"核密約問題”に思う
やっぱり「非核三原則」は幻だったんだ。歴代自民党内閣は「嘘をつき通して」来たことが判明したことです。そちらのほうが大問題です。
背景には「冷戦構造」ということがあり、日本は被爆国でありながら、アメリカの「核の傘」で守られてきたという冷徹な現実がありました。それは十分に理解出来ることではありますが、安倍晋三・麻生太郎といった首相歴任者が「昔のことを暴き立てるよりそれにより日本の平和が保たれてきたからいいのではないか」という開き直りをしていることの方が大問題です。
日米密約:3密約確認 非核の虚構、崩壊 歴代外相、弁明に終始(毎日新聞)
安倍氏は取材でこう述べていました。
「倍晋三元首相も記者団に「いわゆる核密約についての申し渡しは前任者からはなかった」と説明し、60年に日米安保条約を改定した祖父の岸信介元首相に関しては「密約という認識はなかったと思う。冷戦の中で指導者が日本を守るために判断した」と語った。
(」毎日新聞)
政治的決断であった。結果として日本の平和は守られたんだ。とも言いたげです。
でも「嘘をついてきた。」「国民を騙してきた。」という事実は明白になりました。歴代自民党政権は「説明責任を放棄」してきたのです。これは大問題。
当然外交上や政治的配慮が働きm交渉時には「秘密にしなければならない事項」はあるでしょう。しかし時が経過すれば情報公開する必要性があります。
30年、50年経過すれば外交文書は公開する。そういう原理原則すら政府にも外務省にもなかったんですから。
政権交代がなければこうした「密約」の問題も表へでませんでした。どう解決するのかはまた別の意味で難しい問題ではあります。また今回の調査もすべての事実が明らかになったわけではありません。でも「それで平和が保たれたのだから、昔をほじくり返すな。」という自民党の一部にある暴論では国民は納得しないのです。
米軍普天間基地問題や、日米安保条約の問題も国民的議論の中で解決すべきことです過去と向き合うことはとても大切であると思います。
日本は「被爆国」であるから核問題にはデリケート。そういう「配慮」が密約になったんでしょうか?密約はないと国会答弁してきた歴代自民党首相や歴代の外務大臣を国会に招聘し「証人喚問」をすべきであると思います。
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