沖縄の問題を矮小化するな!!
(この人物こそ「対米従属論者の代表的人物でした。)
主に「対米従属こそ日本の国益」と信じている自民党の人達や、追随する大手マスコミ、政治評論家の皆さんがたが、鳩山首相の言動をあげつらい、冷笑し、酷評している。結局アメリカに屈服し、もとの自民党案の辺野古移設案になったら,非難されてもしかたはあるまい。
鳩山内閣以来この8ヶ月の「迷走」が無駄かと言えば全然そうではない。それだけ沖縄の基地問題は日本人全体が関わらなければならない問題である。ことを日本国民に知らしめたことだけでも,鳩山首相の「功績」は大きい。皆今まで沖縄基地問題に関心がなかったし、無関心にさせられていたのです。
自民党時代は沖縄だけに基地の負担を押し付け(日本国内の75%、34の米軍基地があります),交付金や振興策があるから「我慢しろ」政策で押し通してきました。しかし米軍の「抑止力」の恩恵は沖縄には全くなく、基地公害と米軍の犯罪,騒音に敗戦後65年間悩まされてきました。
日本国民が知ろう人しなかった問題が明らかになるにつれ、「沖縄の現状には同情はするが,米軍基地をわが地域に持ってくるのは断固反対だ」との意見を地域社会のリーダーである県知事が発言するのはどうなっているのか。
日米安保条約の根幹に触れる問題ではないか。鳩山首相は全国知事会で沖縄の基地負担軽減のために各県知事に「お願い」をしましたが、「にべもない反応」が続出しました。問題の本質、深刻さが出ています。
5月23日には,西日本各地が大雨の中、山口県岩国市では,岩国基地拡張に反対する市民集会が4000人を集めて開催されました。この事実も大手の報道機関は報道していません。
私も関係者のブログなどで知るしかない状態でした。
談合記者クラブマスコミの論調は、未だに「アメリカ言いなりにならないから混乱した。」「アメリカの言いなりの自民党案がまだましだった。」「いままでどうり、沖縄を踏みつけることが日本全体の安全につながる。基地負担は沖縄だけが担うべきだ。」と大合唱しています。
きっと自民党政権時代に、「官房機密費をたんまりもらった」ことで、もたつく鳩山政権打倒こそ、「恩返しである」と張り切っていることでしょう。
参考ブログ記事 絶好調の野良犬メディア
いずれにしろ、沖縄基地問題は簡単な問題ではありません。アメリカが高慢で尊大な態度の何故でるのかと言いますと、日本を米軍基地で「抑止」しているからなのです。
保守派も左翼もその「現実」を直視した議論をしていただきたい。沖縄の米軍基地は日本をすぐに軍事占領するために存在していることを忘れてはいけません。決して米軍は日本国土を守るためにだけ駐留しているのではありません。
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