本川揚水発電所を見学しました
今日はまたまたどん曇りで雨模様。昨日は上天気でした。国道194号線をいの町本川を目指して走行しました。新緑の季節です。
Oさんの特別な配慮で四国電力本川揚水発電所を見学することができました。Iさんが発電所内部を案内していただきました。
本川揚水発電所は、昭和53年から着工され、昭和59年6月に完成した揚水発電所です。最大出力は60万キロワットです。四国の水力発電所です。大渡ダムのある大渡発電所が3・3万キロワットですから巨大さが理解できます。
本川電力センターから車で少し坂を下ったところに、発電所の入り口があります。ここから車で300メートルの地下へ降ります。トンネルの大きさと長さに驚きます。
そして最初に見学しましたのは、大きなランナと言われる巨大なステンレス製の水車です。これが回転して動力を発電機に伝え電気を起こします。ここに置いてあるのは予備で、2つのランナが万に1破損したときに取り換え用だそうです。
とにかく硬くて大きい。船の船首のように水を切るように加工されています。天井にある大きなクレーンはこうした重量物を吊り下げ運ぶためのものです。
エレベーターで地下3階段へいきました。これはポンプ水車の軸の部分だそうです。今日は発電をしていないので止まっていましたので,近くで見る事ができました。
私も写真を撮っていただきましたが、その巨大さがわかります。とにかく大きい。こういう設備が2つ据え付けられています。
水圧管には無数のボルトがあります。Iさんの説明では「焼き締め」と言いまして、バーナーであぶってボルトを膨張させ固定し締めます。冷却されますと締ります。逆に取る場合はあぶって取るそうです。
説明パネル。左右に膨らんでいるのは空気層のタンク供給装置であるとか。ポンプ水車は発電前に水に浸かっていますと水圧で廻りません。そこで空気を注入し水を追い出すと、回りだします。ある程度回りだして水を入れます。そうするとポンプ水車は回転し発電します。
揚水発電は夜間は火力や原子力の余剰電力で水を大橋ダムから、上部の稲村貯水池へ汲み上げます。水がたまったら昼間発電します。
「揚水発電所は上部貯水池に水がありさえすれば、わずか10分足らずで発電することができます。しかもコストは発電時には殆どかかりません。
この仕組を見学に、台湾電力や東南アジアからも視察団がよく来られ案内したことがあります。」とTさんは誇らしげに話されました。
総工費は1000億円(今なら2000億円)。この発電所のおかげで、国道194号線も改良され良くなりました。地元自治体にも大いなる固定資産税も支払っておられて大きなる地域貢献をしています。しかもクリーンなエネルギー資源です。
感想は「とにかく凄い」の一言です。これを建設した日本の技術力の即底力を感じました。
連日の雨で大橋ダム湖は、満水状態です。揚水発電が能力をフルに発揮出来る条件が整っているようです。
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