金賢姫来日の目的は?
一向に進展しない「拉致問題」。20日に金賢姫元死刑囚が来日し、軽井沢の鳩山前首相の別荘で、拉致被害者の家族の方々と面談している。4日間滞在するそうです。
韓国政府の要請で、日本での金賢姫の直接の記者会見や政治関係者への接触は極力控えるようです。
大韓航空機爆破事件の実行犯の1人として逮捕されたのが1987年頃。日本人が北朝鮮工作員に拉致されていた頃と符合はする。その当時の状況は証言することは出来ても、逮捕されそれから23年間は韓国にいるので、最近の北朝鮮のことはわからないと思う。
それに金賢姫が逮捕された当時の北朝鮮の独裁者は金日成。1994年に死去し、今は息子の金正日。病状が思わしくないのか、後継者の話も浮上しているのが現在。
金賢姫が現役の工作員だった頃の北朝鮮と、現在とは変化していると思う。となると今回の来日と拉致家族との面談の目的はなんだろうか。
金賢姫が知りうる北朝鮮工作員の手口ややりかた、当時の生活のありようを拉致家族会の人達に包み隠さず話すことは意義はあると思う。
しかし現実の解決は政治の問題であり、日本政府が隣国との協調してどう働きかけをするのか外交力が問われる課題ではあります。
日本政府が「外交カード」を手に入れることはおそらくないでしょう。なんらかの手がかりをつかめればそれで良いのではないかと思いたい。
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