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2010.05.19

脱亜入欧から脱欧入亜の時代に

 明治時代に当時のオピニオン・リーダーの福沢諭吉は「脱亜入欧」を国民に説き、日本人の個人意識の変革を促しました。結果として近隣アジア諸国を見下し、軍事的な侵略まで行なう結末になりました。

 敗戦後も一貫して日本人は欧米志向。「外国人」といえば欧米の白人を言います。近隣アジア諸国出身の人達を、欧米人より無意識に一段下に見下す意識があるようです。

 しかし今の時代は欧米の時代は終わりつつあります。確実にアジアの時代が来ています。
 ギリシャの財政危機問題は、南欧諸国へ波及し、ユーロ全体を揺るがしています。またアイスランドの噴火もあり、確実に「欧州時代の終わり」を象徴しています。

 一方アジアは大国の中国,インドのみならず,韓国,台湾,タイ,ベトナム,インドネシア,マレーシアなどの経済発展は著しい。インドを加えると世界の人口の6割を占めるようになります。経済も急速に拡大しています。

 最近ではオーストラリアまでが「アジアの一員」になりたがっています。

 今こそ「脱欧入亜」の時代ではないでしょうか。

 偶然でしょうが、先日の「クロマグロ保護」「サンゴの保護」の国際会議がありました。欧米諸国はクロマグロやサンゴの保護をヒステレックに叫んでいました。日本は冷静に対処し、中国や韓国やアジア・アフリカ諸国に積極的に働きかけ,欧米主導の保護策を見事に粉砕しました。

 久々の日本外交の勝利でした。平和的に「大東亜共栄圏」をこしらえればいいのです。アジア諸国はその有益性に気がつきました。

 「中華帝国」の膨張はアジア諸国は警戒しています。日本は韓国とうまく協調して、アジア共同体をこしらえるべきであると思いました。

 あのクロマグロ問題が「脱欧入亜」の象徴のように思うからです。

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