高知市社会科教育研究会 IN やす
高知市の小学校教員の研究団体「高知市社会科教育研究会」。2010年の研修会が香南市夜須町のYASU海の駅クラブにて8月24日開催されました。
日程その他はPDFファイル参考に。
午前中は、野中兼山がこしらえたとされる手結(てい)港のフィールド・ワークと解説。地元の有安丈昌さんが説明されました。うちの下の子どもが小学生の時代の校長先生でした。
その昔は夜須は港で物資が荷揚げされ栄えていました。古い商家も現存しています。
昔の港の灯台跡も保存されています。野中兼山の頃の手結港は、灯台のあった付近が港の最先端。航行する船舶の道しるべであったようです。
港の一部に兼山時代の石積み跡も残存しています。全国の石垣をこしらえてきた穴太衆がこしらえたとも言われています。
「野中井戸」という井戸がありました。始めて見ました。手結の集落の山手にありました。
有安さんによれば、掘割工法で建築された手結港ですが、砂地で地盤の脆い箇所や.地盤が硬く岩だらけの場所。水が沸いて崩れやすい場所もありなかなかの難工事であったようです。
大変有意義な解説を聞かせていただきました。
戻ってきまして、「マリンタウン計画から市民のためのヤシィパークへ」というテーマで、私と丸岡克典さんとで講話をさせていただきました。
マリンタウン計画が発表された1987年はバブル経済のさなかであり、官も民も調子に乗りすぎていた。
私の方では「夜須町の海の開発とまちづくりの歴史」を資料として提出しました。
県はマリーナ建設に執着しすぎていたが、採算面などで1996年に中止を決定した。マリンタウン計画の主体は、夜須海岸整備になり、地元の意向が最大に生かされるヤ・シィパークになりました。このあたりは丸岡克典さんの頑張りが大きかったです。
現在のヤ・シィパークは年間来場者は60万人。売上は4億円を超えているそうです。
昼食を挟んで参加者は、海体験をされました。シーカヤックとアクセス・ディンギーに乗られました。海から陸を見る体験は普段はなかなかないので、みなさん良い経験をされたのではないでしょうか。
子供たちも体験させていただきたいと思います。海体験を終えた参加者の皆さんは、いい顔をされていました。
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