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2010.07.22

借りぐらしのアリエッイの世界観

Ziburueiga


 スタジオ・ジブリの新作が登場しました。わたしも7月19日に鑑賞しました。その時の感想は、ブログ記事に書きました。

 参考ブログ記事「借りぐらしのアリエッティを鑑賞しました」

 人間の住む家の床下にひっそりと生活する小人たち。生活の糧は人間から少しだけ食料や生活用品を獲得する。人間にわからないわずかな量だ。

 決して人間に気付かれないように、ひっそりと生活する。それが小人たちと人間の黙契(ルール)であったようです。

 決して人間に「とってかわる」ものではなく、人間の生活を脅かすものではない。少しだけ人間の生活の資源を「借りて」生活する。それが「借りものぐらし」というのでしょうか。

 なんだか人間の生活も地球という単位で考えれば、アリエッティ達のような小人達のような存在以下であり、もっと謙虚でなければならない筈であります。

 スタジオ・ジブリの宮崎駿氏は「映画化の構想は40年前からやりたいと思っていた。今の時代だからこそ、この映画の意義があるのだ。」ということを言われています。

 「借りぐらしのアリエッティ」企画のはじまり 鈴木敏夫

 そこのなかにあります。(以下引用)

「なぜ、「床下の小人たち」なのか? その質問をすると、宮さんは苦し紛れにいろんなことを言い出しました。この話の中に登場する「借りぐらし」という設定がいい。今の時代にぴったりだ。大衆消費の時代が終わりかけている。そういうときに、ものを買うんじゃなくて借りてくるという発想は、不景気もあるけど、時代がそうなってきたことの証だとも説明してくれました。で、気の早い宮さんは、早速、企画書を書いてくれました。」(引用終り)

 人生も「借りもの」であるかもしれない。人はどこからかきて、どこかへ行く。そして土に帰る。

 物欲をいましめ、「座って半畳、寝て一畳。天下取るのも4畳半」と昔の人は言い切った。その精神と共通するものを感じる。

「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」は、環境問題や人間の愚かさを大上段で描いていました。「借りぐらしのアリエッティ」は、そこは「つつましく」描いています。でも本質に迫っているように思います。

 「足元の現実を見なおそう」ということにもつながります。

 時折私物がなくなることがある。この映画を見て、「そうかアリエッティたちが使用しているのか。それならよしとしよう」という気持ちになり、おおらかになりました。

 それでいいのではないかと思うようになりました。

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