« ガソリンはいつまで上がるのか? | トップページ | 今年もゴーヤの季節到来 »

2010.05.09

今週の野良犬メディアは必読ー面白い

Titigorf_r


  今日は父のゴルフ打ち放し場へのお供に。打っている間の1時間半は読書タイム。いつもは図書館で借りてきた本の消化に読書します。今日は連休で発売日が変則的な野良犬メディアである「週刊現代 5月22日号」を読んでいました。
Sgendai522m
 今週号は、「珍しく」記事内容が充実しています。だいたい週刊誌のネタは評論家連中は「アメリカ追随の社会を目指せ」式のアメリカ追随論者か、もしくは「日本はもうダメだ」とひたすら危機を煽るデマゴーグ評論家のどちらか。今回はそんな「インチキ・ゲンジャ」の記事やコラムが少なく,野良犬メディアの真骨頂を発揮していた。

 しかしいつのまにか価格が400円になったいるのは関心しない。
Okinawamondai_r


 まず「普天間基地移設 失望は怒りに変わって燃え盛る 渡瀬夏彦(沖縄在住ノンフィクション作家)の記事(巻頭白黒グラビア)は読み応えがあり、まともな評論でありました。

 「実際に会場の読谷村運動公園に駆けつけて感じたのは、ここには思想的信条を超えた「県民の総意」が結集している。若いカップルや家族連れ,杖をついた老人や車いすの人達が皆思いをひとつにして,自発的にこの場に足を運んだ。」

 県民大会よ様子は「ホタルの国から」のブログ記事参考 「県民大会が1枚岩に

 「しかしその一方で,大手メディアは「移設先はアッチらしい、いやコッチらしい」とか、「普天間に変わる代替え基地を造らないとアメリカが怒る」とか憶測を交えた表層的な報道を繰り返してきた。」

「そもそも米海兵隊は日本を守る「抑止力」なのか。普天間基地の代替え施設を沖縄周辺に造る必要など、本当は少しもないのではないか。そうした本質的議論とは関係の無いところで危機感を煽ろうとする大手新聞やテレビ局が哀しいかな,目立つ。」

 このあたりの認識は私と同じ。大手マスコミ=談合記者クラブマスコミ=対米追随論者ですから。

「沖縄の負担軽減という問題の本質を見失いためには、どうしたら良いのだろう。答えは、きっと簡単だ。沖縄の歴史と現実を少しでも知ることである。」

 先の大戦では沖縄は本土防衛のための「捨石」とされ、悲惨な地上戦を経験。戦後は27年間米軍統治(サンフランシスコ講和条約の結果)、多くの沖縄の米軍基地はその間に巨大化し、日本の米軍基地の75%が、面積0・6%,人口1%の沖縄に押し込められました。
Okinawabeigunkiti

 渡瀬氏のレポートは、米軍犯罪の多さ,事故の多さを綴っています。しかもその多くの米軍犯罪者は「日米地位協定」により、基地の中へ逃げ込めば犯罪者は無罪となり本国へ逃亡した。沖縄の人達は「泣き寝入り」状態であったと。1995年の小学生暴行事件は,被害者の家族が「泣き寝入り」をしなかったので、大きな規模の抗議集会になっているだと記事は書いていました。初めて知りました。

 「基地経済頼みというイメージはまやかしだ」という項目も確信をついています。現在基地経済は沖縄経済の5%に過ぎません。なくなっても全然沖縄の人達は困りません。むしろ基地によって阻害されていたまちづくり,都市づくりが進展する可能性が大いにあるのです。

 そして渡瀬氏はこう結んでいます。

「米軍自体が海兵隊の沖縄からの撤退を覚悟していると言われているいま、「思いやり」という名の思考停止で、アメリカに「沖縄」を差出続ける理由は、もはやない。」

Serikabakac

 続いて54ページ「沢尻エリカと高城剛 犬も食わない「離婚」j記事。映画「パッチギ」での、ピュアな在日の女子高校生役が印象的だっただけに、高慢で散漫な振る舞いはどうしたことでしょう。中高年のおじさんはおろおろするだけです。
Dtakashimaya_r


Dmitukoshi_r
 巻頭グラビア記事は、大都市部の豪華絢爛なデパートを紹介しています。日本橋高島屋、日本橋三越、松阪屋名古屋店、大丸心斎橋店など。デパートの時代は去ったと言われていますが、これらのデパートは生き残こるでしょう。大金持ちがたくさんおられる大都市部に立地し、徹底的な豪勢なサービスを文化的な価値をつけて提供しているからですね。

 例えば高島屋日本橋店では「老舗の寿司が味わえる:と専門店でのお寿司が1人前4200円!

 田舎の貧乏人はハゲタカ・スーパーのイオンで安物のジャンク・フードでも家族で食ってろ ということですね。「格差社会」での「差別化戦略」でのみ都会のデパートは生き残るということがよく分かりました。

 あとの記事は「野良犬メディア」の本性である,時の政権批判の記事。これらの記事は面白かったです。
Nonakavstatibana_r


 野中広務VS立花隆という「ヘビーな対談」は面白い。P38desu.野中氏は最近「官房機密費」のバラマキを小出しにして、マスコミに登場しております。プロダクションをこしらえていて、講演料は交通費。宿泊費別で30万円からだそうです。

Hatoyamaowari_r

 時の政権批判ということで「見出し」で売る野良犬メディアでしょう。電車の吊革広告で売らんといかんし。

 今週号の野良犬メディアは400円の価値はありましたね。


|

« ガソリンはいつまで上がるのか? | トップページ | 今年もゴーヤの季節到来 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今週の野良犬メディアは必読ー面白い:

« ガソリンはいつまで上がるのか? | トップページ | 今年もゴーヤの季節到来 »