BCP導入セミナーに参加
南海地震に対するBCP(事業継続計画)策定のための導入セミナーです。会社が所属している組合の主催です。来年は卸団地でも開催されるようです。それに参加しました。
導入セミナーと言うことで講師は地震学者として有名な岡村眞高知大学教授。「南海地震とはどのような地震なのか」を2時間じっくりと講演を受けました。
「今度の南海地震は、東海、東南海、南海と3つの地震が同時に起きるプレート型の大地震です。南海地震はほぼ100年周期で起きていますが、300年に1度の同時に起きる巨大地震であることを皆さん認識してください。」
「その規模(エネルギー)はスマトラ地震規模のM8.4から最大M8・6.昭和の南海地震がM8でしたので、その4倍から8倍の規模なのです。」
「高知市民は皆、震源地の上に居住しているということを自覚しておいてください。ゆったりした揺れが100秒間続きます。これで震度6強か、二葉町など下知地域は震度7です。昭和56年以前の木造家屋はすべて全半壊するでしょう。」
「まず自分の家がつぶれて下敷きにならないことです。それと家具や窓ガラスで怪我をしないことです。出口をふさがないように家具の固定は当たり前です。」
「高知県は大地震発生後30分以内に津波が襲来します。それは24時間脅威を与え続けます。」
「二葉町などの高知市下知地域は地盤が2メートル沈下します。満潮時ならそれだけで高潮堤防が地震で倒壊。水没します。時間的余裕は3分間です。それから2メートル級の津波が30分後に来ます。
ですので4メートルの水が襲来することを考えてください。」と岡村教授は言われました。
話を聞きますと高知市には海抜0メートル地帯に居住する市民が15万人いるそうです。その市民の命と財産を守ることが行政の仕事であると思います。
講話を傾聴していまして、具体的に何をすればよいのか。なにをすれば被害を減災できるのか。いかに大災害時にすばやく事業を再開できるのか。危機意識、問題意識を常に抱いて生活し仕事をしなければならない宿命が高知市民にはあると思いました。
高知市の浸水予想図。山を除いて市街地はほぼ全滅です。
11月20日(土曜日)には、二葉町自主防災会は、下知消防分団会議室にて「地震防災講座ー家具転倒予防・ガラス飛散防止実習」と、市議会議員との「防災タウンミーティング」を企画・運営する予定です。
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