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2010.10.06

3人の巨匠の娘たちの対談

Tetukaakatukamizukihon

「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」(水木悦子・赤塚りえ子、手塚るみ子・著・文藝春秋社・2010年刊)を図書館で借りて読みました。くだけた対談も面白い。軽い対談は頭が疲れないので良いものです。

 日本漫画界の巨匠である水木しげる、赤塚不二夫、手塚治虫を父親に持つ娘の会話という設定もユニークで面白い。世間から巨匠といわれている漫画家の意外の面。実の娘だけに観察や批評は容赦はない。

 水木しげる氏については、連続ドラマ「ゲゲゲの女房」そのまま。願望をそのままテーマソングにした水木しげる氏。「お化けの学校にはテストも宿題もない」とか。

 赤塚不二夫は、ほとんど自宅に帰らず、仕事場と酒場にいたとか。手塚治虫氏もあれこれ事業を拡大して、失敗して引越ししたのだが、子供だから良くわからなかったとか。
 家族ならではの話は興味がつきません。

 父の女性観という項目はなかなか辛辣でありますね。

ー関連ですけど、手塚治虫漫画に描かれる女の人とか、基本的にエロスっていうのをちゃんと描いていると思うんですけど、赤塚不二夫漫画にそれはないですよね。日常生活でそれを満たしていたのか(笑い)

赤塚 エロ、感じないよね。

  中略

手塚 エッチなものを描いても、赤塚先生の場合、小学生の感覚に近いよね。

  中略

水木 だからおっぱい出てきても「ふーん」みたいな感じで。

手塚 手塚治虫のエロスは、女性のエロスではなくて、生物体としてのエロスのほう。たとえば、昆虫とか生態のエロテックさ。生き物そのものの姿形,動きがエロイという・・。女性という異性のエロさじゃないんですよ。

  中略

水木 お父ちゃんの漫画でも「一生懸命エッチなシーンを描いたんだな。頑張ったんだなお父ちゃん」って感じもあるんですが、全然エッチじゃないわけです。

   中略

水木 水木ファンであり、同時に赤塚ファンである人が多いんですね。すごい不思議なんだけど。わたしも最近まで全然知らなかった。水木が好きで、赤塚sなんが好き、という・・・・。

手塚 それ男性が多いんじゃないですか?女性も多い?

水木 女性は会ったことないです。男性ですね。

手塚 ねえ、男性はみんな、いつまでたっても小学生レベルなんですよ。感覚が(笑い)成長しても小学5年生。

赤塚 5年生。4年生でも6年生でもなく、5年生。」

 なかなかシビアな議論。やはり観察が鋭い人たちばかりですね。娘は父親には容赦がないというのはよく理解できますね。

3ninmusume6

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