思想的な骨組みの点検
1969年以来の「面白くもない」「ふがいないだけの」私個人の社会運動でしたが、やはり昨年来からのテーマ「連合赤軍と新自由主義の総括」をそろそろしても良いのではと真底思うようになりました。いよいよ「アウト・プット」の時節がそう遠くない時期に来るでしょう。
それはともかくとして、下地となる政治思想家をいくつか上げてみたい。幕末維新期から現代までの私が「気になる思想家」は何人かいます。
吉田松陰・坂本龍馬・中江兆民・植木枝盛・幸徳秋水・石橋湛山・丸山真男・吉本隆明だろうか。
国家や社会や政治のあり方を真剣に、真摯に考える場合の「道しるべ」となる思想家であり政治家であると思います。
上げたなかに土佐人が4人もいるのは、いかにも田舎者の身びいきです。他にも同時代においては優れた社会思想家、政治家はいると思います。
1番先にあげた吉田松陰は「今年の大発見」凄いとは聞いてはいたが、この人なしでは幕末・維新はありえなかった。長州自体が歴史の表舞台に出ることはなかった。
坂本龍馬は短時間で偉業を成し遂げた政治家といえる。薩長連合や大政奉還、船中八策構想など、行動と構想が連動して時代を見事に動かした立役者でした。
中江兆民と植木枝盛は明治初期の民権思想を具現化するために奮闘した思想家でした。幸徳秋水はその後継者でありながら、より根源的な社会の矛盾に立ち向かい強権国家の犠牲になりました。来年は没後100年となります。
石橋湛山は帝国主義国家日本の膨張主義の不健康さ、不自然さを徹底批判し、近隣国の独立奨励と、善隣友好を唱え、軍部と対立した硬骨の経済評論家であり政治家でした。
丸山真男は独自の政治思想から日本の政治思想を分類し、彼なりの解決策も提示をしていました。ユニークな政治学者でした。
吉本隆明は、市民社会、大衆社会の原理を解明しようとして奮闘した行動的な思想家でした。著作の多くは難解で理解不能な箇所が多いですが、面白い思想家ではありました。
これらの人たちの思想的な営為を参考書として読み込んでいて、私なりに「連合赤軍と新自由主義の総括」をやってみたいと思っています。
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