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2010.11.05

米国は分裂するのではないか

 予想以上にオバマ・民主党は中間選挙で大敗しました。7月の菅民主党と同様な惨敗です。それだけ経済が回復しないことに米国国民、とくに中間層がいらだっているのでしょう。

 「小さな政府」と「減税」「医療制度改革など税負担は真っ平だ」という、自分本位の「ティパーティ」なる保守系市民運動に便乗し共和党が躍進しました。

 オバマ大統領の真骨頂は「医療制度改革」にあり、国民が誰でも保健医療を受けることが出来ることを目指しています。今のアメリカは滅茶苦茶で、出産したら1日200万円入院費用がかかるとか。とにかく高額すぎます。医療保険のない人が5000万人以上いることもこれまた異常。

 共和党とティパーティは、われわれの税金を「働きの悪い」有色人種や不法移民どもに費やされるのは真っ平だ。という論。それが支持されたのですから異常です。

 有色人種や不法移民の低賃金労働があるからこそアメリカ経済は成り立っているのに。雇用もグローバル企業はどんどん海外へ事業所を移しているので、国内になくなるのは当然。

 しかもウォールマートのような安売り量販店は世界中から安物を大量に仕入れ販売しています。国内景気が良くなるはずはない。構造的なものであるからだと思います。

 目先の「損得感情」に最近のアメリカ人はとらわれ、余裕やゆとりや、おおらかさがなくなりつつあるように思います。

 「アメリカは1つだ」「YES WE CAN」で大統領にまでなったオバマ氏。もう一度原点に戻り出直すべきでしょう。

ノーベル平和賞までもらったのですから、APECの後に広島。長崎を訪問し、市民と交流をすべきです。そういうことを勇気をもってすべきです。
 
 避難する連中は絶対に支持者ではありませんので。保守派と妥協するような弱腰であれば、間違いなく米国社会は分裂すると思います。

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