「龍馬道 あきらめない力」を読んで
父がゴルフの打ち放し場で球を打っている間は読書三昧です。今日は「龍馬道 あきらめない力 昭和の龍馬が成し遂げた 土佐青年1300人の夢 「坂本龍馬記念館」建設の道」(橋本那健・著・主婦の友社・刊・2010年10月)を読みました。下知図書館で借りてきました。
橋本那健さんは、同じ業界の先輩でもありますし、自宅も近所でした。「橋本龍馬」としてのご活躍も身近にみていました。
この本は坂本龍馬記念館建設運動の当事者のドキュメンタリーです。当事者ではないとわからないところがあり、読んでいて「なるほど」と思う箇所がありました。
記念館建設の募金運動が始まった頃、ちょうどわたしは高知青年会議所(JC)に入所したばかりでした。橋本さんが副会長されていた高知商工会議所青年部は、高知青年会議所とメンバーが重なっていて、先輩たちがたくさんおられました。
こちらは新入会員の駆け出しのちんぴらでしたので、商工会議所青年部の先輩方に「上から目線」であれこれ言われ、こきつかわれた体験がありました。募金活動もしたようですし、竜馬のTシャツやイベントへの動員などもあったようでした。
末端の構成員だったこともあり、運動の主体者の「生の声」「苦労」は知りませんでした。表向き弱音を吐く皆さんではありませんでしたし。
「 いつしか、「なぜできないのか」と下を向くのではなく、「できるようにするには、どうしたらいいか」を考えるくせがついていた。それがわたしだjけではなく、仲間にも少しずつ広がっていった」(P148)
そのあたりの感覚になったということは、運動が佳境に入ったことでもある証拠です。坂本龍馬の精神に触れたのでしょう、坂本龍馬像を昭和3年に建立した入交好保さんたちの運動同様に真摯さを読んでいて感じました。
当時はただただ先輩たちに命令口調であれこれ言われ辟易していたものですが・・・・25年経過してはじめて真相を知ったというものです。
入交好保さんの「龍馬読本」も、当時の「坂本龍馬生誕150周年記念事業」の一環で発刊されたものでありました。なるほどと思いました。
事情のわからぬまま末端の外輪にいましたので。開館当時の坂本龍馬記念館は、展示品が殆どなく、むしろ初代館長の故小倉克己さん(元RKC高知放送)の龍馬に関する解説が名物でした。平日の暇なとき来館すると親切に解説いただいたことでした。
それが今は展示品も充実し、大河ドラマ「龍馬伝」にも関与しているようです。当時の人たちの熱意が結実したのでしょう・
今日「龍馬伝」は最終回。なにかの偶然で読みました。
地域の観光資源として成長しているようです。全国から「龍馬マニア」が参集しているようで、何よりであります。
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