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2010.10.19

「やる気」も「情報」もない県危機管理部・地震防災課

 10月19日の午後1時過ぎに、高知県庁危機管理部地震防災課を訪問しました。課長は山内健氏です。

 用件は高知新聞10月15日号朝刊30面に「南海地震 高知市の長期浸水 被害新予測 これが詳細版」という掲載記事がありました。
Shinsuiyosouzu2


 それは高知市二葉町に住む私にとっては「恐ろしい近未来の想定」であり、「想像以上の被害想定」でありました。

 参考ブログ記事「掲載された投稿と”没”の投稿」

 その記事の中に「県庁で閲覧可能」とありましたので、新聞紙上では「ぼけて」いるので、より鮮明な画像はないか、仕事の合間にわざわざと訪問したのでした。

 そしたら応対に出た地震防災課の職員。名前も名のりません。

「詳しいデータはありません。コピーがあるだけです。高知新聞はそのコピーを加工しただけです。お渡しできるデータは何もありません。」

「高知新聞の浸水予想図は、津波被害の予想図とは違います。地震後の地盤沈下は195センチ、浦度湾の海面高の差が75センチです。間違わないようにしてください。」

 と応対した名のらない男性職員はわかりきったことを繰り返して言うだけ。

 要するに高知県庁危機管理部・地震防災課という部署には、「県民に公開できる資料はなにもない」ということです。

 またその名乗らない地震防災課の職員は「うちの課のホームページに掲載していますので、そこからダウンロードしていただければいいです。」と自信ありげに言うていました。

 そのホームページを閲覧しましたが、PDFファイルにあるだけ。画像も鮮明ではない。

 「sinsuiyosouzu.pdf」をダウンロード

「もっと鮮明な画像があるはずですので、いただけないでしょうか」と言いましたが、

「コンサルタント会社から来ている資料はこれだけです。」との話。

 要するに高知県危機管理部。地震防災課には、「やる気」も「県民を守ろうという気概」も」「情報も」何もないことが訪問してよく理解できました。

 高知県庁本庁舎と高知県議会の建物は、多額の税金を使用し、2年もかけて耐震補強工事をしています。
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 南海地震がくれば「海底に沈む」二葉町の住民としてはなんとも釈然としない地震防災課への訪問でした。

Kouchicityzenkei

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コメント

「防災対策は国境を超えて」

この度、中国北京の視察団(北京市幹部役員)と被災地に赴き、被災地の現状を視察後、「災害大国日本の防災・減災対策と災害ストレス」を演題に講演を行いました。日本は自助7・共助2・公助1。つまり自分の身は自分自身で守るのが基本ですが、中国は全く逆で、大変驚いていました。また、災害ストレスそのものの存在をあまり理解できないようです。最後に、大災害は必ず来る。だが、その大災害の被害を最小化(減災)することは、日本人の知恵と強固な社会によりできる。そのために、東日本大震災の教訓を活かし、災害に強い国にする必要があると締めくくった。視察団は、大変熱心でかつ興味深く小職を中国へ招聘し、防災対策と災害ストレスについて話して欲しいとのことでした。これは、冗談だと思いますが、それに報いるためにも更なる努力を積み重ねて参りたいと存じます。小職にとっても大変有意義かつ実りある数日でした。今後ともご支援ご指導賜りますよう宜しくお願い申し上げます。尾下拝

投稿: 尾下義男 | 2014.04.17 06:01

お世話になります。
危機管理アドバイザーの尾下です。
「共感疲労対策について」
この度、災害ストレスの研究成果が認められ、東日本大震災被災地に中国上海の視察団に同行後「地震大国日本の防災・減災対策」をテーマに講演を行いました。

その中で、支援者のストレス(共感疲労)対策の必要性を痛感いたしました。
東日本大震災で、災害にさらされた人々が呈する外傷後ストレス障害(PTSD)が注目され支援のあり方なども研究報告されています。そのため専門家がトラウマを負った被支援者をケアする機会も増えています。しかし、その際に被支援者の語りを聞く中で支援者側が受ける傷についてはどうだろうか。他者が体験したトラウマとなる出来事に曝されることが、支援する側のトラウマになるという考えを一次的外傷性ストレス障害と呼び、二次的外傷性ストレス障害と区別した。二次的外傷性ストレスとは、支援者がトラウマを負った被支援者によって外傷性の体験に曝された結果として苦痛を経験し、それがストレスとなることです。

症状は、被支援者の体験した出来事に関連する刺激に対する再体験、回避または麻痺、覚醒亢進症状を起こすものに加え、無力感や困惑、孤立無援感があり、そしてその症状が実在する原因に直結しないこともあリます。これは、被支援者に深く共感するために起こる疲労、つまり疲労するということのポジティブな側面に目を向けていると考えるからです。

共感疲労とは、支援者が被支援者のトラウマ体験したことやその内容について知ることにより、苦痛や逆境に見舞われた他者に対する深い共感や悲嘆の感情が起こり、その人の苦痛やその原因を取り除き、癒したいという強い希求を伴うものである。また共に悩み、考え、対処しようとする試みから起きる疲労。状態像としては、被支援者の体験した出来事に関連する刺激に対する再体験、回避または麻痺症状を起こしたりするものである。共感満足は、共感疲労と同じく強い望みを伴う感情から支援をおこない、そこで得られた支援者側の「支援をしてよかった」「役に立てたという感覚がもてた」といったポジティブなものとする。

これらには、支援者側の内的世界観の変容も生じる可能性がある。例えば、ものの見方や心理的ニードにネガティブな変容が生じるのは、共感疲労の結果である。しかし、総合して支援者が「内的な成長」だと受け止めることができるようなポジティブな変容が起きるのならば、それは共感満足の影響といえるだろう。しかし、これは時間軸的には、1つのケースが終結に至った後や、その後に振り返った際に見えてくるものもあると考えられる。

被支援者を支援する相談員を対象とし、① 共感満足・共感疲労に影響を及ぼしているのは、どのような心理的要因か、支援活動において共感疲労を起こした場合には、被支援者のトラウマ体験→支援者のSTS→ 被支援者の二次被害という悪循環が起きると考え、② 支援活動の好循環を作るためにはどのようにすれば良いのか、③ どのようにすれば、被支援者を支援する相談員(災害救援ボランティア)の共感疲労が深刻な状態に進行することを防ぐことができるのかについて明らかにしていくことが肝要である。  
今後ともご指導ご鞭撻ご配慮賜れば幸甚に存じます。 尾下拝

投稿: 尾下義男 | 2014.04.10 07:37

お世話になります。
防災危機管理アドバイザーの尾下と申します。

「減災対策」は危機の多極分散にある。
防災対策は,ハード・ソフトの様々な対策を組み合わせて被害を最小化することにあります。しかし,「減災」はその明確な目標や個別の対策との関係等について,必ずしも十分な社会的合意が形成されている訳ではありません。
「減災」に向けて実効ある取組を進めるためには,行政のみならず,住民,企業,ボランティア,自治組織等の地域の様々な主体が地域の防災対策に積極的に参画,協働する取組を強化し,社会の総力をあげて地域の防災力の向上を図っていくことが必要です。
このため「自助」,「共助」の理念の明確化とともに,ボランティアの活動環境等の整備のための具体的方策,企業の事業継続計画(BCP)・家族継続計画(FCP)・地域継続計画(DCP)の策定及び改善を促進するための法的位置付けや具体的な支援措置の充実等について検討していくことが必要です。
国は、今後想定される大規模自然災害として、南海トラフの巨大地震とともに、首都直下型地震や富士山等の火山噴火が挙げられており、東京圏の中枢機能のバックアップに関する議論が進められていますが,危機管理の面からも、我が国が国として「生き延びる」ために、日本の機能の一極集中を是正し、多極分散型社会への転換を図る議論を、真剣に取り組むべきです。尾下拝

投稿: 尾下義男 | 2014.02.03 19:32

お世話になります。
危機管理アドバイザー(精神対話士)の尾下と申します。

「震災と心の復興〜心の危機管理への提言〜」
本書は、東日本大震災被災者の行動と心理、回復への経過など被災地に足を運び現実を直視し見聞し、「サバイバーズ・ギルト=生存者の罪悪感、」、「死の境地」とはいかなるものなのかが、事実に即して書きました。1人ひとりがトラウマ(災害ストレス)への理解を深め、ストレスやトラブルと冷静に向き合い、未来を豊かに身体的にも精神的にも安全・安心して暮らすために、本書が微力でも役立てば幸甚に存じます。
                 著者 尾下義男より

投稿: 尾下義男 | 2013.08.18 06:53

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突然のご案内、大変失礼致します。こちらのブログをお読みの方へお役に立てればと思い勝手ながらトラックバックをさせていただきました。 不要な情報であれば、大変恐縮です。お詫び申し上げます。... [続きを読む]

受信: 2011.01.14 14:31

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