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2010.06.09

大国の”谷間”でしぶとく稼ごう

 5月の終わり頃に来日したアメリカのクリントン国務長官の日本滞在時間はわずか4時間。中国には4日間も滞在し、上海万博見物までしたとか。日本もなめられたものです。

 でも良いのではないでしょうか?20世紀の超大国は間違いなくアメリカ。21世紀の超大国は中国でしょう。その両国が「談合」するのは当然。覇権国家、帝国主義国ですから。日本はその”谷間”にあります。日本が難しい立場なのはもう1つの覇権国家ロシアとも隣接している位置にあることです。

 ものは考えようです。日本は世界に誇る平和憲法を持っている。もっとも歴代自民党政権も、いまの民主党政権も世界にそのことを宣伝しない。確かに「アメリカの核の傘」のなかに日本は入っていますが、アメリカ、ロシア、中国という核大国、覇権国家の中で、日本が核武装しない、出来ない選択肢のなかでは、「よりましな」選択なのです。

 中国、ロシアの強権ぶりには日本は耐えられないでしょうから。

 しっかり技術開発と、ソフトの開発を行い、交易国日本として「世界になくてはならない国」になればいいのです。日本主導で核兵器を廃棄するように、核保有国に迫るような多次元外交を日本はいまこそ展開すべきなのです。

 かつて石橋湛山が提唱した「小日本主義」を今風に編成し、世界中がうらやむ経済大国、福祉大国、環境大国、文化大国、技術大国、教育大国、情報公開大国、民生大国になればいいのです。

 外交力と情報発信力を日本が持てば怖いものはありません。核兵器の覇権に頼る幻想にとらわれることは全然ありません。しぶとく谷間で稼げばそれは実現可能です。

 独自の国家観、社会観,文化の確立が必要です。それは出来ると日本人として宣言したいものです。

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