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2010.10.26

「醜い韓国人」を読んで

Minikuikankokuzinhon
「醜い韓国人 われわれは「日帝支配」を叫びすぎる」(朴泰赫・著・光文社刊・1993年)を読みました。

 10月12日に韓国ソウルで行われた日韓戦。結果は好試合で両チームとも譲らず0-0のドローでした。しかし気になることがありました。

 ソウルW杯競技場のスタンドは韓国サポーターで赤く染まっていました。試合開始前には初代韓国統監の伊藤博文暗殺で知られる安重根と、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に朝鮮水軍を率いて戦った李舜臣の描かれた巨大な横断幕が掲げられ、日本との対決姿勢を鮮明にしていました。

 若者を中心とする韓国サポーターの「熱意」はわかりますが、いつまでも「日帝支配」を口にして奮起を促すというのはいかがなものかと思いますね。韓国の「歴史教育」が歪んでいるとしか思えません。

 「醜い韓国人」の著者である朴泰赫氏はそのあたりをばっさりと斬り捨てます。

「もし、日本が19世紀末期に、韓国に進出しなかったとしたら、どうなっていただろうか?韓国は中国の属国であり続けたか。ロシアの植民地になっていたことだろう。」

「 毛沢東は「毛沢東選集」のなかで、朝鮮半島は中国の固有の領土であったが(中華思想もここに極まりですね。尖閣諸島どころの話ではない。)、帝国主義勢力によって奪われたと書いている。

 もし中国の属国であり続けていたとしたら、今日でも中華人民共和国と似たような水準である可能性が高い。まだ腐りきった中国文化という甕(かめ)のなかに、どっぷりと漬かっていたはずである。」

 「もしロシアの植民地になっていたら、ロシア革命後、人民共和国になり、今日の朝鮮民主主義人民共和国(経済が破綻した強権独裁国家)と同じような状態になっていたにちがいない。」(P208 第6層朝日関係史の深層)

 またこうも書いています。

「日韓併合時に、韓国の愛国者が吟じた「同盟の歌」(ドンメンカ)がある。「恨むな、恨むな。日本人を恨むな。日本人が居なければ、ロシアによる強奪を免れなかった。

 竜岩浦を犯せしを、友邦日本の兵力で、これを千里に駆逐した。これ恩徳にあらざるか。

 もしわが政府に人ありて、内治外交を正しく進めていたら、日本のごとき文明が、野心を起こす理があろうか。大韓の国勢強盛ならば、東洋平和の維持がはかれたはずだ。大逆無道の国賊が、君を売り国を売り、自ら請うて国を譲与した。争奪繁きこのときに、伯夷しゅくせいにあらざれば、辞退する者なかるべし、というものである。」(P209)

 当時の韓国王朝は腐敗し、時勢に対応する能力が皆無。とくに両班(やんばん)という上流貴族階級が国を省みず、中国の古典の解釈に熱中し、国難に柔軟に対応する能力が全くなかった。中人や常人という平民階級も学問の機会がなく、奴婢という最下層の人民まで20世紀近くまで存在した遅れた封建社会であったのでありました。

 当時の中国や、ロシアの属国になるぐらいなら、日本の属国になったほうが遥かにましだったと朴泰赫氏は言い切っています。

 確かに李舜臣や、安重根は救国の英雄だろう。しかし日本ではそうした英雄的な志士たちが数万人もいました。韓国では圧倒的に数が少なく力を持っていませんでした。それは当時の李氏王朝が腐敗し、人民を啓蒙していなかったからだと朴泰赫氏は言います。

 残念ながら「韓国の近代化は日本の植民地支配から始まった」のです。自尊心の強い韓国国民にはとても悔しいことでしょうが、それは紛れもない事実です。

 100年前の世界情勢は「帝国主義」が世界の潮流でした。日本も明治維新で近代化し、ロシアの南下に対抗するために過大な軍備を増強、日露戦争に勝利して、韓国を支配下に入れました。

 1910年に日韓併合しましたが、伊藤博文などはむしろ反対していました。理由は当時の韓国経済は破綻していて対外債務が過大にあり、日本が植民地化すればその債務の支払いに国民の血税を使わなくてはならない。

 韓国は社会資本整備が全くないので、道路や水防、鉄道や学校、病院などを建設し、身分の低い人たちへの仕事をこしらえ、子供たちは日本式の小学校へ通学できた。公衆衛生は格段に李氏時代に比べ向上したそうです。

 日本は朝鮮を植民地化したと言うより、倒産した隣の家を買い取り、荒廃した家屋を多大な資金を費やして修理し、「近代化」したともいえます。朝鮮から「収奪」したのではなく、むしろ「持ち出し」が多かったのです。

 経済評論家であった石橋湛山氏(後の首相)は著書「小日本主義」のなかで「台湾や朝鮮の植民地経営の損得を計算すれば持ち出しが多く赤字である。欧米の大国主義に乗るべからず。むしろ独立を日本は助け、アジアの善隣関係を推進すべし。植民地は不要。日本は小日本主義で行くほうが経済は発展する」」と大正8年(1919年9)に看破していました。石橋氏の正しさは敗戦後に証明されました。

 また「坂の上の雲」の作者司馬遼太郎氏も「雑貨屋の帝国主義」という表現で、日露戦争後の日本政府上層部の傲慢さ滑稽さを厳しく批判しています。

 参考ブログ記事「"雑貨屋”の帝国主義」 

 司馬遼太郎氏はこう書いていました。

「しかしその当時の日本は朝鮮を奪ったところで、この段階の日本の産業界に過剰な商品など存在しないのである。朝鮮に対して売ったのは。タオル(それも英国製)とか、日本酒とか、その他の日用雑貨品がおもなものであった。タオルやマッチを売るがために他国を侵略する帝国主義がどこにあるのだろうか。」

「 このちゃちな”帝国主義”のために国家そのものがほろぶことになる。1人のヒットラーもで出ずに、大勢でこんなばかな40年を持った国があるだろうか」「この国のかたち(P46)」

 日韓両国でちゃんと「歴史を正しく見る」冷静な人たちによる「歴史の共有化」は必要です。

 所謂日本特有の「自虐史観」も、韓国にある「尊大な被害者意識」も日韓」両国の善隣友好には有害な歪んだ歴史観です。

 日韓サッカーにおける韓国サポーターの「歪んだ歴史観の表現」だけでは、韓国は発展しないでしょう。ちゃんと「歴史を正しく見る目」が日韓両国国民には今後は必要になるのです。

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受信: 2013.07.30 06:03

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