平和と独立を守るしくみとは?
「日本国憲法と米軍駐留(核の傘)が日本の平和を維持してきた。」その歴史的現実を保守層も左翼勢力も率直に認めるべきでしょう。
日本国憲法第9条は世界に類なき平和の理念を唱えています。しかし全世界の人々は日本がその憲法条項を保持していることすら知りません。歴代政権がきちんと広報しなかったからです。
アメリカの核の傘で日本は,旧ソ連や中国の軍事的脅威から守られてきたことも事実でしょう。主に沖縄米軍基地のおかげでした。サンフランシスコ平和条約で日本は占領から独立し,国際社会へ復帰しましたが、沖縄は米軍軍政下に入り、より米軍基地機能が強化されました。
本当に問われるのは「日米安保条約をどうするのか?」「日本の防衛をどうするのか?」のきちんとした将来構想を打ち出すことです。
自民党政権下では,日本全体の国益のために、沖縄だけに米軍基地を集中(75%)させ、沖縄を踏みつけているのは忍びないので多少の交付金を投与するというものでした。
「日米安保を破棄し,米軍撤退」とすれば、ロシアや中国という軍事大国に隣接する日本はどう自国を防衛するのか。核武装も含めた軍事増強も検討するのか?左翼勢力はその回答を国民に出さないといけません。そうしなければ無責任です。
今の時代は幕末の龍馬の時代よりは判断が難しいのです。当時は琉球は軍事占領されていませんでした。ペリーは幕府が開国に応じなければ琉球を軍事占領し植民地化する上申書を大統領に出していました。事実2ヶ月間も琉球に滞在沖縄本島の測量,海図の作成をしています。
1945年4月に沖縄に侵攻した米軍がペリーの海図を参考にしたのかは不明です。150年前からアメリカは琉球を軍事占領する思惑があり、今それは実現しているのです。沖縄の米軍基地は日本を軍事占領するためにあるのです。
米国の属国化を国益とする保守勢力。安保廃棄と米軍撤退をスローガンに掲げるも具体論,防衛論議のない空論の左翼勢力。ズルズルと敗戦後65年間沖縄は米軍に占領され続けてきました。
日本のあるべき姿をどう提示するのか。それが今真に問わているのです。正念場になっているのは日本国全体なのです。社民党だけではありません。
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