都市の「魅力」とはなんだろうか?
最近はしばらく都市論や,再開発問題に対してコメントしてきませんでした。国政の動きも急でしたし、なにしろワールド・カップもあることですし、地域では防災対策を主に考えてきたからです。
25年間関わってきた香南市夜須では、ヤッシー・パークやYASU海の駅クラブが誕生し、少しでも当初から関与してきた者として形になったことには嬉しい限りです。
しかしながら20年前に当時高知青年会議所で懸命に取り組んできた「都市再開発セミナー」。高知市を「快適都市にしたい」という熱い思いは,全く実現されることなく今日に至っている。
ひどいことには前市長が多額の負債を残したため,市民の安心・安全のための防災工事もできない有様。下知地域住民は「棄民」なのですから。
高知県。高知市合同のプロジェクトである「高知市中心市街地活性化ー東西軸の強化」というテーマの都市再開発論議があり、関係者がヒアリングに来られたので、「忘れていた」感覚を取り戻そうとしようとしています。
さてどうしたものか。とりあえずは昔の感覚を取り戻す,リハビリを最近始めることにしました。
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コメント
やっしーさんお久しぶりです。コメントありがとうございました。
ご指摘のように郡部に居住し,高知市内へ通勤・通学している人達は、公共交通機関の利用は大都市部と比べると格段に不便です。
絶滅されない飲酒運転もその原因のひとつでしょう。翌朝車が必要だし。ついという気軽な動機担っているからです。ある意味やっしーさんのご指摘のように深刻な問題です。
さて来年は統一地方選挙の年です。高知市長選挙,高知県知事選挙もあります。
全立候補者に「地方公共交通をどうすればいいのか?」という具体的な質問事項を書いた公開質問状を作成し,回答を(無回答の場合でも)公表してみてください。
その結果をマスコミ各社に持ち込めば,少しは効果が上がるでしょう。
投稿: けんちゃん | 2010.06.23 09:26
>高知市を「快適都市にしたい」という熱い思いは,全く実現されることなく今日に至っている
そうですね。高知市は、都市づくりにおいて確固たる方向性を見出せず迷走していますね。
それどころか、中心部にも自動車中心の都市計画を適用した結果、街がどんどん荒廃しているように思います。
こちらも、ブログを更新しようしようと思いながらなかなか更新できていませんが、ぼちぼち書いていく予定でいます。
公共交通の問題も、本来は緊急を要する課題です。これ以上問題を先送りにすると高知県衰退の一途を辿っていくのは間違いありません。
むしろ、通勤にすらまともに利用できないほどの役立たずでお粗末な状態が放置されているに関わらず、よく政治問題にならないのか不思議です。
仕事が終わりクタクタに疲れていても最後の力を振り絞り自分で車を運転して帰宅しないといけない。これは不便どころか危険ですらあります。
実際に、昨年北川村のゆず出荷場の季節労働者が15時間くらいに及ぶ勤務の後、帰宅時に居眠り運転で電柱に衝突し死亡しています。
高知市であっても本質は変わらないでしょう。夜の22時や24時に上がるシフトで勤務している人は、電車やバスで帰宅するという選択肢はほぼありませんから。
明らかに”公共”交通機関としての体をなしていません。
高知市街地ですら低レベルな公共交通しかないゆえに、自動車に頼らざるを得ず無駄な出費を強いられています。週末利用も前提にしたミニバンを一人で運転して通勤など無駄で非効率すぎます。
明らかに社会の損失と言えるでしょう。
高知市近郊で通勤に不自由なく使えるようになるだけでも、過度に自動車に依存することはなくなります。多くの家庭において保有台数を削減できます。カーシェアリングで十分という家庭も増えるでしょう。
もはや、車が好きで運転することが楽しくて車に乗っている人は少数派。車に頼らなくてすめばそれに越したことはないと多くの人は思っています。
公共交通の建て直しを大きく前進させるには、それに熱心に取り組む候補者を県議会あたりに出す必要がありそうです。議員一人の力では限界があるでしょうが、いないのとは雲泥の差です。
投稿: やっしー | 2010.06.23 09:05