零メートル地域。軟弱地盤であり、南海地震時の想定震度は最大7です。大きな被害が予想されますのに、安全に逃げる避難場所が現在ありません。自然地形の高台も耐震構造の公共建築物もないのです。
そこで3年前に結成された二葉町自主防災会では町内の3階建て以上の民間マンション所有者にご協力いただき、廊下と階段部に「災害時津波一時退避所」として町内に10箇指定しました。防災マップに表記しています。
津波の脅威が完全に去るのは24時間です。所有者のご好意で退避出来る場所には、床以外になにもありません。そこで24時間退避しなければなりません。
30年以内に南海地震の起こる確率は60%と言われています。知事さんと高知市長さんにお願いします。30年以内に公共施設で津波に安全に退避出来る場所を地域にこしらえてください。
(高知市の種崎地区にある津波避難施設。最大800人が避難できるそうです。)
このままでは低地で高台のない市民は津波や浸水に避難することも出来ず死をまつだけです。「予算がない」ことを言い訳にせず、「市民の命を守る」ことを最優先課題にして取り組むべきです。現状では町内の避難訓練も出来ません。
(1946年の昭和南海地震。規模が小さいと言われたが高知市下知地域は浸水しました。)
チリ大地震は他人事ではありません。津波の様子を見ていまして、身につまされました。またどうやって生きて行けば良いのか不安になりました。
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