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2010.08.22

映画「切腹」を見て

 
Seupuku

DVDが出ているようです。「画像はそちらより借用)

小夏の映画会(田辺浩三さん主催)の「切腹」(1962年制作小林正樹・監督)を鑑賞しました。・

 小夏の映画会(田辺浩三さん代表)は、8月22日には、龍馬の生まれたまち記念館で映画「切腹」(小林正樹監督・松竹・1962年)を鑑賞しました。

 時代は大阪夏の陣から16年経過した江戸時代。取り潰された主人公(仲代達矢)武士は浪人として江戸へ流れ、傘張りなどの内職で細々と生活していました。

 徳川譜代大名で武勇で鳴り響いていた井伊家。そこへ浪人が現れ「生活に困窮した。武士としての誇りを持って死にたいので、庭先で切腹させていただきたい。」とのこと。

 井伊家は「どうせ新しい手口のゆすりだろうから、本当に切腹させてやれ」と対応する。無理やり切腹させられた若武者は、主人公の婿だった。

 娘(岩下志麻)を親友の息子に嫁がせたものの、赤貧を洗う生活。生活に困窮し妻子は重い病気ゆえ、思いついた「窮余の策」だったが、井伊家の建前には通用しなかった。

 無理やり切腹させられた婿の亡骸は、井伊家の侍たちによって、主人公の家に投げ捨てられ嘲られる。

 主人公も「当家の庭先で切腹したい」と所望する。井伊家の対応は相変わらず。主人公は介錯人を指名した。ところがその場におらず重い病気だという。あとの2人も指名したが同様だった。

 井伊家家老「ッ三國連太郎)は「そちの身の上話はわかった。そろそろ切腹してはどうか」と詰め寄る。

 そこで主人公は「先日切腹を強要されたのは我が婿だった。金策に詰まっての所業だ。せめて1日待ってやれなかったのだろうか.建前の武士道はおかしいぜ」と言い放つ。

 そして井伊家の剣術の達人3人(うち1にんが丹波哲郎)が、婿に切腹を強要した連中だった。主人公はその3人を待ち伏せ、斬り合いをして髷を切り落とした。

「剣術の達人とて戦場の剣ではない畳の上の水練。いかほどのものか」と3人の切り落とした髷を投げつける。ついに井伊家の家老は「切り捨てい」と叫び、1人の浪人し斬りつける。

 しかし大阪夏の陣から16年経過した老骨とは言え、腕は確か次々と井伊家の家臣は倒されていく。しかし多勢に無勢.部屋に主人公は追い込まれる、その部屋は井伊家の赤づくしの鎧兜の飾っている部屋だった。

 刀でも槍でも討ち取れない。ついに鉄砲隊を動員しようやく討ち取った。

 真実は武士の情けも武士道もインチキ極まりないもの。しかし井伊家は後日情報操作を行ない、浪人の乱入から江戸屋敷を守り通したと宣伝したようです。

 なかなか良品の日本映画の秀作でした。

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