参議院選挙の観天望気
サッカー・ワールドカップの決勝戦と,参議院選挙の投票日は7月11日。決勝戦は12日の午前3時過ぎからですが・・。そういう関係で今年は参議院選挙への関心は今ひとつです。
高知県選挙区には5人の候補者が立候補されています。6月17日の高知青年会議所主催の公開討論会へも行きました。
政治活動をしていない私に取りましては、「街角情報」に過ぎませんが,展望したいと思います。
ただ高知県民の政治に対する気質は、「いごっそう」です。好例が2009年の衆議院選挙。あれだけ民主党に対して追い風が吹きました。しかし自民党の現職は強く議席を死守。民主党は比例代表でも議席を得られませんでした。
逆に2004年と2007年の参議院選挙は,野党であった民主党推薦候補が,自民党の現職候補を破り当選しています。動向が読めない、プロでもわからない「魔の選挙区」であると思います。
そうした「わけのわからない」高知選挙区ですので、無謀,無責任に予想をしてみます。
現職広田氏、新人高野氏、田村氏の3すくみ。春名氏は独自の闘い。
公開討論会へも出席されました4人の候補者につきましては,現職の広田氏がやや有望ですが、高野氏が猛追、田村氏も支持を広げているようです。(このあたりの予想は地元新聞と同じですね。)
今は構造がわかりにくい。昔は中選挙区でしたので、政党の支持票はだいたい以下のようになっていました。
自民党・20万、旧社会党系(民主・社民)・5万、公明党・5万、共産党・5万、支持政党なし層・5万。60万有権者で、投票率が60%としたら40万票。それでだいたい票はそのように分解します。
中選挙区時代は、高知県選挙区は5人が定数。2人が自民、旧社会党系が1人,公明が1人、共産が1人です。「与野党逆転」選挙区でした。自民党候補者が乱立し、票が分散するからです。それが小選挙区になると高知はすべて自民党が独占しています。
自民党県連の組織票からすれば、公認候補の高野氏は当確です。しかし無所属の田村氏、今は民主党の広田氏も,元は自民党。保守票は分解します。民主党は今や政権政党になりましたから。
高野氏には公明党の支持票も期待できます。広田氏は保守票ともに旧社会党系の票も獲得できます。田村氏は「田村党」という父親の良平氏以来の根強い支持者も県下一円にいます。ご本人も「これが最後の選挙」と背水の陣で動いています。
共産党の春名氏も衆議院選挙にも出馬されていたので「おなじみ」候補者。共産党支持層も高齢化し広がりがありません。基礎票の5万票をベースにどれだけ支持票を積み上げられるのか。自民・民主の二大政党に対向する「元祖・第3極」は共産党です。高知県の勤労者の6割程度は年収200万円台です。もっと支持者が分厚くあるべきですが、残念ながら支持層が高齢化していてかつてのパワーは感じません。
共産党の支持基盤は党員.党友以外に低所得者の勤労者層を取り込めるかどうかでしょう。多くの勤労者は選挙に興味がなく棄権しているのです。特に20代,30代の若い人達がです。
西やんの予想図(ブログから借用)でも同様の見解ですが、当選者は広田、高野、田村の3人の候補者から出るでしょう。街角観天望気によると3人の差はあまりないように思えます。
もう1人の候補者については支持者が全く見えないので、独自の闘いを展開しています。
西やんブログでは、各政党の応援弁士についての情報が掲載されています。
http://npowagaya.blog.ocn.ne.jp/nisiyann/2010/07/post_69c2.html?cid=25488749#comment-25488749
参考まで。
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