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2010.04.20

今週の「野良犬メディア」を見る

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 今週号の野良犬メディア「週刊現代5月1日号」を雨の中買ってきました。だんだん価格は上がって400円もします。

新聞のように宅配されない野良犬メデアである週刊誌(談合記者クラブマスコミへ加入していないと言う点で良い意味でも私は呼んでいる)は、どうしても「刺激的な見出し」で売ろうとする。

 通勤電車の吊り下げ広告や、駅のスタンド売りや(これは大都市部での販売方法)、コンビニ店頭(これは田舎でもあります)が主体なので、「見出し勝負」なのです。

 それで今週号は「解散総選挙全議席完全予測 民主悲惨101議席減らして207議席 自民僅差で第1党に返り咲き再び政権交代へ」とあります。
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 記事を読んで行きますと最近の鳩山内閣の支持率急落と無党派層の民主党離れの傾向、「次点バネ」が働く選挙の原理や、地方では組織がしっかりしている自民党の底力(例えば高知県などの田舎)などで自民党は議席を保持し,獲得して再び与野党逆転に。しかしその差は僅少差で、「みんなの党」や新党がキャスティングボートを握る可能性は大きいとか。

 もっとも数字の根拠は怪しいところもありますね。例えば高知選挙区では昨年落選した橋本大二郎氏(元県知事・無所属)や,3回落選した田村久美氏(民主)がエントリーしたことになっていて、「ありえない話」です。

 長崎選挙区では久間氏(自民)が、新人の福田氏(民主)に敗れた番狂わせがありました。昨年は民主に強い「追い風」があればこそ。今は全然なく「逆風」ですから。次点バネで久間氏が返り咲く可能性は高いでしょう。

 ありえない話ではないでしょう。でもそうなって政治が混乱することがいいことでしょうか?僅少差であれば,再び政界再編が起こり、がたがたし、国民が政党政治に嫌気がさす。政治に無関心になるようにはなりやしないか。そう思います。

「われらが小沢先生を貶める週刊現代よ覚悟しろ 小沢軍団実名 顔出して ついに登場」(P48)も仰々しい見出しの割りには中身は普通の取材記事である。
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 3人の「小沢チルドレン)と談合記者クラブマスコミが名付けた議員である杉本かずみ氏、永江孝子氏、鈴木哲夫氏らが登場し、取材記者とのやりとりされている。

 小沢氏は独裁者でもなんでもない。本物の政治家。知る限りでは元自民党の野中広務氏と小沢一郎氏と、加盟静香氏は本物の政治家。構想ビジョンを実現させる政治力があるから。実行力がある。

 いわゆる2世3世議員は政策立案能力はあっても実現のために汗をかこうとしない。

 小沢さんはいろいと叩かれても、いかがわしさ、怪しさも力の源であると。50年後に評価される政治家がいてもいいのではないか。とも彼ら3人は言います。

 結論は鳩山内閣は退陣をしてはいけない。普天間基地問題は基地を単に国内のどこかへ移設するだけの問題ではない。
 日本国内に依然としてアメリカの軍事施設があることが,独立国家としていかがなものかどうか。10年、20年かけて日本の自己防衛を考える。単に移設先がきまりましたのではなく、そういう日本の姿勢を撃ち出すことにリーダーシップを発揮できれば,鳩山総理は再び浮上するチャンスがあると確信しています。(P52)

 だということです。
 鳩山首相は「渦中の徳之島訪問をするのでしょうか?もし実現すれば徳之島での「タウンミーティング」は熱いものになるでしょう。

 談合記者クラブマスコミより,今週の野良犬メディアは,案外「本質をついたまともな:ことを言っている。」と思いました。今週は400円の価値がありました。
 

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