暴力装置は社会科学用語
昨日の国会質疑で、自民党議員との質疑のやり取りの中で、仙石官房長官が「自衛隊は暴力装置である」と表現したことにたいし、自民党議員側は謝罪を要求。結局仙石氏は発言を謝罪し、取り消したという。
「暴力装置」という言葉は、ドイツの社会学者マックス・ウエーバーがよく使用していました。
暴力に対抗できるのは同等の暴力だけであります。暴力を抑制するためには、統制され組織された暴力が必要です。軍隊や警察がそれに「該当」します。自衛隊は間違いなく暴力装置。逮捕権のある海上保安庁も暴力装置です。
「装置」といえばなにやらいかめしいが、人をたくさん集める施設を「集客装置」と表現することもあります。こちらは広告用語のほうですが、プロ野球のスタジアムや映画館、百貨店,テーマ.パークなどが該当するようです。
ですので仙石長官は取り消す必要も謝罪する必要もありませんでした。勉強不足なのは追求した自民党議員のほうです。
ファシスト新聞の産経新聞も「暴力装置はレーニンが国家と革命と使用した言葉。左翼陣営が自衛隊を批判し違憲だと批判するときに頻繁に使われた。」とか非難していますが、残念ながら筋違いですね。
レベルの低すぎる議論はしていただくないものです。
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