荒天時の海の行事の判断は難しい
先日の浜名湖でのボートが転覆し、研修に来ていたチュ学生が水死した事故がありました。湖面へ出たものの、荒天になり、モーターボートで曳航中に事故は起きました。
浜名湖ボート転覆:移管後えい航初めて 青年の家所長謝罪(毎日新聞)
ボート転覆死「中に友達が…」発見まで2時間半(読売新聞)
研修に使用されたボートは、本来大型客船などの避難用ボートに使用されるタイプの手漕ぎボート。本来は転覆しそうもないタイプ。
20人程度が乗船し、備え付けのオールで漕いで推進するボートでしょう。舵も後部についていると思います。
自動車の牽引でも、引っ張られる車にも運転手が必要です。運転ができる人でないといけません。
平らな道路の上でもそうなのです。まして荒天時の海の上(湖であれ)では、牽引されるボートの上にも、船舶免許を持っている人と、海の研修事業に詳しい人が乗船すべきであったと思います。
乗船して牽引されるボートの舵取りが必要ですし,万一転覆しても、生徒たちがどういう状況なのかわかります。また牽引するボートとは別に並走してボートを運行させるべきですね。当時その余裕があったかどうか。
風が強くなり,雨でも降れば、海に慣れていない子供たちは不安になり、よりボートは不安定になった可能性もあります。横波を受ければボートは簡単に転覆するでしょう。ひととび転覆すれば、ボートはヨットのようにセンターボードがないので、自力で起こす「復元)することはできません。そのままです。
死亡した女子中学生はなんかの事情でボートが転覆したときに外の湖面へ投げ出されず、ボートが覆いかぶさってきて閉じ込められたのでしょう。そのなかは真っ暗で視界はなく、救命胴衣をつけていたとは言え、波で上下したら恐怖そのものだったでしょう。
青年施設の所長さんは転覆したボートから3人を泳いで助けたというのですから凄いです。あと1人いることを確認できなかったのが残念でした。突然のことで生徒も先生も施設の職員の人達も取り乱していたことでいると思います。
局地のお天気の判断は難しい。たぶん洋上研修が実施されたということは、出艇時は危険ではなかったと思います。しかし研修中に風が強くなり、風向きも危険な方向に変わりそうだったので、中止し、港へ引き上げる途中での惨事であったようです。
わたしも他人事ではありません。夜須での海の駅クラブでの海の体験事業に関わっているからです。
急な天候変化や、海の体験を実施するしないの判断を、だれがどうするのかをきちんとルール化しないといけないと思いました。
だれがいなくなったのかをチェックすることをしないといけないでしょう。そうすればすぐに救助でき、助かったかもしれないからです。
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