もうだめだ”左翼政党”
この参議院選挙は民主党の大敗と,自民党の復調、みんなの党の躍進が目立っています。もうひとつの側面は「左翼政党のどうしようもない退潮」という傾向に歯止めがかからないことでしょう。
まず社民党。「沖縄の人達を裏切れない。」と福島社民党党首は鮮やかに民主党との連立を解消。党内の異論を押切り歯切れは良かった。しかし参議院選挙では議席を減らし,投票総数も減少しました。
共産党も投票総数を減らし、テレビによく登場していた小池氏は東京選挙区でみんなの党の候補者と競り合って落選しました。高知でも春名候補の得票は法定得票数に満たない惨敗でした。
「日本の平和を真摯に考える」「国民生活を基本にした政策を」という左翼政党がどうして退潮したのか?指導部は真摯に真剣に存在意義を考えないといけない。
原因の1つは支持基盤,固定層の先細りと減少でしょう。社民党のご先祖の旧社会党は実態は労組主体の硬直的な政党でしたが、自民党の対抗政党として幅広く無党派層の勤労者の支持を集めていました。しかし実態は市民運動に極めて冷淡な硬直した政党でした。社会党の労組組織多くが民主党に移行するや、見る影もない「泡沫」政党になりました。
共産党も政党助成金ももらわず、企業献金もない健全な政党です。しかしとうとう「国民政党」になることはなく、年々得票数を減らし、比例代表で2から3議席獲得する程度の「泡沫政党」になってしまいました。党勢回復のめどもありません。
民主党は「第2自民党」になり、ある種の「安心感」を与えるのか、国民の一定多数の支持を集めました。しかし実態はなんら自民党とかわりばえのしない政党であることが国民にわかってしまいました。
それで「変種」のわけのわからない「みんなの党」が異様に支持を集めました。これではますます老舗の左翼政党は衰退してしまいます。
昨年の「政権交代の総選挙」でも惨敗した左翼政党。そして今回の参議院選挙での惨敗。国民から「レットカード」が出されていると左翼政党関係者は猛省すべきでしょう。
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