重い現実にため息が出ます
名張毒ぶどう酒事件が、最高裁で審理差し戻しを、名古屋高裁に決定したニュースには本当に驚きました。事件から49年目。人生の大半を拘置されている奥西勝さん(84歳)とすればどんな思いでしょうか。
名張毒ぶどう酒事件:審理差し戻し 一日も早く再審を/3年かけ農薬入手(その1)(毎日新聞)
冤罪である可能性も高いといいます。当時の警察の鑑定方法が稚拙であり、最新の科学鑑定では使用された農薬と、奥西さんの自宅にあった農薬は同一ではないとの鑑定。当時の警察は同一とみなし、奥西さんの有罪確定の大きな物証としていました。
奥西さんが84歳の高齢(母と同じ年齢)ですので、一刻も早く名古屋高裁は再審をすべきでしょう。
足利事件の菅家さんの事件といい、警察での取調べ、検察での取調べの公正さの担保が必要です。取調べの「可視化」が言われていますが当然です。
裁判員裁判で、市民が刑事裁判に関与する時代になりました。「冤罪」が続くと、警察・検察の取調べのあり方を今一度再検討しないと裁判員制度の公正さが疑われるのではないのでしょうか。
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